ストーリー
草木も眠る丑三つ時。おたからを首尾よく手に入れ、喜びにわきかえる盗賊団に、突如として攻撃呪文
が叩き込まれた。その後に現れた一人の少女を見て、盗賊団の頭は驚愕する。それは、根性悪で魔法
おたくで、盗賊キラーのリナ=インバースだったのだ。リナはめぼしいおたからを持ち、盗賊団を潰して
去ってゆく。
次の日、盗賊団の残党がリナをつけ狙う。復讐するつもりか、と思いきや、生き残った盗賊の副首領は
リナに「仲間になれ」と誘いかけてきた。盗賊と組むほどワルじゃない、と断るリナに腹をたてた盗賊
たちは、リナに刃を向ける。その時、男が一人、割って入ってきた。男はリナに加勢し、たった一人で
盗賊たちを蹴散らした。
男の名前はガウリイ。「盗賊に襲われた女を助けてコナかけよう」という動機でリナを助けたのだが、
リナを子供と見て落胆する。しかし気を取り直して、リナを大きな街――目的地のアトラス・シティまで
連れていってやろうと提案した。自分を子供扱いするガウリイに、リナはストレスが溜まりそうな予感を
覚えるが、ガウリイを悪い人ではないと見定め、彼の同行を許可した。
次の町で、リナとガウリイが食事を終わらせた頃、町の長老のサマンという老人がやって来た。リナを
高名な魔道士と見込んで、前々から町を狙っていた盗賊団・ドラゴンの牙の退治を依頼しに来たのだ。
それはリナが昨晩潰した盗賊団。そうと告げると、サマンは「黒竜(ブラック・ドラゴン)を倒すとは、
さすがリナ=インバース様」と浮かれて出ていった。しかし、リナにドラゴンを倒した覚えはない。
その時、ドラゴンの牙が飼っていたブラック・ドラゴンが、町を襲いに来た。
リナはサマンに報酬の約束を取り付け、ドラゴン退治をすることに。しかし、中途半端な呪文では、
ドラゴンには通用しない。その最中、ドラゴンに吹っ飛ばされたガウリイがリナの上に落ちて、身動きが
取れなくなってしまった。ドラゴンが二人を踏みつぶそうとした時――ドラゴンは、リナに恐れをなして
リナをまたいで行く。「ドラゴンもまたいで通る」という、リナの二つ名が証明された瞬間だった。
恥をかかされたと怒ったリナは、伝家の宝刀竜破斬(ドラグ・スレイブ)を使い、ドラゴンを一発で
倒す。しかし、その呪文で町は壊滅。怒り心頭の人々から、リナとガウリイは逃げ出すのであった。
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