ストーリー
魔獣召喚の事件の話を聞きに、リナ達は拘留中のタリムとデイミアを訪れる。しかし、二人とも全く
心当たりがない。必死で言い訳をするタリムとデイミアだったが、ふと、タリムが前アトラス・シティ
魔道士協会理事長の、ハルシフォムを思い出した。ハルシフォムはある時から、急にワンマンで傲慢に
なり、しかも不死の研究にのめりこんでしまったという。ハルシフォムが理事長をしていた時期に、
街では行方不明者が続出、それはハルシフォムが人体実験をしていたからだ、というウワサが流れた
ため、魔道士協会では彼を追放したのだった。
魔獣召喚の容疑者はわかった。けれど、これから先もこの件に関わるべきか?乗り気ではないリナに、
ゼルガディスは、もしここで降りればタダ働きと、ぽつりと告げる。そんなのは、リナの中に流れる
商売人の血が許さない。
翌日、四人はハルシフォムの館へやって来た。魔獣騒ぎのただ中にありながら、全く被害を受けて
いないのがここだったのだ。中に入ると、そこにはなんと、半分石化したタリムとデイミアが。そこに
出てきた、白い服を着た男。それがハルシフォムだった。
ハルシフォムは、自分の計画を邪魔するリナ達を、排除すると同時に生体エネルギーの供給源として
使いたいと言う。もちろんそんなのは願い下げだ。戦闘に入り、魔法攻撃をしかけるリナ達だが、
ハルシフォムはやたらタフで、どんな呪文も効かない。魔獣を呼び出すだけあって、少しはやる、と
憎まれ口をたたくリナに、ハルシフォムは魔族セイグラムを紹介した。不死の研究をしていた、タフな
魔道士と、魔族。彼らは、不死の契約を交わしていたのだ。
不死の契約をかわすと、仮初めの不死を得られる。死なないハルシフォム相手に、手段はないかと
思われたが、リナの機転でハルシフォムを氷の中に閉じ込めることに成功。そこへ現れたのは、なんと
あのクレアバイブルを燃やしたゼロス。ゼロスの姿を見ると同時に、セイグラムは姿を消してしまった。
訝しむリナだが、まずはゼロスの言うとおり契約の石を壊し、ハルシフォムの不死の契約を取り消させる
のが先。四人は契約の石を探し、ハルシフォムを倒す決意を固めるのだった。
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