ストーリー
とある町に立ち寄ったリナ達は、ひとつのレストランのメニューにドラゴン料理があるのを発見する。
ドラゴン料理は宮廷料理にまでなった、究極かつ至高の一品。さっそく入ってみることに。だが、
出された料理はマズくて食えたものじゃない。ドラゴン料理を出せない店側が、冷凍庫に放置しておいた
オークの肉を出したのだ。
怒って厨房に乗り込むリナたちへ、屋上で昼寝をしていたためこの事態を止められなかった、料理長の
アシュフォードが謝罪。リナ達にホンモノのドラゴン料理を食べさせる、と約束する。さっそく食材の
レイク・ドラゴンを捕まえるため、みんなで湖へ。
対ドラゴン用ネットを使用し、ドラゴンを捕まえようとするが、初日はあえなく失敗。その晩は湖の
ほとりに野宿となった。湖を見つめるアシュフォードにアメリアが食事を持ってゆくと、アシュフォード
は自分がドラゴン料理にこだわる理由を教えてくれた。病弱な孫娘が、一度でいいからドラゴン料理を
食べたいと願うので、彼はドラゴン料理の技を身につけたのだ。しかし、その時すでに孫娘はこの世に
いなかった。技は封印したのだが、アメリアがその死んだ孫娘にそっくりだったので、ドラゴン料理を
作ろうとしたという。アメリアは泣きながらリナ達に、絶対ドラゴン料理を食べようと誓うが、リナは
呆れ顔。アシュフォードは、リナが死んだ娘に、ガウリイが死んだ娘婿に、ゼルガディスが女房の若い頃
にそっくりだと、それぞれ言っていたのだった。
翌日、今度はドラゴンのハリボテを作っておびきよせるが、捕まえる方法を考えていなかったので
失敗。それでも諦めず、さらに船全体を使った大きな釣竿を使い、三度目の正直でドラゴンを釣り
あげる。アシュフォードの技が決まると、ドラゴンは地に倒れ伏した。
いよいよドラゴン料理が食べられる。だが、心躍らせるリナに大きな落とし穴が。ドラゴン料理は
どれも、最低数ヶ月はかかるものばかりだったのだ。旅の途中である彼らに、そんなに待てるわけは
ない。なんとしてでも食べる、とあがくリナを引きずり、彼らは先を急ぐのだった。
立ち去り際、ゼロスがアシュフォードの落としたペンダントを置いてゆくと、その拍子にペンダントが
開く。そこに入れられていたのは、アシュフォードと、リナ似の娘、アメリア似の孫娘、ガウリイ似の
娘婿、ゼルガディス似の奥さんの細密画だった。
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