ストーリー
異界黙示録(クレアバイブル)の手がかりを求めて、聖王国セイルーンにやって来たリナ達。ここは、
アメリアの父、フィルさんの統治する白魔術都市だ。アメリアに先導され、真っ先に王宮へ向かうと、
王宮の様子がおかしい。町の人間がおらず、やたら警備が厳しい。さらに半旗が掲げられ、だれかの冥福
を祈っている。
中に入ると、アメリアの叔父・クリストファーと、従兄弟のアルフレッドが迎えてくれた。様子が
おかしいことを訊ねると、信じられないことに、フィルさんが亡くなったという。
呆然とするアメリア。リナが掴みかかって詳細を聞き出したところによると、数日前からフィルさんを
狙った暗殺騒ぎが起こっており、無関係の人を巻き込まぬよう、フィルさんが単独で王宮の外に出た
ところを襲われたという。他の人が駆けつけた時、焼けただれた大地に残されていたのは、フィルさんの
短剣だけだった。それを受け取っても、アメリアにはまだ、フィルさんの死が信じられない。
その晩、一人フィルさんの思い出にひたって泣くアメリアを、リナが元気づける。もしも犯人の狙いが
王位継承権ならば、アメリアだって危険かもしれないのだ。リナの告げる事実が、アメリアの頭に染み
入り始めた頃、突然窓の外にナゾの怪人が。ゼルガディスが呪文を叩き込むと、怪人は逃げ出した。
アメリアは、こんな卑劣な犯人を許せない、と拳を固めるのだった。
翌日の朝早くから、アメリアはリナ達をひきつれて、現場検証へ向かう。しかし、現場は見事に焼け
野原で、何も出てきそうにない。だが、彼らが人気のない場所へ出てきたからだろうか、突然魔族が
4人に襲いかかってきた。
善戦するリナ達。そこへ、昨晩の怪人が姿を現す。その正体は、殺されたと思っていたフィルさん
だった。フィルさんのパワーと、父娘の「愛の力」で、魔族は戦力のほとんどを失い、撤退する。
フィルさんは、敵の出方を探るため、爆発に巻き込まれたのを機会に、死んだフリをしていたのだ。
改めて、リナたちへの協力を依頼するフィルさん。いつのまにか巻き込まれてることにうんざりしつつ
も、リナたちはフィルさんに協力することになるのだった。
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