ストーリー
フェミール王国。国民を有能な巫女とするため、男子禁制の国。その国に異界黙示録
(クレアバイブル)があるかもしれない、という情報の元、リナ達は男性陣を女装させて、フェミール
王国にもぐりこむ。女装の準備が終わり、いざ王国の都へ行こうとした時、一人の少女が襲われている
場面に出くわした。少女の持っているブローチには、フェミール王室の紋章がついていた。
少女の正体は、フェミール王国王女・ミワン。母親である女王の話によると、家出していた最中だと
言う。女王への謁見を終えた後、ゼルガディスは中庭で物思いに沈むミワンを見つけた。ミワンは、母親
に決められた運命通り、偽りの心をかかえたまま巫女になるのがイヤで家出したらしい。ゼルガディス
は、運命なんて自分で変えられるという言葉を残して去る。
街中に出て、情報を集めるリナ達。それらしい情報はただひとつ、清めの泉という存在だった。
なんでも巫女になる女性が泉にある御神体に触れると、身も心も清められ、巫女になれるという。
ゼルガディスを抜かす一同が合流して、食事をしていたところへ、魔族エヴィアが現れた。簡単に倒す
ことはできたが、他にも魔族がいないとは限らない。リナ達は、ゼルガディスに気を止めつつも清めの泉
へ急ぐ。
一方、ゼルガディスは街中で聞き込みの途中、どこかへ急ぐミワンを見つけていた。その様子に何かを
感じ、ミワンを追いかける。ミワンは清めの泉の御神体を壊し、巫女にならずにすまそうとしていた。
ゼルガディスはミワンに追いつき、それでは運命を変えたことにはならないと説得。その時、倒したはず
の魔族エヴィアが現れる。水を使って攻撃するエヴィアに、苦戦するゼルガディス。ミワン共々捕らえ
られてしまう。
そこへリナ達がようやく到着。エヴィアに攻撃しようとするが、ゼルガディスとミワンを人質に取られ
て手が出ない。ゼルガディスは自力でエヴィアを攻撃、反撃しようとするリナを抑えてエヴィアを倒す。
これで一安心、と思ったのも束の間、女王が兵を引き連れ、リナ達を取り囲む。戦いの最中、ガウリイと
ゼルガディスの女装は、すっかり解かれていた。それを制したのはミワンだった。今こそ偽りの生活を
捨てる、と泉の御神体に近づき、自らが偽っていることを告白する。
驚いたことに、なんとミワンは男。女王が男の身に生まれた自分を不憫に思い、女として育てたのだと
言う。これでめでたしめでたし、なのか……?とリナ達が首をかしげていると、女王の兵たちが次々と
告白しはじめる。兵たちも、その多くが、女装した男性だったらしい……。フェミール王国の真実が、
ひとつ明らかになったのだった。
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