ストーリー
リナの身体に、『金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)』が降臨した。重破斬(ギガ・スレイブ)
とは、ロード・オブ・ナイトメアの力であり意志であるものを召喚する呪文だったのだ。フィブリゾは
己の計画が大元のところから間違っていたことに絶望する。完全に混乱したフィブリゾは、リナの身体を
砕き、ロード・オブ・ナイトメアを解放しようと攻撃をしかけた。ロード・オブ・ナイトメアは反撃を
返す。その攻撃を受けたとたん、フィブリゾの作ったサイラーグの街は消え去った。
ふとシルフィール達が気づくと、フィブリゾに殺されたはずの面々が生き返っていた。そしてガウリイ
が見ている、金色の光へ目をやると、ボロボロになったフィブリゾが出てきて消滅した。金色の光は
やがて収束し、そこからは金色に輝く『リナ』が。呆然とする皆に、ゼロスが出てきて説明をする。
ギガ・スレイブの正体。そして『リナ』がロード・オブ・ナイトメアだということ。
ロード・オブ・ナイトメアは、リナが己の全てと引き替えにしてもガウリイを助けたかったこと、その
想いゆえに自分は出てきたこと、リナはすでに自分の混沌の中にあることを話す。だが、ガウリイや皆は
納得できない。リナがいなくなってしまうのでは、助かったことにならないのだ。
だが、ロード・オブ・ナイトメアはいずこかへ消え行こうとする。ガウリイたちは必死でそれを
追った。黒い混沌の中へ、リナごと消え行くロード・オブ・ナイトメアを追って、ガウリイは単身で混沌
の中へ。ロード・オブ・ナイトメアを捕まえるが、やはりリナごとロード・オブ・ナイトメアはその腕
から消え去った。
悲しみにうちひしがれるガウリイだが、やがて気配に気づき顔を上げる。するとそこに、本物のリナが
現れた。二人は抱き合い、そして唇が重なる。
一方、地上ではアメリアたちが、リナたちのみならずマルチナたちまでいなくなってしまったことに、
呆然となっていた。だが、そんな3人の前に、しっかり抱き合ったリナとガウリイが現れた。喜びに
わきかえる3人。しかし、目を開けたリナは、いきなり「意識のないリナの身体を抱いていた」という
ことでガウリイを殴りつけ、ガウリイもなぜ自分がリナを抱いていたかわからないので、殴られたことに
文句をつける。二人の言い合いが、サイラーグの空に響いた。
落ち着いた話し合いの場で、リナはギガ・スレイブを唱えてから戻ってくるまでのことを一切覚えて
いないと話した。ガウリイも、混沌の中に入るところまでしか覚えていないという。ただ、大切な何かが
あったという充足感だけが、二人を満たしていた。するとそこへ、死んだと思っていた、マルチナと
ザングルスがやってくる。そして一方的に、リナとガウリイへ勝利宣言。どういうことかというと、
なんとマルチナとザングルスは結婚式を挙げてしまったのだ。それを見届け、ガウリイの剣を探しに
行こうと言うリナの前にゼロスが現れて、混沌の中で失われてしまった光の剣を置いてゆく。
そして彼らは、改めて新しい旅へと旅立つのであった。
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