ストーリー
襲ってきたヴァルガーブを相手に、一方的に攻撃を受けるリナたち。追いつめられる彼らとは対照的
に、ヴァルガーブは余裕の構えを崩さない。さらにヴァルガーブは、ガウリイの光の剣を
「ゴルンノヴァ」と呼び、奪い取ろうとしてきた。「返してもらうだけだ」と、謎の言葉を放って。
しかし、そこにゼロスが出てきたことにより、戦況は一変。逆にヴァルガーブを囲み、いざ全面対決
というところで、突然彼らの足下が揺れだした。それは近くで、グラボスが砂族の聖剣を抜こうとした
ために起こったものであった。その隙に、ゼロスとヴァルガーブは戦いをアストラル・サイドへ移行
させるが、あっさり逃げられてしまう。
ゼロスの話によると、ヴァルガーブの狙いは3つ。ガーヴの仇であるリナの命と、ガウリイの持って
いるゴルンノヴァこと光の剣。そして、光の剣と同等、あるいはそれ以上の武器を手に入れること。
現にスナ族の聖剣に目をつけていたから、間違いないらしい。そこで初めて、スナ族の村が襲われて
いることを知ったリナたちは、大急ぎでそこへ向かう。
一方、ヴァルガーブはアルメイスから、ラグド・メゼギスを借り受けていた。ゴルンノヴァとは決して
刃を交えてはならない、という条件をのんで、ヴァルガーブはラグド・メゼギスを持ち、リナ達を迎え
うつ。
彼らが近づくと同時に、グラボスに砂族の聖剣を抜かせると、そこに封じ込められていた魔物が
蘇った。ゼルガディスやアメリアは、グラボスの持っていた聖剣を奪い返し、魔物を再び封じ込める
ことに成功。そちらで数人が足止めされているうちに、ヴァルガーブはリナへ攻撃をしかけた。そして、
ガウリイの光の剣と、ヴァルガーブの持つラグド・メゼギスの、光の刃同士が触れあった時。互いの光の
刃は暴走し、突然光の奔流がほとばしった!
いきなりの事態に全員が驚愕していると、一本の光が光の剣とラグド・メゼギスを引き離した。そこに
現れたのは、アルメイス。ヴァルガーブに「退け」と告げ、彼を連れてその場を立ち去る。逃すまじと
攻撃呪文を叩き込むリナ達だったが、なんとアルメイスには呪文が通じなかった。いや、呪文の作用
そのものが無意味だという。呆然と、二人が消えるのを見守るしかないリナ達。どうやら、あれが「この
世に闇を満たす者」、世界の危機であるようだ……。
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