ストーリー
ラグド・メゼギスを振りかざし、グラボスは魔道器をよこせと襲ってくる。リナはグラボスを、魔道器
を盗む真犯人ということにして、アルト・バリトーネ両軍勢の力を借りようとするが、アルトもバリトーネ
もケンカに夢中で聞いていない。それを悲しみ、マルコとセーラは魔道器を壊そうというところまで思い
詰めたが、さらにジラスまで追いついて、二人はグラボスたちに追い詰められる。だが、グラボスが
ラグド・メゼギスで二人を斬ろうとしたとき、二人のかざした魔道器が、ラグド・メゼギスの刃を消して
しまった。
ゼロスが出てきて説明するには、なんでもこの魔道器は神魔戦争の頃に造られたもので、神と魔の両方の
力が封じられており、二つの魔道器を合わせることで、神魔融合魔法が使えるのだ、という。そして
神魔融合魔法は、異界の武器の力を打ち消すことができるのだ。ラグド・メゼギスに対抗する手段を
見つけるリナたち。だが、グラボスは再び襲いかかり、マルコとセーラが引き離されてしまった。
ゼルガディスとアメリアとフィリアが二人を見つけると、幸い二人にケガはなかったが、マルコは前々
から嫌気がさしていたセーラとの関係に我慢できなくなり、セーラに文句を言い放つ。セーラは泣き出し、
二人の仲は一気に気まずくなってしまう。そんな彼らをジラスが追ってくるが、ゼルガディスの見事な銃
さばきと、フィリアとアメリアの肉弾戦によって、ジラスたちを退けた。
一方、グラボスはリナたち相手にラグド・メゼギスを振り回していたが、武器が暴走を始める。すでに
グラボスにはどうすることもできない。リナは竜破斬(ドラグ・スレイブ)を撃って止めようと呪文詠唱に
入った。また、ゼルガディスとアメリアも、ゼロスに教えられ魔道器を使って、暴走を止めようとする。
竜破斬の完成する一歩手前で魔道器が発動、ラグド・メゼギスの暴走はおさまるが、リナの竜破斬は急に
止まらない。グラボスは呪文をくらって吹っ飛んだ。
そして魔道器が発動したことにより、大昔に封印されていた、アルトとバリトーネをつなぐ橋が姿を
現した。これは魔道器を発動させることで、封印を解くしくみになっていたという。石碑に書いてあった
その続きを読むと、なんとこの橋が封印された理由は、子供のケンカをずっと根に持っていたからだと
いうのだ。「唐変木」「わからずや」と、大昔とまったく同じ言葉でののしりあうマルコとセーラ、さらに
アルト国王とバリトーネ女王を見て、リナたちは先祖代々、くだらないケンカを続けてきたのだと理解
した。
しかも、先ほど発動させたときに、魔道器は壊れてしまった。ラグド・メゼギスもどこかへ行って
しまっている。まあ異界の武器に対抗する手段のヒントが見つかっただけでもめっけもの、とリナたちは
次の街へ旅立つことにした。その頃、戦いに敗れたジラスは、ラグド・メゼギスを握りしめリナたちへの
復讐を誓っていた。
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