ストーリー
今日も今日とて、襲ってきた盗賊を返り討ちにしたリナ=インバース。すると今日の盗賊は、逃がして
もらおうと、リナ達にお宝の情報を出してきた。この近くに、伝説の真竜(でんせつのしんりゅう)と
いう竜がいて、その牙はとても高価な『魔法の道具(マジック・アイテム)』らしい。さっそく相棒の
ガウリイと仲間を引き連れて、伝説の真竜探しに出発するリナ。
まず行ったのは、幻のモンスターがいるという西のダンジョン。そこでは「キメラ・オブ・ザ・
イヤー」という、今年の最強キメラを決める大会のため、モンスター集めをする魔道士たちが来ていた。
しかも、誰が優勝するか賭まで行われているという。一番倍率の高い、キムという魔道士に大金を賭け、
リナ達はこっそりキムのキメラ作りに力を貸した。しかし、キムが優勝者会見で口をすべらせ、リナが
助力したことがバレてしまう。賭け金はパア。その代わり、キムの作ったキメラ、メヌークを買いたい
と言ってきた主催者のラングレンに、リナは金貨300枚で、キムに内緒でメヌークを売りつける。
その後も、伝説の真竜がいるという北の森に行っては、案内役のマリーンが実は盗賊団の女ボスで、
情報はウソだったとか、東の渓谷へ行っては、伝説の真竜ではなく伝説の老酒(らおちゅう)の間違い
だったとか、しょーもないオチに振り回される一行。
そして最後に向かうは南の鉱山。一行はここで、かつてのガウリイの知り合い、女剣士ラースに
出会う。ラースは以前、真竜退治を依頼されて、他の傭兵とチームを組んで挑んだが、逆に彼女以外の
仲間を殺されてしまったのだ。今回は、その仇をとりにやって来たらしい。
やがてダンジョンの奥地で真竜を見つける一行だったが、なんとリナが売っ払ったキメラのメヌーク
と、真竜が戦っている。急いでその場へ向かうが、時すでに遅し、真竜はメヌークに倒されて息絶え、
メヌークはどこかへ行ってしまっていた。
真竜の牙を手に入れて、帰ろうとするリナ達の前に、メヌークを買い取ったラングレンが姿を現す。
ラングレンは真竜を倒し、牙を手に入れるためにメヌークを買ったのだという。それだけではない。
ラース達に普通のドラゴンと偽って、真竜退治をさせようとしたのも彼だったのだ。メヌークに命令
させ、リナ達を襲わせようとするラングレン。その手にある、メヌーク操作のクリスタルをリナは奪い
取るが、なんの加減かクリスタルはリナの手の中で壊れてしまった。
メヌークは暴走。ラングレンを踏みつぶし、逃げるリナ達にダンジョンの入口で追いつく。「作った
上に勝手に売ったリナを、恨んでるんじゃないのか?」というガウリイの説の真偽はわからねど、襲って
くるものは戦わなきゃいけない。なんとか全員で、メヌークを撃退。
その晩。リナはガウリイを連れ、こっそり宿屋を出る。もしかしてラングレンは、真竜の牙を借金の
抵当にしていたかもしれないし、東の渓谷で火山を噴火させてしまった賠償を求められるかもしれない。
ましてナーガ達が、分け前をたかりに来るかもしれない。そのまま逃げ出すリナ達だったが、結局
ナーガに見つかってしまい、追ってくる連中を煙に巻き、嫌がるガウリイ引っ張って、今回も
リナはとんずらするのだった。
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