ストーリー
そんなリナがある時奪った盗賊団のお宝を追って、盗賊団首領の弟を中心とした残党が彼女に襲い かかってきた。男たちに囲まれるリナ。しかしその時、突然現れた剣士が、盗賊たちを追っ払って くれた。 彼の名はガウリイ=ガブリエフ。リナを子供と見て取ったガウリイは、半ば強引に、リナと旅を共に することを申し出る。アトラス・シティに着くまでの辛抱と、リナはしぶしぶ同行を同意した。 この兄ちゃん、頭はボケてるしリナを子供扱いするけど、剣の腕だけはいい。現に、再び襲ってきた 例の首領の二番目の弟と、残党その二をいとも簡単にうち倒してしまう。 ストレスのたまりつつあるリナだったが、さらに最後の弟が現れる。こいつはブルードラゴンを 連れてきて、リナ達を倒そうとした。ストレス解消とばかりに、竜破斬をかますリナ。相手が盗賊殺し のリナ=インバースと知って逃げ出す盗賊たち。しかしガウリイの持っていたリナ達の荷物は、いつの 間にかぬいぐるみとすり替えられており、慌ててガウリイが取り戻す。 盗賊を役所に突き出し、賞金ももらって一段落。ガウリイもリナの名前を覚えて、やっと相棒らしく なってきた二人だった。
その晩、像の見張り番をする二人のところに、盗賊たちがやって来る。あっという間にぶちのめす が、その頃、像の様子を見に来たベルゼイの背後から、別の窃盗犯が近づき、ベルゼイを気絶させ像を 奪っていってしまった。 戻ってきたリナ達は慌てて後を追うが、怪しい影は見当たらない。近場を探すと、そこにはさっきの 屋台のおっちゃんがいた。屋台の異常に気づき、リナが屋台を探ると、そこには黄金像が。屋台の おっちゃんは、昔ベルゼイに店を潰された恨みがあったのだ。しかし、リナに身の上話を聞かせて、 スキを作った間に逃げようとしたため、呪文でぶっ飛ばされる。 リナ達はとっとと依頼料をもらって、逃げるように立ち去った。ベルゼイの宿は、リナの呪文の せいで見事に半壊していた。
ここの遺産は、「リフラー」という呪文を封じこめることのできるアイテム。洞窟に仕掛けられた 数々のワナをくぐり抜け、やっと宝物庫に到着。ところが直後、後ろから盗賊団が現れる。リナ達に ワナを解除させ、宝を横取りしようと考えていたのだ。ガウリイに盗賊の相手をさせ、リナは宝を手に 入れようとする。 だが、突然リナはワナの解除を諦め、盗賊に宝の権利を譲ってしまった。盗賊がワナを解除し、 まさに宝を手にしようとした瞬間、ゴーレムが盗賊に襲いかかってきた。それこそが、最後のワナ だったのだ。リナが宝を取った時、ゴーレムに追われていた盗賊が、ゴーレムごと戻ってきた。今度は 盗賊の代わりに、リナ達がゴーレムに追われてしまうが、リナはリフラーの特性を利用し、竜破斬の 威力を直接ゴーレムに叩き込んで、一網打尽にする。 その後、リフラーを回収しようとする……が、リフラーは竜破斬の威力に耐えきれず、壊れて しまっていた……。
夜までの時間潰しに街へ行くと、そこでガウリイの昔の傭兵仲間・グライズと偶然再会した。戦の ない今は、用心棒の仕事を細々やっているという。 夜になり、邪教集団のアジトに忍び込む二人。集会を荒し、魔導書と宝球を奪おうとする。だが、 見張りを倒すガウリイの前に、昼間会ったグライズが立ちはだかる。邪教集団が世を荒らせば、また 戦の中で生きられると、邪教集団に手を貸していたのだ。ガウリイにも昔のように生きろとグライズは 誘いかける。 一方、魔導書と宝球を奪おうとしたリナだったが、すでに召喚は始まっていた。たいした力はない、 とタカをくくっていた宝球は、とんでもない高レベルの魔力増幅器だったのだ。召喚された魔族に、 この増幅器で力を増幅されたら、世界が大変なことになる。必死で召喚を阻止するリナだったが、その 背後にグライズの凶刃が迫る!しかしガウリイは、グライズを倒し、リナを守る道を選んだ。グライズ はガウリイに看取られながら絶命する。 なんとか魔族の召喚は抑え込むことができたが、魔導書と宝球は破壊され、使いものにならなく なってしまった。リナは気を取り直して、次へ行こうとガウリイを誘う。ガウリイも、笑顔を取り戻し てそれに応じるのだった。
しかしこのジイちゃん、川に流されたり、蝶を追ってガケから落ちたりと、どうにも危なっかしい。 と思いきや、リナの腕に逃げ込んだウサギを追ってきた狼を、気配だけでひるませたりと、不思議な ジイちゃんなのだ。 谷の入り口で、トイレのためジイちゃんが少し離れた時、リナはガウリイにジイちゃんが怪しいと 持ち出す。だが、その話が途中のうちに、谷の竜が現れた。リナ達を追い出そうとした竜に、リナは お得意の弁舌でまくしたてる。力ずくで追い出そうとする竜と、あわや激突という瞬間、止めに入った のはなんとあのジイちゃん。ジイちゃんはその竜の師匠で、谷の竜だったのだ。 リナを間近で見て、資格ありと判断したジイちゃんは、リナを「刻の魔導書」と呼ばれる存在の場所 へ案内する。リナはその魔導書に触れたことで、何かのヒントを得たようだった。 ふと気づくと、二人の荷物に宝石が追加されて、手紙がついていた。ジイちゃんが、食事代として くれたらしい。二人が振り返ると、すでにそこに谷はなかった。またジイちゃんに会えることを 期待しつつ、二人は旅立つのだった。 |
ここがポイント
義仲版スレイヤーズ初お目見え。まだ1話限りで区切った話なので、話に統一性がなく、手探りって
感じが伝わってきます。その分、話一つ一つの作りはしっかりしていて、それぞれ話が楽しめると
言えるでしょう。 |