超爆魔道伝 スレイヤーズ 1巻   闇の伝説編



ストーリー

第1話 −爆裂少女登場!−
 人を襲うのが仕事なはずの盗賊団が、たった一人の少女に襲われていた。その少女の名はリナ= インバース。旅する美少女魔道士で、趣味はなんと盗賊いぢめ。
 そんなリナがある時奪った盗賊団のお宝を追って、盗賊団首領の弟を中心とした残党が彼女に襲い かかってきた。男たちに囲まれるリナ。しかしその時、突然現れた剣士が、盗賊たちを追っ払って くれた。
 彼の名はガウリイ=ガブリエフ。リナを子供と見て取ったガウリイは、半ば強引に、リナと旅を共に することを申し出る。アトラス・シティに着くまでの辛抱と、リナはしぶしぶ同行を同意した。
 この兄ちゃん、頭はボケてるしリナを子供扱いするけど、剣の腕だけはいい。現に、再び襲ってきた 例の首領の二番目の弟と、残党その二をいとも簡単にうち倒してしまう。
 ストレスのたまりつつあるリナだったが、さらに最後の弟が現れる。こいつはブルードラゴンを 連れてきて、リナ達を倒そうとした。ストレス解消とばかりに、竜破斬をかますリナ。相手が盗賊殺し のリナ=インバースと知って逃げ出す盗賊たち。しかしガウリイの持っていたリナ達の荷物は、いつの 間にかぬいぐるみとすり替えられており、慌ててガウリイが取り戻す。
 盗賊を役所に突き出し、賞金ももらって一段落。ガウリイもリナの名前を覚えて、やっと相棒らしく なってきた二人だった。

第2話 −黄金筋肉像(ゴールデンマッスル)を守れ!!−
 リナとガウリイが受けた依頼は、悪趣味に豪華な宿屋の主・ベルゼイの、黄金像を守ること。だが 安い部屋を用意し、高級料理を代金取って食べさせようとしたがめつい依頼人に、リナはおかんむり。 おいしい屋台で夕飯を楽しみながら、ガウリイ相手にぶうたれる。
 その晩、像の見張り番をする二人のところに、盗賊たちがやって来る。あっという間にぶちのめす が、その頃、像の様子を見に来たベルゼイの背後から、別の窃盗犯が近づき、ベルゼイを気絶させ像を 奪っていってしまった。
 戻ってきたリナ達は慌てて後を追うが、怪しい影は見当たらない。近場を探すと、そこにはさっきの 屋台のおっちゃんがいた。屋台の異常に気づき、リナが屋台を探ると、そこには黄金像が。屋台の おっちゃんは、昔ベルゼイに店を潰された恨みがあったのだ。しかし、リナに身の上話を聞かせて、 スキを作った間に逃げようとしたため、呪文でぶっ飛ばされる。
 リナ達はとっとと依頼料をもらって、逃げるように立ち去った。ベルゼイの宿は、リナの呪文の せいで見事に半壊していた。

第3話 −鉄壁のワナを破れ!!−
 大量の古文書のそれぞれに、少しずつ記されたとある遺跡と、そこに隠された遺産。魔道的価値の ありそうなその遺産に、興味を示すリナ。ガウリイを連れて、とある洞窟に遺産探しに出かける。
 ここの遺産は、「リフラー」という呪文を封じこめることのできるアイテム。洞窟に仕掛けられた 数々のワナをくぐり抜け、やっと宝物庫に到着。ところが直後、後ろから盗賊団が現れる。リナ達に ワナを解除させ、宝を横取りしようと考えていたのだ。ガウリイに盗賊の相手をさせ、リナは宝を手に 入れようとする。
 だが、突然リナはワナの解除を諦め、盗賊に宝の権利を譲ってしまった。盗賊がワナを解除し、 まさに宝を手にしようとした瞬間、ゴーレムが盗賊に襲いかかってきた。それこそが、最後のワナ だったのだ。リナが宝を取った時、ゴーレムに追われていた盗賊が、ゴーレムごと戻ってきた。今度は 盗賊の代わりに、リナ達がゴーレムに追われてしまうが、リナはリフラーの特性を利用し、竜破斬の 威力を直接ゴーレムに叩き込んで、一網打尽にする。
 その後、リフラーを回収しようとする……が、リフラーは竜破斬の威力に耐えきれず、壊れて しまっていた……。

第4話 −邪教集団の野望−
 魔導書をお目当てに、とある邪教集団の集会を覗き見するリナとガウリイ。どうやら今夜、魔族召喚 の儀式が行われるらしい。どうせなら、その場に揃うはずの魔導書と宝球をセットでいただいて しまおう、とリナは考える。
 夜までの時間潰しに街へ行くと、そこでガウリイの昔の傭兵仲間・グライズと偶然再会した。戦の ない今は、用心棒の仕事を細々やっているという。
 夜になり、邪教集団のアジトに忍び込む二人。集会を荒し、魔導書と宝球を奪おうとする。だが、 見張りを倒すガウリイの前に、昼間会ったグライズが立ちはだかる。邪教集団が世を荒らせば、また 戦の中で生きられると、邪教集団に手を貸していたのだ。ガウリイにも昔のように生きろとグライズは 誘いかける。
 一方、魔導書と宝球を奪おうとしたリナだったが、すでに召喚は始まっていた。たいした力はない、 とタカをくくっていた宝球は、とんでもない高レベルの魔力増幅器だったのだ。召喚された魔族に、 この増幅器で力を増幅されたら、世界が大変なことになる。必死で召喚を阻止するリナだったが、その 背後にグライズの凶刃が迫る!しかしガウリイは、グライズを倒し、リナを守る道を選んだ。グライズ はガウリイに看取られながら絶命する。
 なんとか魔族の召喚は抑え込むことができたが、魔導書と宝球は破壊され、使いものにならなく なってしまった。リナは気を取り直して、次へ行こうとガウリイを誘う。ガウリイも、笑顔を取り戻し てそれに応じるのだった。

第5話 −山越え 川越え 竜の谷−
 「竜に抱かれた魔導書」があるという。竜の谷と呼ばれる谷で、竜がひっそり魔導書を守っていると いう。けれど山ばかりで、場所の見当すらつかない。リナが食堂でガウリイ相手に愚痴っていると、 そこに突然ジイちゃんが現れる。危険でも魔導書の存在する可能性があるなら行く、と断言するリナに ジイちゃんは案内を買って出てくれた。
 しかしこのジイちゃん、川に流されたり、蝶を追ってガケから落ちたりと、どうにも危なっかしい。 と思いきや、リナの腕に逃げ込んだウサギを追ってきた狼を、気配だけでひるませたりと、不思議な ジイちゃんなのだ。
 谷の入り口で、トイレのためジイちゃんが少し離れた時、リナはガウリイにジイちゃんが怪しいと 持ち出す。だが、その話が途中のうちに、谷の竜が現れた。リナ達を追い出そうとした竜に、リナは お得意の弁舌でまくしたてる。力ずくで追い出そうとする竜と、あわや激突という瞬間、止めに入った のはなんとあのジイちゃん。ジイちゃんはその竜の師匠で、谷の竜だったのだ。
 リナを間近で見て、資格ありと判断したジイちゃんは、リナを「刻の魔導書」と呼ばれる存在の場所 へ案内する。リナはその魔導書に触れたことで、何かのヒントを得たようだった。
 ふと気づくと、二人の荷物に宝石が追加されて、手紙がついていた。ジイちゃんが、食事代として くれたらしい。二人が振り返ると、すでにそこに谷はなかった。またジイちゃんに会えることを 期待しつつ、二人は旅立つのだった。



ここがポイント

 義仲版スレイヤーズ初お目見え。まだ1話限りで区切った話なので、話に統一性がなく、手探りって 感じが伝わってきます。その分、話一つ一つの作りはしっかりしていて、それぞれ話が楽しめると 言えるでしょう。
 さすがに描いてるのが女性だけあって、リナの胸が一番原作に忠実に描かれてる(爆笑)男性だと、 なぜか胸が大きめになってねえ……。余談だけど、女性の場合は大部分、自分の胸の大きさに比例 するのでありました。
 全編通して、この巻の目次が、一番カラーイラストの中でリキ入ってると思うんだけど……。リナ かわいーし、ガウリイ筋肉ついてて凛々しいし。んで、一話ずつ見ていくと、だんだん絵のレベルが 上がっていってるのがよくわかる(笑)
 あと、この巻のみ表紙が2パターンあります。最初の数版のみ、リナ単独の表紙。それ以降はリナと ガウリイセットの表紙です。古本屋で探してみよう!