セイバー、ちょっといいか? | |
はい、なんでしょう。 | |
俺とお前に連名で手紙が来てるんだけど。 | |
? 私にもですか? | |
(ぺりぺり)……なんだこりゃ、アンケート? | |
差出人の名前もない。あまり快い手紙とは思えませんね。 | |
いいんじゃない? 答えてみなさいよ。 | |
と、遠坂! いきなりなんだよ。 | |
ほら、ここんとこ。抽選で温泉宿泊券とわくわくざぶーんのチケットが 当たるって書いてあるじゃない。 うまくいったら二人で楽しめるかもしれないわよ。 | |
む。そりゃたまにはセイバーをどっかに連れてってやりたいけどさ。 | |
ほら、だったら答えた答えた。どうせ減るもんじゃないでしょ? さ、セイバーもよ。 | |
わ、私もですか? では―――― | |
1.あなた方の名前を教えて下さい。 | |
俺は衛宮士郎。 | |
私はセイバー。真名はアルトリア・ペンドラゴンです。 今はアルトリア=セイバー=ペンドラゴンと名乗っています。 | |
2.所属もしくは地位などを。(なければスルーして下さい) | |
穂群原学園の3年C組。担任は……あー、いつもの藤ねえなんだが。 | |
いえシロウ。貴方は衛宮邸の主人という立場が望ましい。 | |
はは、主人なんて大層なもんじゃないけどな。管理人みたいなもんだし。 | |
私はブリテンの王です。今の世代では、元、がついてしまいますが。 | |
3.相手の第一印象は? | |
特別には……。「彼が今度のマスターか」と思ったくらいでしょうか。 | |
俺はとにかくびっくりしたな。ランサーに殺されそうになったのも驚いたけど、いきなり 絶句するほどきれいな女の子が出てきたんだから。 思わずランサーのことも忘れてみとれちまった。 | |
シ、シロウ……(照) | |
4.相手の第一声を覚えてますか | |
「問おう。貴方が私のマスターか?」って言われたな。 言ってることの意味がわからなくてますます混乱したっけ。 で、セイバーは? | |
あ……その、えっと、ですね。 ……………………。 | |
もしかして……覚えてない? | |
も、申し訳ありません!!! とにかくシロウが呆然としていたのは覚えているのですが、詳細は、あの……! | |
……まあ、あの時の俺、きっとマヌケなカオしてたろうからなあ……(苦笑) | |
そ、そのようなことはありません! いえ、たしかに私を見て呆気にとられてはいましたが、 私――アーサー王が女であることに驚いていると思っていましたので―― | |
5.相手の性格を一言で言うと | |
頑固だな。 | |
頑固ですね。 | |
む、俺そんなに頑固か? | |
頑固です。私が女だから戦わせないなどと言って譲らなかったときは、 これからどうなるのかとどれほど心配したことか。 | |
だって仕方ないだろ。セイバーは女の子なんだから。 | |
また貴方はそんなことを……。 それより訂正してください。私は頑固ではありません。 | |
頑固だろ。俺が何度言っても、なかなか聖杯を諦めてくれなかったくせに。 | |
っ、あれは譲れぬ信念というものです! 頑固とは違います!! | |
……セイバーの部屋を、俺の隣から離れへ移ってもらうのにもずいぶん苦労したと思うんだけど。 | |
住居を変わる理由がないから拒否したのです。 きちんと説明され、納得したから提案を受け入れたではありませんか。 それを言うならシロウこそ、朝食をいつも和食で、いえシロウの和食も美味しいですがたまには―― | |
はいそこまで。きりがないわよアンタたち。 | |
6.勝負(ケンカとは違)するような事はありますか? | |
道場でやってるのは勝負……じゃないよな。 | |
ええ。あれは鍛錬です。シロウの実力ではまだ私と勝負にはなりません。 | |
く……やっぱりそうだよな。 | |
大丈夫です。シロウの努力ならばいつか必ず勝負になります。頑張りましょう。 | |
7.何の勝負でした?また、どちらが勝ちました?(勝負した事がある場合) | |
……勝負になってないからなあ(苦笑) | |
当然私の勝ち、ですね。 | |
意地の張り合いならいい勝負だけどね、二人とも。 | |
8.どちらが先に好きになったのでしょうか | |
あー……俺、かな。後から考えると一目惚れだったし。 | |
っ…………(真っ赤な顔で絶句) | |
……あんまり独り身に見せ付けると怒るわよ? | |
9.相手のどこに惹かれますか | |
どこ……と言われましても……。 | |
ちょっと困る、かな。うまく言葉にならないというか……たくさんありすぎるというか……。 | |
はいはい、つまり全部好き、と? | |
ち、違うぞ!? 直して欲しいなーと思うところとかあるしっ! | |
そのとおりです凛! 私とてシロウに思い直して欲しいところが……! | |
わかったわかった、そんな項目もあるから後でね。 | |
10.尊敬する所はありますか | |
シロウの心はとても強い。私より強い意志はとても尊敬しています。 | |
そう言われると照れるな。俺だってずっと王様頑張ってたセイバーのこと尊敬してるんだから。 | |
……ありがとうシロウ。そう言ってもらえたことが、私の誇りです。 | |
11.告白はどちらから? | |
俺だったな。なんていうか、思わず言っちまったって感じだけど。 | |
む。あの言葉は出任せだったのですか? | |
待った、思わずってのはそういう意味じゃないぞ! なんていうか、あそこで告白しようって決めてたわけじゃないのに、つい―― | |
そんなに慌てないでください。 貴方の気持ちがウソではないことはきちんとわかっていますよ。 | |
12.その時の相手の態度(言葉)は? | |
…………すごく困ってた。 | |
え、なんで!? | |
そ、そんなに驚くことはないではないですか。 ――仕方なかったのです。あの時の私は、シロウの気持ちを受け入れるわけにはいかなかったのですから。 | |
王の誓いがあるから、って拒絶されたんだ。 わかってたけど、やっぱり堪えたな。 | |
ふーん。それっていつ? | |
ほら、セイバーとデートしたあの日だよ。前の夜に遠坂に笑われたやつ。 | |
え、でもアンタたち、デートの後に同衾してたじゃない。 てっきり恋が実ったと思ってたんだけど、 | |
ど、どうしてそれを――――!!!? | |
13.二人の関係はどこまでですか(笑) | |
言葉で言えば、恋人……だよな。 | |
あとは、主従とか……剣と鞘、とかですね。 | |
不思議ね、セイバーの言い回しの方がなんだかエッチくさいわ。 | |
14.デート等は、どちらへ行きますか? | |
特に決めてないなあ。あ、でもあんまり市外へ行くことはないよな。 | |
それと、あの大橋を渡るときは、必ず歩いて渡る習慣がありますね。 | |
たまには遠出したい気もするな。セイバーもよその土地が見てみたいだろ? | |
そうですね、この時代のこの国を、もっと見てみたいものです。 | |
15.普段は何をして一緒に過ごす事が多いですか | |
二人だけで、というのであれば、やはり鍛錬をしている時間が一番長いでしょうか。 | |
あとは食事のときも一緒だけど―― | |
なに、Hの後で一緒に寝てる時間は入らないの? その時間が一番長いんじゃない? | |
そっ、それは起きてないんだからノーカウントだろ!? | |
凛、寝る時間自体はどこで寝ようとあまり変わることはありません。 いえ、いくらシロウと同衾した晩はよく眠れるといえ、それは関係がないと思います。 | |
……それは士郎の隣で安心するってこと? それともたくさん運動した後で疲れてるってこと? | |
16.二人は、ケンカしたりしますか?だいたいどっちが悪い? | |
主にシロウが悪いです。 | |
む、言い切ったな。セイバーが悪いことだってあるだろ。 | |
しかし、昨晩のあれはシロウが悪いのですからね。 私が『ぱそこん』なるものを知らないからと、あんなことを言ってからかって―― | |
だから悪かったって。 | |
知りません。なにが「オバケの出てくる箱」ですか。しかも映像を見るだけで呪われるなどと。 どうやってシロウを守るべきか、本気で悩んだのですよ。 | |
17.どんなケンカになりますか | |
シロウが悪いのでお仕置きします。 | |
お仕置きというか……あれはイジメだ。 | |
でも衛宮くんが、自分が悪いって言わないときには子供みたいなケンカするわよね。 むーっとお互い睨み合って黙りこんじゃうようなの。 | |
18.だいたいどちらが折れるんですか | |
昨日みたいに俺が悪いときは、俺が折れる。つーか謝る。 でも絶対俺が折れちゃいけないときは折れない。 | |
ですから最終的には私が折れることになるんですよね。 | |
そこに行くまでずいぶん時間がかかるから、周りは早く決着つけてって思うんだけどね。 | |
19.──相手は頭が良かったりしますか | |
……………………(目をそらす) | |
……………………(目をそらす) | |
はい、お互いにそうは思ってない、と。 二人とも戦うとき、状況判断はしても綿密な作戦なんて立てないしね。 | |
20.相手は、人気あったりしますか。 | |
あります。 | |
え、そんなことないぞ。 | |
いえ。シロウは人を惹きつける魅力がある。 だからこそこの家は良く人が集まるのです。 | |
そうかな? たしかに昔に比べたらずいぶん人が増えたけど。 それを言うならセイバーも人気あるぞ。 公園の子供たちにすごく慕われてたじゃないか。 | |
…………嬉しいですが、なぜか複雑ですね。 | |
21.あなたは嫉妬したりします? | |
そんなことはありません。 | |
ああ、俺も別に。 | |
ふっふーん♪ | |
……? なんですか、凛。 | |
気持ち悪いな、その笑顔。言いたいことがあるなら言えよ。 | |
あっそう。なら言うけど。 衛宮くん、貴方、聖杯戦争が始まったばかりの頃、わたしがセイバーと話してて おもしろくないーって顔してなかった? | |
っっ!? あ、あれはっ……! | |
それとセイバー。貴女もわたしの魔術講座が士郎に必要ないなんて思ったことがあったでしょ? 今ならわかると思うんだけど。それがなんなのか。 | |
なっっ――――! ち、違います!! あれはそんなものでは!! | |
22.大事にされてると感じるのはどんな時ですか | |
鍛錬のときに手加減してくれるところとか? | |
当たり前です。鍛錬なのですから。殺し合いではないのですよ。 | |
……恐ろしいこと言わないでくれ。 あとはいつも俺を守るって言ってくれるところ。 | |
それも当たり前です。私は貴方の剣ですから。 | |
でもセイバーは女の子なんだから、無理しちゃ駄目だぞ。 | |
……私の場合はこういうときですね。シロウは私をいつも女性として扱おうとする。 気持ちは嬉しいのですが、やはりどうにもすっきりしません。 | |
| |
23.相手のどんな言葉に弱いですか | |
素直に俺を褒めてくれるときに弱いかなあ。 | |
? なぜでしょう? | |
いや、なんか嬉しいなって。セイバーに認めてもらえてると思うと。 | |
勿論です。私はシロウを尊敬していますから。 | |
セイバーは? | |
私は……そうですね。シロウの意識しない真っ直ぐな言葉が。 時に、なんと返せばいいのかわからなくなります。 | |
あー、わかるわかる。こいつ、歯に衣着せないからね。 | |
…………?? | |
24.最も好きな相手の仕草は? | |
うーん……道場で正座をしてる時、とか。 | |
そんなところが良いのですか? | |
うん。正座して瞑想してるセイバーってすごく綺麗だぞ。 背筋が伸びて、きりっとしててさ。セイバーの真っ直ぐで綺麗なところがしっかり出てると思う。 | |
……そ、そうですか。ありがとうございます。 | |
セイバーは? なんかある? | |
そうですね……あまり機会はありませんが、力仕事をしているときなど。 シロウが一人前の男子であると認識し直して、つい目を奪われます。 | |
セイバー、そういうのは惚れ直すって言うのよ。 | |
25.相手と何をしている時が一番幸せですか | |
やっぱり食事だな。 | |
はい。シロウの作る食事はとてもおいしい。 | |
ようするに士郎が作ってセイバーが食べるのが幸せ、と。 | |
ああ。俺とセイバーの素晴らしきごはんライフだからな。 | |
色気がないわねえ。布団でいちゃいちゃしてるとき、とか答えなさいよ恋人同士なら。 | |
そんなはしたないことが言えるわけないでしょう!(怒) | |
……幸せだってところは否定しないんだ? | |
26.されて嫌な行動はなんですか | |
私を女の子扱いしないで、騎士として扱って欲しい。 | |
自分をモノ扱いしないで、女の子だって自覚して欲しい。 | |
…………トコトン平行線よね、アンタたち。 | |
俺はセイバーに、自分をもっと大事にして欲しいだけだぞ。 | |
ならば私も、シロウにはもっと自分を大切にしていただきたい。 | |
ひたすら平行線ね。どうしろってのかしら。 | |
27.ところで、周囲には公認ですか | |
一応公認だな。 | |
そうですね。タイガにも一応認めてもらっていますから。 | |
なによその、一応、っていうのは? | |
……誰もうちに泊まっていかない晩も、母屋と離れでそれぞれ寝てることになってるから…… | |
あー、そうね、藤村先生にソレ言ったら怒られそうよね。 | |
『高校生のクセにえっちぃなことしちゃダメーーーーー!!!! Fateのキャラは18歳以上なんてごまかされないんだからーーー!!!』 | |
……とか言って。 | |
そんなわけで、一応。でも周囲からは認めてもらってると思うぞ。 | |
はい。皆祝福してくれています。 | |
(ぼそ)……諦めてないのもまだまだいそうだけどね。 | |
28.お互いにどう呼び合っているのでしょうか | |
私は、シロウ、と。 | |
俺はセイバー、って呼ぶな。 | |
まあ、普通ね。 | |
29.本当はどう呼んで欲しいですか? | |
もう下の名前で呼ばれてるし、特になあ。 | |
セイバーは? アルトリアって呼ばれたいとか思ったことはない? | |
いいえ。私はセイバーとしてこの時代に来ました。 ならばこの時代で生きる以上、セイバーと呼ばれるのが正しいと思います。 | |
ふーん。他の呼び方ってないの? 士郎を「旦那さま」って呼ぶとか、自分が「奥さん」って呼ばれたいとか。 | |
な。な。な――――!!!! | |
30.内緒で答えて下さいw 他に気になる人はいますか? はい、そんなわけで個別にね。まず衛宮くんは? | |
……昔は、いた。でも今はセイバーがいるし。 | |
え、士郎、セイバーと会う前に好きな子いたの? どんな子? | |
ば、バカ、言えるかそんなん! ほら、早くセイバーの方に行ってくれ! | |
ん、もう。それで、セイバーは? | |
私は特に。異性として男性を意識したのは、その……シロウが初めてですから。 | |
まー、幸せものね、士郎ったら♪ | |
31.内緒で答えて下さいw 浮気した事は? | |
なっ、ない!! ないぞ!! | |
……なんでそんなに慌ててるのよ? じゃあセイバー。 | |
浮気はありませんが、本気は以前ありました。 | |
えええぇぇっっっ!!? | |
その……一応妻帯していましたから。 | |
あ、ああ……ギネヴィア王妃か。 | |
この時代じゃ王妃とも死別してるから問題ないわね。 じゃあどっちもなし、と。 | |
32.浮気されたらどうします? | |
……もしもシロウが私より愛し、私よりシロウを幸せにできる人がいるならば……私は―――― | |
タンマタンマ!! そんなつもりないから、本気で考えるな!! | |
33.あなたは嘘がうまいですか?バレない自信は? | |
あんまりうまい自信はないなあ。特に体の不調はすぐ見抜かれるし。 | |
当然です。シロウの異常ぐらい、すぐに見抜けなくてどうします。 それを言うならばシロウとて、よく周囲のことへ気がつくではないですか。 | |
藤ねえには細かいって笑われるな。 | |
もっと内心のウソは? 見抜けないの? | |
見抜けなさそうだ。そもそも疑わないし。 | |
私も、シロウがウソをつくのならばそれなりの理由があるのだと思います。 気づいたのなら追及もしましょう。しかしそうでないならばできるだけ疑いたくはない。 | |
質問以前の問題ね。 | |
34.それぞれ相談相手はいますか?それは誰ですか? | |
あー……それは、なあ? | |
……ですよね? | |
なによ、こんな質問ちゃきちゃき答えなさい。 | |
……俺は、やっぱり遠坂が一番頼りになるな。なんだかんだとしっかり相談乗ってくれるし。 | |
私も、この時代にはあまり頼れる人がいないので、もしもシロウのことを相談するとしたら凛ですね。 | |
あ、そ、そう……(真っ赤) | |
35.相手に対してやめられない癖みたいなものってありますか。 | |
……どうしてもシロウを心配するクセをやめられそうにありません。 シロウがシロウである限り。 | |
えっと。それ、俺が強くなれば心配する必要はないんじゃ―― | |
いえ。シロウは自分を勘定に入れず、どうにもならない危機に突っ込んでいく人だ。 強さとは関係のないところで心配なのです。 | |
…………(むすっ) | |
しかしそれがシロウの良さでもある。貴方はそのままで構いません。 そのかわり、私が貴方を守りますから。 | |
それは嬉しいけど、俺としてはちょっと複雑だな。 できれば俺がセイバーを守りたいんだけど。 | |
衛宮くんのクセはやっぱりそれかしらね。セイバーが強くても女の子扱いやめられない、っての。 | |
36.相手を何か他のものでたとえると何ですか(動物とか、花とか) | |
セイバーってライオン好きだけど、動物だと犬に似てるよな。 | |
うんうん。ごはんのときとか、しっぽがあったらパタパタ振ってそう。 | |
主をしっかり立ててくれる従順さとか。留守を守ってくれるあたり番犬っぽいし。 | |
ちゃんと首輪つけておかないと、勝手に走り出していっちゃいそうだしね。 | |
…………犬、ですか。(悩) 本来ならば、私は竜を背負う者なのですが…………。 | |
あ、や、そんな悩むことじゃないってば! | |
そ、そうだぞ。単にセイバーがそんなイメージだってだけで。 | |
せ、セイバー。士郎は? 士郎は何か、例えるものってない? | |
………………むぅ。そうですね。 シロウならば、金剛石にたとえられるのではないかと。 | |
え、金剛石って、ダイヤモンド? | |
はい。シロウの意志を砕くことは何者にもできない。 おそらく彼を砕けるのは己自身のみでしょう。そんなところが似ています。 | |
37.好きとは別の意味で、他に大事な人はいますか | |
そりゃあ、衛宮邸の家族のみんなは大事だし、一成や慎二や学校のみんな、ネコさん、店長―― | |
私も家の皆の他、トリスタンたちにアヤコ、良くしてくれるタイガの実家の皆と―― | |
質問が悪かったかしら。この二人だといくらでも出てくるわ。 | |
38.相手に対して、ここは譲れないとゆう部分はありますか さっきの、セイバーが騎士か女の子かっていうのはもう言ったから他のことね。はい。 | |
……譲れないわけじゃないけど、食事はできれば和食がいい。でもセイバーは―― | |
はい。私は洋食の方が好みです。もちろんシロウの和食もおいしいのですが―― | |
わたしも洋食が好きよ。はい決まり。そんなわけで朝は洋食ね。 | |
なんでさっ!? | |
39.相手の癖って何だと思います? | |
シロウは口癖がありますよね。「なんでさ」という。 | |
ああ、つい言っちゃうんだよな。直す気もないからまあいいけど。 セイバーは……食事のときに、よくコクコク頷きながら食べてるよな。 | |
む。そんなことをしているはずが―― | |
してるわよ。こう、いかにも美味しいぞーって言いたげに。 | |
うん。してる。 | |
な……!? わ、私が食事のときにそんなクセを……。 | |
可愛いからいいと思うぞ。見てるこっちは嬉しいし。 | |
うん。可愛いから直さないでねセイバー♪ | |
……………………(悩) | |
40.相手の一番好きな身体の部分ってのは?(やましくなく/笑) | |
一部分というより、シルエットというか、全体図だな。 セイバー、すごく均整のとれた彫刻みたいに綺麗な身体してるから。 | |
あー、わかるわそれ。セイバーのバランスって中性的でキレイよね。 | |
私は、シロウの髪でしょうか。 皆より幾分硬質な髪は、意志の強いシロウらしいと思います。 | |
41.相手の「ここはどうかと思う」って部分あります? | |
自分のことを考えてくれないところ。あと頑固者なところ。 | |
自分を勘定に入れてくれないところは困ります。それともう少し意地を張らないで欲しい。 | |
……………………っっ!!(睨み合い) | |
あーもう、しょうがないわね……。 | |
セイバーにはもっと幸せになって欲しいっていつも言ってるだろ!? | |
シロウこそ、もっと幸福な生き方をしても誰も文句は言わないはずです!! | |
…………………………………………(呆れ) | |
42.──二人はラブラブですか | |
シロウ、「ラブラブ」とはなんですか。 | |
えっ!!? えーっと………… | |
聖杯からの知識にも限界はある。凛、専門用語ではなくきちんと質問してください。 | |
あっそ? そうね、ラブラブっていうのはね…… 「愛し合う二人はいつもお互いを思って一緒にいたがったり、相手のことを口に出したり、 愛してるって態度で示したりしますか?」ってことよ。 | |
むう――よくわかりません。 | |
あら、説明がおかしかったかしら。ねえ衛宮くん? | |
し、知るか! | |
しかし相手のことを思って、というのは合っている。 私はシロウがいつも正しく幸せであって欲しいと、心から願っていますから。(微笑み) | |
――――――(真っ赤) | |
……ラブラブだわね。 | |
43.この先も一緒にいたいですか | |
無論です。私はシロウの身を守り、敵を討つ剣だ。 一緒にいたいのではなく、一緒にいる。これはすでに決められたことです。 | |
俺も。セイバーのことを守ってやりたい。幸せにしてやりたいって思う。 | |
……はいはい、次の質問までには手を放してね。相変わらず熱いわよ、アンタたち。 (一度自分たちの意志で離れたもんね。その分不安になるのは当然か) | |
44.相手のかっこいいと思う部分は? | |
セイバーの戦う姿は掛け値なしにすごくかっこいい。 あんまり傷ついてほしくないとも思うけど、これはホントなんだよなあ。 | |
シロウは真面目に鍛錬に取り組む姿が良いと思います。 真剣な顔をしているシロウには目をみはるものがある。 | |
今さらだけど、これってのろけられてるの、わたし? | |
45.相手の可愛いと思う部分は? | |
ごはん食べながらこくこくするところと、可愛いもの好きなところ。 セイバーがすごく女の子だよなって思う。 | |
――む。ではそこを直せば、私は騎士として扱ってもらえると? | |
ダメだ、やめてくれセイバー! 俺の楽しみをとらないでくれぇぇ! | |
衛宮くん、何もそこまで……。 | |
シロウはたまに拗ねてしまうのが可愛らしいですね。 年相応の少年という感じがします。 | |
そういえばセイバーって、わたしたちよりかなり年上なのよね。 士郎なんて弟みたいなもの? | |
そうですね、私の実年齢は貴方がたよりむしろタイガに近いですから。 | |
そっか、セイバーは年上の彼女だったか―― | |
46.何をされるのが一番好き? ごはんを作ってもらうのとか、食べてもらうのとか以外でね。なんかある? | |
えっと……私は、その。シロウに、髪をさわってもらうのが、好きです、ね。 なんといいますか――えもいわれぬ心地よさがあります。 | |
あ――うん。俺も、セイバーの髪をさわるのは、好きだ。 | |
はいはい、そこー。見つめ合わないでね。もうすぐ質問も終わるから。 じゃあ衛宮くんの番よ。 | |
セイバーが家で待っててくれるのは嬉しいかな。家に帰って灯りがついてると、ほっとするし。 さらに出迎えてくれたりするとものすごく嬉しい。 | |
ああ、そうよね。一人暮らしが長いと痛感するわね。 | |
凛もいつでもこちらへ帰ってきてください。私で良ければ迎えさせていただきます。 | |
ああ。俺も遠坂がどんなに遅くなっても待ってるからさ。 | |
ありがと、二人とも。 | |
47.落ち込む事があったら、相手にどうして欲しいですか | |
――あんまり心配しないでほしい。 | |
……そういう意味じゃなくない? | |
でも、セイバーを心配させたくないんだよ。 セイバーはただでさえ自分の悩みを吐き出さないからさ。 | |
それは私のセリフです、シロウ。貴方は他人の悩みも自分で背負ってしまおうとする傾向にある。 ならば私にも貴方の悩みを背負わせてください。シロウ自身が潰れないためにも。 | |
じゃあこの答えは、「相手が悩んでたら相談してほしい」ってことね。 ……なんだか質問が変わっちゃってるけど。 | |
48.相手にはいつもどんな風にいてもらいたいですか | |
シロウがいつも心のまま、進みたい方へ進んで欲しいと思います。 その道がどんなに険しくとも、私がシロウを守りますから。 | |
ありがとな、セイバー。 でも俺はセイバーに、もっとのんびり過ごして欲しいんだ。セイバー、これまでずっと頑張ってたから。 もっと生きることを楽しんで欲しい。 | |
それを言うなら貴方もですよ。 というよりシロウは頑張りすぎ、働きすぎです。たまには休んでください。 | |
ホントに似た者夫婦よね、アンタたち。 | |
49.相手は、自分にとってどんな存在ですか? | |
私にとってのシロウは、今さら改めるまでもない。 ――シロウは私の鞘です。ただひとつ、剣である私と対になれる存在です。 | |
俺にとってのセイバーは、地上で一番きれいな星だな。 それを目指して進んでいけば、絶対に間違わない。いつも俺の励みになってくれるから。 | |
……お互い歯が浮くようなセリフ言ってる自覚ある? | |
ですが、事実ですし。 | |
そうだ。引け目に感じることなんかないぞ。 | |
あーはいはい。わかったわかった。 ったく、自覚のないバカップルはこれだから。 | |
50.では、最後に相手に一言Vv | |
改めて言われると……あ、そうだ。 これまでいろいろありがとう。これからもよろしくな、セイバー。 | |
――はい。私こそ、ふつつかものですがよろしくお願いします。シロウ。 | |
お疲れさま。これで質問は全部終わりよ。 | |
はー、慣れないことしたから肩こったな。お茶淹れてくるよ。 | |
ところでこの質問は、この後どうすればよいのですか? | |
ん? ちょっと待ってね。えーと……返送先は……。 なにこれ。「バビロン・C」??? | |
……………… | |
……………… | |
…………ばびろん…………。 そういえばアイツ、わくわくざぶーんと温泉旅館のオーナーだったわね……。 | |
大きい方か、小さい方かで、安心の度合いも違うのですが……。 | |
小さい方でもちょっと不安だぞ。この質問の答え、何に使う気なんだ? まさか三枝とのデートに使うわけでもあるまいし。 | |
とりあえず、どうする? これ。 | |
やめとこう。意図の見えないワナにはまるもんじゃない。 | |
そうね。バビロンとか正体バラしちゃうあたり、大きい方の気もするし。 | |
ではこれは、なかったことにしてしまいましょう。(ビリビリビリ) |
こうしてアンケートの答えは闇に葬られ、その場にいた三人と、
覗いていた不特定多数の胸にのみ封じられることとなったのだった。まる。