成歩堂 龍一…黒 | |
綾里 千尋…赤 | |
綾里 真宵…青 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
裁判長…緑 | |
ゴドー検事…薄橙 | |
須々木 マコ…橙 | |
芝九蔵 虎之介…紫 | |
鹿羽 うらみ…灰 | |
本土坊 薫…桃 | |
五十嵐 将兵…紺 | |
小池 けいこ…黄 |
成歩堂法律事務所 | |
成: |
やれやれ‥‥本土坊さん、 真宵ちゃんを気に入ったみたいだ。 しかたない。彼女には しばらく、はたらいてもらうか。 ‥‥ほとぼりがさめたころ、 吐麗美庵にむかえに行こう。
|
糸: | ホンモノッスか? それ。 |
成: |
‥‥見せると みんなにそう言われます。 |
糸: |
どんなヤツッスかねー、 アンタのニセモノ‥‥ |
成: |
マコちゃんを、ワザと 有罪にしたヤツですよ。 (なんとかして、 見つけだしたいな‥‥) |
糸: |
自分も、その裁判は 傍聴していないッスが‥‥ 知り合いの刑事に聞いてみたッス。 このときの、アンタの弁護のコト。 |
成: | ど、どんな感じでしたか? |
糸: |
『あきれてモノも言えないよ』 ‥‥と、前置きしてから‥‥ 1時間ぐらい聞かされたッス。 アンタの無能ぶりを。 |
成: | うう‥‥ |
糸: |
どう見ても、ワザと 有罪にしたんじゃないか、って。 |
成: | (ワザと‥‥か‥‥) |
糸: |
5000万円ッスよ! 1円玉で、えーと‥‥ ざっと5000万枚ッス! |
成: |
(今の”えーと”は なんだったんだ‥‥?) 今回の事件、そんな 大金がカラんでいるんですか? |
糸: |
資料を見てないから 知らないッス。 でも‥‥ 本土坊が、金のためなら なんでもやる状況にいたコトは、 やぶさかでないッス。 |
成: |
‥‥よくわからないけど、 なんとなくわかりました。 |
糸: |
アレ。今日は いっしょじゃないッスか。 |
成: |
ええ。今、レストランで はたらいています。 |
糸: |
‥‥そッスか。 カナしいッスよね‥‥ビンボーは。 |
成: | は‥‥? |
糸: |
今度、おいしいソーメンの ゆで方を教えてあげるッス。 ビンボーどうし、 強く生きるッス! |
成: |
(なんでアクシュしなくちゃ ならないんだ‥‥?) |
糸: |
ムカシ‥‥一度だけ、 尋問を受けたことがあるッス。 |
成: | え‥‥千尋さんに、ですか? |
糸: |
あれは‥‥名勝負だったッス。 証人対弁護士! アツいアツい カケヒキが展開されたッス。 |
成: |
(証人がカケヒキしちゃ マズいだろ‥‥) |
糸: | おしいヒトを亡くしたッス‥‥。 |
糸: |
明日、マコクンの再審理を 担当するッス。 |
成: | そ、そうなんですか。 |
糸: |
他に、もっと大きな事件も あるのに‥‥ なぜか、アンタと戦うために キャンセルしてるッス。 |
成: |
(‥‥なぜ、そこまでして ぼくを倒そうとするんだ‥‥?) |
糸: |
ホント、人気者ッスねー。 ‥‥モチロン、悪いイミで。 |
糸: |
‥‥自分が情けないッス。 マコクンを、一人前の刑事に するのがユメだったのに‥‥ いつのまにか、殺人の罪を 着せられて、タイホされて‥‥ 有罪判決が下されるまで、 気がつかなかったなんて! ‥‥もう、自分が イヤになったッス。 |
成: |
大丈夫ですよ、イトノコ刑事。 ‥‥まだ、最後のチャンスが 残っています。 |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ アンタが、ココロなしか いいヤツに見えてきたッス。 |
成: | 面会には、行ってあげましたか? |
糸: |
モチロンッス! ただ‥‥ あまりのコトに、なぐさめる コトバが出て来なかったッス。 |
成: | そう‥‥ですよね。 |
糸: |
思わずうつむいたら、マコクンが はげましてくれたッス。 ‥‥うれしかったッス。 |
成: |
(何しに行ったんだ、 この刑事さんは‥‥) |
糸: | ‥‥ガンコなジイさんッス。 |
成: | そうですね。 |
糸: |
自分は、ガンコなジイさんは キライじゃないッス。 でも、事件の関係者となれば、 ベツッス。 |
成: | ‥‥はあ。 |
糸: |
あのジイさんから情報を 引きずり出すには‥‥ ”弱点”を探し出して、 そこをたたくしかないッスね‥‥ |
成: |
(あのジイさんの ”弱点”‥‥ねえ‥‥) |
成: | あの。これなんですけど‥‥ |
糸: |
今は‥‥マコクンのコトで アタマがいっぱいッス。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ちち、ちがうッス! そういう イミじゃなくて、自分は‥‥! |
成: |
(ムリしなくていいのに‥‥) |
成: | これなんだけど‥‥ |
真: |
ゴメン、なるほどくん! あたし今、ウエイトレスさんの 仕事おぼえるのでタイヘンだから。
|