第4話『さらば、逆転』第2回法廷(その7)

表セリフ集一覧に戻る

成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←この前のセリフ


王: やれやれ‥‥やっと
判決ですか。
裁: 正直なところ、あなたが
潔白だとは考えられません。
‥‥ひとりの女性を、自殺にまで、
追いこみました。
王: ‥‥‥‥‥
裁: しかし‥‥少なくとも、
殺人の罪に関しては
無実だったようですね。
王: ‥‥‥‥‥‥
ハッ‥‥!
やっとわかったかよ‥‥
このボンクラどもが!
裁: ひ、被告人‥‥?
王: ひでェ弁護士だったぜ。
‥‥ここまで暴かれちゃア、
”春風のようにサワヤカ”
なんて、お笑いグサだもんな!
御: ‥‥‥‥‥
王: ‥‥とにかくさァ、早いトコ、
無罪判決をいただこうか。
なァ、弁護士さんよォ!
成: ‥‥‥‥‥
(真宵ちゃんの命を取るか‥‥
正義を取るか‥‥?)
真: 『王都楼のコト‥‥
かならず有罪にしてやってよね!』
成: (‥‥でも‥‥
そんなことをしたら‥‥
‥‥きみは、死ぬんだぞ!
だからと言って‥‥王都楼を
無罪にしてしまったら‥‥
‥‥彼女が、殺人者として
裁かれてしまう!
‥‥有罪か、無罪か‥‥
どっちを選んでも‥‥
だれかの人生が、終わる!
ぼくの”選択”によって‥‥!)
裁: ‥‥では、弁護人。
あなたの、最終的な
結論を聞かせてもらいましょう。
成: ‥‥‥‥‥‥
裁: 殺し屋に殺人を依頼したのが
華宮 霧緒ならば‥‥
あなたの依頼人
王都楼 真悟は、無罪なのです。
王: ま‥‥聞くまでも
ないケドなァ‥‥
だって、このオレの
弁護士なんだからさ‥‥
御: な‥‥成歩堂‥‥
成: (ダメだ‥‥!
答えるしかない‥‥
もう、証拠はアテにならない。
心の声にしたがうんだ!)
‥‥ぼくの依頼人は‥‥
王都楼 真悟は‥‥

(「有罪」を選択)



裁: どうして答えないのですか!
成歩堂くん!
王都楼 真悟は‥‥
あなたの依頼人なのですぞ!
成: ‥‥‥‥‥‥
(‥‥ごめん‥‥真宵ちゃん)
‥‥王都楼 真悟は‥‥


(狩魔冥「異議あり!」)

成:
か‥‥‥‥‥‥
狩魔 冥ッ‥‥!
裁: ど、どうして
あなたが、ここに‥‥
かぶッ!
冥: これでわかったでしょう?
成歩堂 龍一‥‥
あのヒゲから、
目をはなしてはイケナイ、と!
御: ‥‥持ってきたのか‥‥?
最後の証拠品を‥‥
冥: 知ってるはずよ、御剣 怜侍。
‥‥狩魔は、すべて
カンペキをもってヨシとする!
安心しなさい。
ヒゲのケガは軽い‥‥
遺留品は、コイツにつつんで
持ってきたわ。
裁: ずいぶんとまあ、うすぎたない
コートですねえ‥‥
成: (‥‥イトノコさんのだな。
あのフクザツな色あいは‥‥)
冥: 見苦しい点は、おわびするわ。
他につつむものがなかったから。
成: (あの、うすぎたない
コートの中身のために‥‥
ぼくは、今まで
持ちこたえてきたんだ!
きっと‥‥あのコートが、
決定的な手がかりをくれる!)
裁判長! そのうすぎたない
コートの中には‥‥
弁護側の、最後の証拠品が
入っているのです!
裁: ‥‥最後の‥‥証拠品ですとォ!

(ざわめきが起こる)
裁: ‥‥‥‥‥‥
この審理はすでに、判決を
残すのみとなっています。
今さら、どんな証拠が
提出されようと‥‥
それをくつがえすことは、
不可能と考えます。
成: (な‥‥なんだって‥‥!)

(御剣検事「異議あり!」)
御: 証拠を最後の1つまで
調べるのは、われわれのギムだ。
狩魔検事より、
証拠品の提出を要請する!
裁: ‥‥ふむう‥‥
しかたありませんな‥‥
検事。提示を許可しましょう。
しかし‥‥当然のことながら。
新しい事実が浮かび上がらない
かぎり、証拠は受理しません。
成:‥‥!
裁: ‥‥では、狩魔検事。
おねがいします。
冥: ‥‥これらの証拠品は、虎狼死家が
逃走の際、残していったものよ。
裁: 遺留品、というワケですか‥‥
冥: そういうコト。‥‥ヤツは、
3つの証拠を残しているわ。
成: (‥‥これから提示される
証拠品の中に‥‥
この、絶望的な状況を一気に
打開する”奇跡”が‥‥
きっと、
かくされているハズだ!)
千: それが‥‥私たちの、
最後の希望よ‥‥。
冥: 遺留品の1つ目は
‥‥ピストルね。
成: (虎狼死家のピストルか。
事件に関係あるのか‥‥?)

(「詳しい情報を求める」を選択)
成: そのピストル‥‥何か、
今回の事件に関係が?
冥: 弾道のテストをしていないから
なんとも言えないけど‥‥
関係はあると思うわ。
‥‥少なくとも、私には。
成:‥‥?
御: キミを狙撃したピストル
‥‥というワケか。
冥: おそらく、ね。
成:あ‥‥
冥: 肩から摘出された弾丸なら、
記念にとってあるから‥‥
いいサンプルに
なるわね、きっと。
成: (狩魔 冥を狙撃した
ピストル、か‥‥
何かの手がかりに
なるかもしれないな‥‥)

証拠品<<ピストル>>のデータを
法廷記録にファイルした。
冥: 2つ目の遺留品よ。
‥‥これは、ビデオテープね。
成: (おそらく‥‥王都楼の屋敷から
持ち出されたものだろう‥‥)

(「詳しい情報を求める」を選択)
成: そのテープ‥‥内容は
カクニンしましたか?
冥: ザンネンながら、
そんな時間はなかったわ。
成: ‥‥ううう‥‥
冥: ただ‥‥このテープ、
大切なものみたいね。
裁: どうしてですか?
冥: 取りもどしに来たから。
‥‥現場に。
成: こ、虎狼死家が‥‥?
冥: そう。このテープを
奪いかえそうとして。
その場にいた
警官3名が、負傷したわ。
裁: ‥‥ふむう‥‥
冥: 彼ら、なんとか守りぬいた
みたいだけど‥‥
とんでもない男よ、
虎狼死家 左々右エ門は。

証拠品<<ビデオテープ>>のデータを
法廷記録にファイルした。
冥: 次が最後よ。
‥‥これは、ボーイの制服ね。
成: (あれは‥‥ホテル・バンドーで
見た制服か‥‥)

(「詳しい情報を求める」を選択)
成: それは‥‥犯行に
使われたんですか?
冥: ほぼ、まちがいなく。
ポケットには、黒い
革の手袋も入っていたわ。
成: (まちがいない! あの夜、
あいつが着ていた制服だ!)
冥: それに‥‥1つ、
おもしろいことがあるの。
御: なんだろうか。
冥: この制服‥‥
ボタンが1つ、取れてるわ。
御: ボタンが‥‥?
冥: かなり特殊なボタンよ。
落ちているところを探せば‥‥
おもしろい手がかりに
なりそうね。
裁: ‥‥ふむう‥‥

証拠品<<ボーイの制服>>のデータを
法廷記録にファイルした。
冥: ‥‥遺留品の提示は、
以上で終わりよ。
裁: ‥‥ふむう‥‥
‥‥やはり、
思ったとおりでしたな。
成: ど‥‥どういうことですか?
裁: 虎狼死家 左々右エ門が
アジトに残した、遺留品‥‥
たしかに、ふつうならば
重要な手がかりになるでしょう。
しかし‥‥
われわれにとって問題なのは、
”犯人がだれか”ではありません。
御: ‥‥”依頼人が、だれか”‥‥
裁: そのとおりです。
‥‥これら3つの遺留品は、
その事実を物語るものではない!
‥‥ごくろうさま、狩魔検事。
下がってけっこうです。

(成歩堂「待った!」)
成: 待ってください!
これらの証拠品に関して、
尋問をさせてください!
裁: ‥‥却下します。
本法廷にはすでに、判決に
必要な証拠はそろっています!
王: ‥‥めでたしめでたし、
ってヤツだな? センセイ‥‥
成: (‥‥ダメ、なのか?)
千: なるほどくん。
成: やっぱり‥‥起こらないから
”奇跡”なんでしょうか‥‥
千: ‥‥それはちがうわ。
起こすからこそ”奇跡”なのよ。
‥‥ここまで来て、
あきらめてはダメ!
成: で、でも‥‥!
どう考えたって、もう‥‥
千: 考えてみて。
‥‥この状況を切りぬけるには、
2つの方法が残されているわ。
成: (ふ、ふたつも‥‥!)
千: ‥‥1つ目。
”王都楼が、ココロの底から
有罪判決を望むこと”
成:え‥‥
千: 虎狼死家は、依頼人の希望を
最優先するわ。
王都楼が有罪を望めば‥‥
人質を解放するでしょう。
成: そ、そりゃそうですけど‥‥
そんなコト、
あり得ないじゃないですか!
千: ‥‥2つ目。
”虎狼死家が、一方的に
王都楼との契約を終了すること”
虎狼死家が王都楼を”依頼人”と
考えるのをやめれば‥‥
彼は真宵を解放するわ。
成: ‥‥千尋さん!
そんなの、もっとあり得ない!
依頼人に対する”仁義”を、
何よりも大切にする男なんですよ!
千: ‥‥‥‥‥‥
たしかに、2つとも
一見、あり得ない状況よ。
だからこそ、”奇跡”なんだから。
成: それに‥‥!
あの裁判長はもう、証拠品を
必要としていません!
今さら証拠品なんか、
受けとってくれませんよ!
千: ‥‥なるほどくん。
いつも、そうだったでしょう?
‥‥発想を逆転させるの。
成: ‥‥!
(い‥‥今になって
このコトバが‥‥)
‥‥逆転‥‥ですか‥‥?
千: 裁判長は、証拠品を
必要としていない。
‥‥それならば‥‥証拠品を
必要としているのは、だれ?
成: (”証拠品を
必要としている人物”‥‥)
千: 弁護士、検事、裁判長‥‥
彼らは、すべての証拠を見ている。
だから、”真実”を
知ることができるのよ。
でも‥‥そうでない
人たちだっているわ。
彼らは、”真実”を知らない。
その”真実”が‥‥
最後の奇跡を起こすかもしれない。
裁: ‥‥今度こそ、
異議はないようですね。
では、王都楼 真悟に、
判決を言いわたします!
王: ‥‥つつしんで、
うかがいましょうか‥‥。

(異議あり!)
裁: ‥‥言ったはずです、
成歩堂くん。
本法廷は、もう
証拠品は必要ない、と。
成: 証拠を必要としているのは、
ぼくたちだけではない!
御: ‥‥‥‥!
裁: ‥‥その人物に‥‥
証拠を提示したい、と‥‥?
成: そうです。
裁: ‥‥‥‥‥‥
成: おねがいします!
裁: ‥‥成歩堂くん。
そこまで言うのならば‥‥
1回だけ、許可しましょう。
成: (い‥‥1回だけ‥‥)
裁: あなたが正しいと思う人物に、
その証拠を提示してください。

(御剣検事「異議あり!」)
御: ‥‥不可能だ! たった1回で、
この状況を逆転するなど‥‥
裁: ‥‥一度だけです。
成: (‥‥思い出すんだ‥‥
ぼくがたどってきた、
すべての物語を‥‥
そして、考えろ!
‥‥真宵ちゃんを助けて、
同時に王都楼を倒す方法を!)
裁: それでは、弁護人。
まず、うかがいましょう。
成: ‥‥‥‥
裁: どなたに証拠品を
つきつけるつもりですか?

(「虎狼死家 左々右エ門」を選択)
裁: ‥‥わかりました。
それでは、つづけて
提示していただきましょう。
その人物に
つきつけるべき証拠品を!

(「ビデオテープ」を選択)
裁: ‥‥‥‥‥‥
いかがですか?
‥‥御剣検事。
御: う‥‥うム‥‥
‥‥見せてみる価値は
ある‥‥そう判断する。
裁: ‥‥‥‥‥‥‥‥
係官! さきほどの無線機を!
成: (‥‥よし!
なんとか、つながった‥‥)

成: ‥‥真宵ちゃんは‥‥
ブジなんだろうな?
左: 『それより、早く決着を
つけようではありませんか。
お話では、証拠を1つ、
見ればいいというコトでしたか。』
成: ‥‥そのとおり。
ここに、ビデオテープがあります。
あなたのアジトで発見した。
左: 『‥‥‥‥‥‥』
成: これを取りもどそうとして、
3人の警官にケガをさせた、とか。
左: 『‥‥彼らには、
もうしわけないことを。
依頼人から、たのまれて
いたのでございます。
なんとしても、そのテープを
守りぬいてほしい、と。』
成: (やっぱり、そうだったか‥‥)
左: 『ザンネンながら‥‥
ミスをしてしまいましたが。』
成: テープの中身を、あなたは
知っていますか?
左: 『‥‥依頼人から”再生するな”と
カタく言われてましたから。
まったく、存じません。』
成: ‥‥コイツには、あなたの姿が
記録されています。
左: 『私が‥‥?』
成: あの殺人現場には、
ビデオカメラがしかけられていた。
あなたの犯行は‥‥
録画されていたんですよ。
左: 『な‥‥なんですと!』
裁: ほ‥‥ホントですか!
成歩堂くん!
左: 『いったい‥‥ダレが
カメラなど‥‥!』
成: あらかじめ、現場にカメラを
しかけることができたのは‥‥
あなたの”依頼人”しか
いません。
左: 『‥‥‥‥!』
裁: だ、だからそれは‥‥
華宮 霧緒‥‥
御: ダマって聞くことだ‥‥裁判長。
裁:は。
成: ‥‥”依頼人”は、犯行の日時を
あなたに指定したそうですね。
左: 『は、はい‥‥たしかに。』
成: このビデオを撮影する
ためだったんですよ。
左: 『‥‥‥‥‥‥‥‥
知りませんでした。
‥‥‥‥‥‥‥‥
成歩堂さん。
私の依頼人は、なぜ
そんなコトをしたのですか?』
成: ‥‥‥‥‥‥
左: 『その理由が‥‥
どうしても知りたいのですが。』
成: (王都楼 真悟が殺害現場を
撮影した理由‥‥
‥‥それこそが、この究極の
ピンチを切りぬけるカギだ!)
あなたの”依頼人”が犯行を
盗撮した理由は、ただ1つ。

(「弱みをにぎろうとした」を選択)
成: 以前、あなたの”依頼人”は‥‥
あなたについて、
こんなことを言っていました。
王: 『オレは、だれも信じない。
‥‥特に、殺し屋なんて人種はな。
”殺し屋”から”ゆすり屋”に
転職を考えるかもしれないだろ?
そこで、あのビデオが
モノを言う、ってワケだ。
こっちが逆に、ヤツを
脅迫することだってできる。』
成: ”依頼人”は、あなたを
まったく信用していなかった。
このビデオを使って、あなたを
脅迫することまで考えていた。
いかがですか!
虎狼死家 左々右エ門!
左: 『ぐ‥‥ぐぐ‥‥
おほオォォォォッ!』

(ざわめきが起こる)
左: 『‥‥‥‥‥‥
‥‥どうやら、私は‥‥
最初から、ウラ切られて
いたようですね‥‥。』
成: ええ。ミゴトに‥‥
そういうヤツだったんですよ。
自分自身は、いっさいのキケンを
おかすことなく、
まわりの人間を利用する
ことしか、考えていない‥‥
それがあなたの”依頼人”の
正体だったのです。
左: 『‥‥‥‥‥‥』
御: ‥‥そこで、1つだけ
聞きたいことがある。
左: 『なんでしょう。』
御: 証人はわれわれに、
何度も、こう発言している。
”ウラ切り者を、最もニクむ”
‥‥と。
左: 『‥‥そのとおりです。』
御: ではもし、あなたの依頼人が
ウラ切り者だとしたら‥‥
どうするつもりかッ!
左: 『‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
もちろん‥‥
‥‥契約は、その場で
打ち切らせていただきます。
そして‥‥
その依頼人こそが、私の
次のターゲットになるでしょう。
虎狼死家の名にかけて、
この命にかえても‥‥
‥‥追いつめて
ごらんにいれましょう。』
御: ‥‥なるほど。
そのヒトコトが聞きたかった‥‥
成: (ウラ切り者が、次の
ターゲットに‥‥
そうか‥‥
これが、ただ1つの‥‥
”逆転”へ通じる道だったんだ!)
左: 『‥‥成歩堂さま。』
成:‥‥?
左: 『ただ今をもって、依頼人との
契約を終了します。
‥‥新しいシゴトが
できましたのでね。
あなたのおニモツは‥‥
セキニンを持って、お返しします。』
真: 『‥‥ナニよ! おニモツって!』

‥‥ピッ‥‥
成: (‥‥どうやら‥‥
助かったみたいだな‥‥
‥‥よかった‥‥!)
裁: ‥‥ええと、どうやら審理は
1つの結論に達したようですが‥‥
しかし、その‥‥じつは私には、
ナニがなんだか‥‥
ケッキョクその、
依頼人は‥‥どなただったので
はがッ!
か、狩魔検事‥‥!
いったい、どこからッ!
御: ‥‥彼女はいつも、
あなたをねらっている。
さあ! 今度こそ、
判決をいただこうか!


次へ→