成歩堂 龍一…黒 | |
綾里 真宵…青 | |
綾里 春美…黄緑 | |
御剣 怜侍…茶 | |
狩魔 冥…水 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
荷星 三郎…紺 | |
大沢木 ナツミ…橙 |
荷: |
それにしても、 お手がらでしたね、刑事さん! |
糸: |
え? え? ‥‥そ、そッスか? |
御: |
そうだな‥‥ キサマが持ち出した 3つの遺留品がなければ‥‥ おそらく、こういう結果には ならなかっただろう。 |
糸: |
いや。まあ。なんだ。その。 はは。はははは。ははははは。 ‥‥アレ? ‥‥おかしいッスね‥‥。 自分が現場から 持ち出した遺留品は‥‥ ゼンブで‥‥ 4つ、あったはずッス。 |
真: | え‥‥ |
春: | 4つ‥‥ですか‥‥? |
糸: |
たしか、コートのポッケに 入れておいたッスが‥‥ |
成: | (4つ目の遺留品‥‥か) |
ナ: |
ま。ま。ええやんか。 もう、事件は終わったんや! そんなコトより、 アンタもアレやなー。 殺人犯にされてみたり、 ユーカイされてみたり‥‥ タイクツしないわなー、 見ていて。 |
真: | えへへ。‥‥そうですか? |
成: |
(なんで うれしそうなんだ‥‥?) |
春: |
‥‥でも、まるまる2日間も 閉じこめられてしまって‥‥ さぞ、コワかったのでは‥‥? |
真: |
そうだねー。 やっぱりね、心細かったなあ。 気をまぎらわそうと思ってさ。 絵、かいてたんだよ! |
ナ: |
のんきなヤッちゃなー。 お絵かきするかァ? フツー。 |
春: |
わあ! 見たいです、 真宵さまの絵‥‥ |
真: |
‥‥‥‥ そういえば、どこか 行っちゃったな、あの絵。 |
春: |
ううう‥‥ ちょっぴりザンネンです‥‥ |
真: |
ま‥‥まあ、いいじゃない! たいしたモンじゃないし。 |
成: |
(やれやれ‥‥ やっと‥‥ふたりに 笑顔がもどったな‥‥) |
御: | ‥‥ム。 |
成: | どうした? 御剣。 |
御: | コイツが、動き出した。 |
糸: |
あ! それ! 狩魔検事の電波受信機! ッたく、あのヒトのおかげで ヒドい目にあったッス! この自分に、発信器を つけるなんて‥‥ |
御: |
‥‥妙だな。 イトノコギリ刑事。 キサマはここにいるのに‥‥ 発信器は‥‥まるで ベツの場所で反応している。 |
糸: |
はああ‥‥ コショウしたッスかねえ‥‥ |
御: |
‥‥‥‥‥‥ ‥‥まあ、いい。 さて。私はそろそろ シツレイしよう。 まだ、シゴトも 残っているからな。 |
真: |
えー! 検事さん、まだ ぜんぜん食べてないのに。 |
成: |
(真宵ちゃんが 食べすぎなんだよ!) |
御: |
‥‥今夜は楽しかった。 では‥‥シツレイする。 |
成: | 待ってくれ。 |
御: | なんだ? |
成: |
‥‥‥‥‥‥ 今回は、ありがとう。 ‥‥礼を言うよ。 |
御: |
‥‥フッ。 礼を言うのは‥‥ 私のほうだ、成歩堂。 |
成: |
(コトバだけじゃ少し、 足りない気がするな‥‥ 何か、わたしておくべき ものは、ないかな‥‥?) |
御: | ‥‥これは‥‥? |
成: |
ありがとう。 ‥‥お前たちのおかげだよ。 お前と‥‥彼女の。 |
御: |
‥‥‥‥‥‥ ‥‥礼にはおよばない。 私は、自分のシゴトをしただけだ。 |
春: |
‥‥行っちゃいましたね、 みつるぎ検事さん。 ねえ。真宵さま。 |
真: | ん? なあに? |
春: |
これで、また ホレなおしてしまいましたね。 ‥‥なるほどくんに。 |
真: |
も‥‥もう! やめてよ! はみちゃん! |
荷: |
ところで‥‥ こんなリッパなディナー‥‥ いったい、どなたが? |
真: |
決まってるじゃないですか。 ごちそうさま、なるほどくん! |
成: | え。 |
糸: |
いやー、なにぶん自分は ソーメンも食えない身分ッスから。 とっさに、アンタの名前で 予約を入れちまったッス。 |
成: | え。え。 |
ナ: |
いやー、ウチもなァ。 ホテルの中にカメラ屋が あったからなァ、 買っちゃったワ、コレ。 30万円の最高級品。 |
成: | え。え。え。 |
ナ: |
とっさに、アンタの名前で 書いといたからナ。サイン。 |
成: | え。え。え。え。 |
春: | よかったですね! なるほどくん。 |
真: | いやー、ホントにね。 |
成: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ (ここで‥‥やっぱりぼくは 叫んでおくべきなのか‥‥?) |
ナ: | エンリョいらんで。 |
糸: |
チカラいっぱい、 行っとくッス! |
春: |
‥‥わたくし、ナマで聞くの、 はじめてかもしれません。 |
真: |
あたしもひさしぶりだな。 ユーカイされてたから。 |
成: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ じゃあ‥‥ おコトバにあまえて。 |
たよりになるよねえ! 手紙じゃあ、ちょっとカッコつけ ちゃったけど、信じてたもん。 ‥‥それにしても、ホント最近、 ついてないよなあ。 フツーなら、もう3回ぐらい 死んでるもん。すごいよ、あたし。 | |
助けてくれて‥‥ わたくし、もう うれしくてうれしくて! そういえば‥‥このホテルには ユメのような結婚式場があるとか。 おふたりのために、ちょっと わたくしが、ご予約を‥‥。 | |
もどるコトができそうッス。 御剣検事が、自分のために 署長にかけあってくれたッス! ”アイツを野放しにしてはマズい” ‥‥ってコトになったらしいッス。 オトコはやっぱり、ガツンと ぶつかって行くべきッスね!
| |
制服を脱ぐッス! これからは、レストランの ウエイトレスさんとして、 みんなにエガオとシアワセと メシを運ぶっす! 成歩堂さん‥‥いつかまた、 お会いしましょうねッ! | |
院長の堀田ですわ。ほっほっ。 最近ね。ん。ホレ。あのコ、 見かけないんだよねコレが。ん。 一目ボレ、っていうのかな。ん。 なんかこう、パチッと来たワケよ。 ‥‥ま。ムチでたたかれたから かもしれんけど。ん。ん。 | |
マ: |
ついに、ボクたちの 世界征服が始まるよハニイ! 手始めにね。アメリカへ 飛ぶんだ。この夏に! |
ミ: |
ねえ、マックス! どんなところ かなあ、アメリカって。 ケーキでできたお城とか、 お話しするウサギさんとか‥‥ |
マ: |
少なくとも、トミーのギャグで笑う ウサギくんはいないと思うよ! |
ト: |
オレっちも、ネタの ジュンビでおおいそがしさ! ジャパニーズ・スマイルとは、 今度こそお別れだぜ! |
リ: |
オレたちの新ネタも決まったぜ! ”第九”を大合唱してやるんだ! |
ベ: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
リ: |
なんとか言えよなー。 やるのはオマエなんだからさー。 |
ヒゲソリじゃないか! マッタク、いつまで こんなコトさせるつもりなんだい! ま。ミッちゃんのコトだ、ナニか 深ぁい考えがあるんだろうケド。 まさか‥‥忘れてる‥‥ なんてコト、ないよネェ。 ムカシはこうじゃなかったョ! みいんな、オバチャンを女王サマ みたいにチヤホヤしちゃってさァ、 言うこと聞かないオトコなんかもお カカトでメリメリふみつけてやった っちゅうハナシだョそれになんだい アブナイ火アソビだってたしなんで るワケョおかげで大道具の倉庫3つ もやしちゃってこれがバレちゃって そりゃポカスカに殴られた殴られた | |
本当にカンシャしています。 あ。そういえば、狩魔検事さんから お手紙がとどいたんですよ。 私が出所したら、なんでも 相談に乗らせてほしい、って。 ‥‥みなさんに出会えて、 ホントによかった‥‥! | |
いづらくなってまいりました。 しばらくは、身をかくす コトになりそうですので‥‥ ご依頼のほうは、ホームページの ほうからおねがいします。 では‥‥おたがい、長生き したいものでございますね。』 | |
国際エアライン 12番搭乗口 | |
‥‥どこへ行く? メイ‥‥ | |
冥: |
‥‥! ど、どうしてここが‥‥ |
御: | ‥‥コイツだ。 |
冥: | そ、それは‥‥ |
御: |
キミは、あの男に発信器を 取りつけていたそうだな。 ‥‥おそらく、 彼の‥‥コートに。 |
冥: |
フッ‥‥さすがね。 あの刑事‥‥ いつも着ていたから。 この、 うすぎたないコートを‥‥。 ‥‥どうやら、ニモツに まぎれこんでいたみたい。 あとで、ゴミ箱へ 捨てておくわ。 |
御: |
‥‥ああ、そうだ。 コートといえば‥‥ あの男が、こんなコトを 言っていたのだが‥‥ |
糸: |
『自分が現場から 持ち出した遺留品は‥‥ ゼンブで‥‥ 4つ、あったはずッス。』 |
冥: | ‥‥4つ目の遺留品‥‥? |
御: |
コートのポケットに 入れておいたらしいが。 |
冥: |
このコートの‥‥? ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 事件はもう、解決した。 もう‥‥、どうでもいいわ。 |
御: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ これから、どうするつもりだ? |
冥: |
‥‥‥‥‥‥ あなたには関係ないわ。 |
御: | ‥‥逃げるのか? |
冥: |
うるさいッ! あなたなんかに わかるはずがないわね‥‥。 ”狩魔 豪の娘”という立場が いったい、どんなものか! |
御: | ‥‥メイ‥‥ |
冥: |
まわりから期待され‥‥ 応えつづけなければならない! 勝訴してアタリマエ。 ‥‥負けなんて、考えられない。 父はたしかに、天才だったわ! でも‥‥ 私はそうじゃない。 ‥‥そんなことは知っていた。 |
御: | ‥‥‥‥‥‥ |
冥: |
私は‥‥天才でなければ ならなかったのよ‥‥ |
御: |
‥‥‥‥‥‥ たしかに‥‥キミは 天才ではないかもしれない。 しかし‥‥ キミは、検事だ。 これまでも‥‥これからも。 |
冥: |
‥‥! 私には‥‥もう、ムリよ。 だって‥‥もう ムチも捨ててしまったわ。 |
御: |
そういえば‥‥ 成歩堂から コイツをあずかっている。 (‥‥成歩堂‥‥ キサマ、こうなることを 予測していたのか‥‥?) |
冥: | ‥‥‥‥‥‥ |
御: |
もう一度、言う。 われわれは、検事としての 名誉のために戦うのではない。 そのムチが、 何を打つべきか‥‥ よく、考えてみるんだな。 |
冥: |
‥‥‥‥‥ あなたは、いつもそうだった‥‥ いつも‥‥私を置いて、 先へ歩いていってしまう。 ‥‥御剣 怜侍‥‥ あなたがニクかったわ。 |
御: | ‥‥‥‥‥ |
冥: |
でも、ついに‥‥あなたに 復讐するチャンスがめぐってきた。 あの男に勝てば‥‥ 成歩堂 龍一を打ち負かせば‥‥ 私を置いていったあなたを 超えることができる! ‥‥それが、 私の”復讐”だったの‥‥ |
御: | ‥‥そうだったのか‥‥。 |
冥: |
‥‥私にはムリよ‥‥ 今までの自分を‥‥ 捨ててしまうなんて。 |
御: |
‥‥できるさ。 あの華宮 霧緒のように、な。 |
冥: | ‥‥カミヤ キリオ‥‥? |
御: |
キミは、彼女と取り引きして、 利用したつもりだろう。 しかしキミだって、父親に‥‥ 狩魔 豪に、 依存していただけではないか。 |
冥: | あ‥‥! |
御: |
‥‥キミは今日、 私に追いついたのだ。 われわれは今、ここに 並んで立っている。 |
冥: | ‥‥! |
御: |
‥‥しかし。 私は立ち止まるつもりはない。 ‥‥キミが歩くのを やめると言うのならば‥‥ ‥‥ここでお別れだな。 狩魔 冥。 |
冥: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
冥: |
わ、私は‥‥ 私は狩魔 冥よ。 ‥‥いつまでも、私の前を 歩いていられると思わないで。 勝負は‥‥これから。 ‥‥カクゴしておきなさい! |
‥‥成歩堂 龍一‥‥ いつか、きっと‥‥ また、法廷で会いましょう。 ‥‥その日までは‥‥ あなたにとどけることが できなかった、最後の証拠品‥‥ この、4つ目の遺留品は ‥‥私があずかっておくわ‥‥ あなたに会う、その日まで‥‥
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真宵ちゃんが描いた成歩堂) |