第5話『華麗なる逆転』探偵パート2日目(その3)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
ゴドー検事…薄橙
裁判長…緑
裁判官…黄
矢張 政志…紺
天龍斎 エリス…桃
毘忌尼…橙
葉桜院 あやめ…藤
美柳 ちなみ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「捜査について」を聞く)
成: それで、どうなんですか?
奥の院の捜査は‥‥
糸: わが国がほこる、最新の
科学捜査でがんばったッス!
冥: 科学捜査、ね‥‥。
それで、その結果は?
糸: とりあえず、
科学的に異常なしッス!
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それですむと
ホンキで思ってるのかしら?
糸: ううううう‥‥
パッと見た感じ、気になる
ところが2点ほど、あったッス。
冥: あの灯ろうと、雪のない地面ね。
糸: ‥‥科学的に、ちょっと
アヤシイ感じがするッス。
それで、鑑識課の連中に
調べてもらったッスが‥‥
その結果は‥‥ちょっと、
言いにくいモノになったッス。
成: (‥‥とりあえず、
ぼくも調べてみるか‥‥)

(「真宵のこと」を聞く)
成: あの‥‥真宵ちゃんのこと
ですけど‥‥
糸: ああ‥‥。
ゴドー検事から聞いたッスか?
成: ‥‥ええ、まあ。
糸: 警察とは別に、捜索隊が
動いているッスけど‥‥
おぼろ橋のこっち側は、
姿をかくせる場所がないッス。
ワレワレとしては、御剣検事の
到着を待つしかないッス。
成: 御剣の‥‥‥
糸: 被告人・あやめを護送して
こちらへ向かっているッス。
冥: 修験洞の<<錠>>を開けられるのは
彼女だけ。‥‥待つしかないわ。
糸: そういえば、御剣検事がアンタに
話したいコトがあるらしいッス。
成: ‥‥御剣が、ぼくに?
なんだろう‥‥
糸: あ。くれぐれも、いいニュースを
キタイしちゃ、ダメッスよ。
御剣検事の声、死にたくなるほど
暗かったッスから。
成: (やれやれ‥‥)

(「灯ろう」を調べる)
成: こ、これ‥‥
いったい、なんですか!
糸: ううう‥‥見つけちゃったッスか。
成: ”見つける”前に、
イヤでも目につきますよ!
冥: ‥‥<<マヨイ>>‥‥
そう書かれているわね。
糸: その文字は‥‥ご想像のとおり、
血で書かれているッス。
冥: そのあたりのコト‥‥
詳しく聞かせなさい、ヒゲッ!
糸: りょ‥‥
リョーカイッス!

(「落ちてるお守り」を調べる)
成: ‥‥雪の中から、
<<お守り>>がのぞいている。
(ずいぶん古いものだ。
革のヒモがついているな‥‥)
糸: どうやら、被害者のもの
らしいッス。
冥: 天流斎 エリスの‥‥?
糸: 被害者の死体のクビに、切断された
革のヒモが引っかかっていたッス。
その切り口が、その<<お守り>>の
ヒモと、ピッタリ一致するッス。
成: (こいつは‥‥
トンでもないシロモノ
かもしれないな‥‥)

証拠品<<家元の護符>>の
データを法廷記録にファイルした。

(「灯ろうの血文字」を聞く)
成: この<<マヨイ>>という文字‥‥
血、で書かれてるんですか?
糸: ‥‥そッス。しかも‥‥
被害者の血、らしいッス。
成: なんですって!
エリス先生の血‥‥
糸: 精密検査は、まだッスが‥‥
おそらく、まちがいないッス。
冥: おもしろいわね‥‥
成歩堂 龍一。
あなたにも、わかるわね?
この文字が‥‥なぜ、
逆さまに書かれているか?
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
糸: そ、それは自分も
フシギに思っていたッス!
独自の調査をもとに、さっき!
自分なりのコタエを出したッス。
冥: ‥‥そう。言ってごらんなさい。
糸: 事件当夜‥‥
あの灯ろうは‥‥、きっと
逆さまに立っていたッス!
冥: とにかく。この状況で
考えられることは、1つね。
この文字は‥‥自分の血で、
天流斎 エリス自身が書いたのよ。
成: う‥‥ウソだ!
(そんなこと‥‥あり得ない!)
糸: ‥‥被害者の血で書かれた文字、
その他の遺留品から考えて‥‥
天流斎 エリスの殺害現場は、
この、奥の院の中庭だった‥‥
現在、ワレワレは
そう考えているッス。
成: えええええええッ!

(「本当の殺人現場」を聞く)
成: 天流斎 エリス先生が‥‥
ここで殺害された‥‥?
糸: そうとしか考えられない、と
みんな言ってるッス。
成: ‥‥じゃあ! ビキニさんが
葉桜院の境内で目撃した‥‥
あの<<犯行現場>>は
どうなるんですか!
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
どうなるッスか? 狩魔検事。
ぎゃあああッ!
冥: ‥‥独自の調査をもとに、
好きなコタエを出しなさい。
成: ‥‥でも! 遺留品だって、
灯ろうの血文字だって‥‥
事件のあと、だれかが
細工したかもしれないでしょう!
糸: それは‥‥あり得ないッス。
成: ど、どうしてですか!
冥: ‥‥忘れたの? 成歩堂 龍一。
事件当夜から、さっきまで‥‥
ここへ来ることは不可能だったの。
なぜなら‥‥
おぼろ橋は、なかったのだから!
成:‥‥‥!
糸: あの橋の修理には、
自分が立ち会ったッス。
警察より先に、ここへ来た者は
いないッス。つまり‥‥
この中庭に、遺留品を持ちこむのは
ゼッタイ不可能、というコトッス!
成: うう‥‥ッ!
(は‥‥反論できない‥‥)
糸: やっぱり‥‥
灯ろうの血文字を見つけたとき、
水洗いしておけばよかったッス‥‥
成: (もし、本当の殺人現場が
ここだったのならば‥‥
ビキニさんの見た<<事件>>‥‥
カクニンしたほうがいい!)

(「奥の院・修験堂入口」に移動する)

(「吊り橋」に移動する)

(「葉桜院・山門」に移動する)


同日 某時刻
葉桜院 山門

冥: どうやら‥‥
待ち人が来たようね。
あ: あ‥‥成歩堂さん!
成: あやめさん!
よく来てくれましたね!
御: ゴドー検事が、緊急事態という
ことで、警察を動かしたのだ。
冥: また、ゴドー‥‥か。
成: と、とにかく急いでくれ!
修験洞の<<錠>>を‥‥
あ: ‥‥ごめんなさい、成歩堂さん!
私のせいで、大切な方を‥‥
検事さま。お話はあとに
いたしましょう!
御: ‥‥うム。
では、私たちは奥の院に向かう。
‥‥あとでまた会おう、成歩堂。

(待った!)
成: ちょっと待ってくれ、御剣!
ぼくも行くに決まってるだろう!
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
申しわけないが‥‥
そういうワケにはいかない。
成:え‥‥!
御: ‥‥言いにくいことだが‥‥
綾里 真宵は、今。
微妙な立場に立たされている。
成: ‥‥なんだ‥‥?
”微妙な立場”って‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
これからの活動は、<<救出>>で
あると同時に<<捜査>>なのだ。
‥‥一般人の立ち会いは、
許可できない。
成: み、御剣‥‥
御: 結果は、まっ先に知らせる。
‥‥わかってくれ、成歩堂。
成: でも! 真宵ちゃんは‥‥
あ: 成歩堂さん!
真宵さまを助けるのが先です。
‥‥ちがいますか?
成: う‥‥‥。
冥: その子の言うとおりよ。
‥‥成歩堂 龍一。
御: これより、おぼろ橋より先への
立ち入りを禁止させてもらう。
それでは‥‥失礼する。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
いてててッ!
冥: 立ち止まっているヒマはないわ、
成歩堂 龍一。
キサマにはまだ、
やるべきコトがあるはずよ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
(そうだった、な)
‥‥ありがとう。
思い出させてくれて。

(「葉桜院・本堂」に移動する)

同日 某時刻
葉桜院 本堂

毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (ビキニさん、さっきより
ちっぽけに見えるぞ)
冥: ”小さく”と言いなさい、
成歩堂 龍一。
‥‥どうしたのかしら?
ジューショクさま。
毘: あらあらあらあら、アンタたち。
元気? わは。わはははははは!
はあああああああああああああああ
成: (また、落ちこんでるみたいだ)
毘: さっき、あやめが来たのよぉ。
赤い王子さまをしたがえて。
成: (‥‥御剣のことか?)
毘: アイサツだけだ、って‥‥
話はさせてくれなかったけど。
‥‥オバサンのせいで、
こんなコトになっちまったのに。
あやめときたら‥‥オバサンの
コシをシンパイしてくれて!
オバサン、なんてコト
しちまったんだろうねえ‥‥
冥: ‥‥それは、しかたないわ、
ジューショクさま。
あなたは、見たことから逃げずに、
それを正直に証言してくれた。
我々は、そのコトバを決して
ムダにはしない!
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そう言ってくれるのは
アナタだけよぉぉぉ‥‥
‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そっちの青いニイちゃんは
言ってくれないんだねぇ‥‥
成: え。ぼくですか
‥‥いてててッ!
冥:ジロリ。
成: り‥‥リッパだったと思いますよ。
ビキニさんは。‥‥とっても!
毘: そう言ってくれるのは‥‥
アナタたちだけよォォォォい!
成: (なんか、<<言わされた感>>が
ぬぐい去れないな)
冥: それでいいの。成歩堂 龍一。
成: (‥‥たしかに、正直に
証言するには勇気が必要だ。
‥‥でも、ビキニさんは
まだ、かくしているコトがある。
<<サイコ・ロック>>‥‥
解除するときが来たかな)

(「勾玉」をつきつける)

(天流斎エリス)
成: ‥‥ビキニさん。ぼくにも
そろそろ見えてきたんです。
天流斎 エリス先生が、
この葉桜院にとって‥‥
どういうイミをもつ人物か?
‥‥その<<正体>>について。
毘: ナニを言い出すのかしら
この子は‥‥!
え、エリス先生は、
エリス先生は‥‥絵本作家よ!
成: じつを言えば‥‥
かなり早い時点から、
ある”予感”があったんです。
毘: よ‥‥よかん‥‥?
成: あとは、それをウラづける
証拠があればよかった‥‥。
彼女の<<正体>>を物語る、
決定的な証拠が!

(「倉院流・家元の護符」をつきつける)
成: ‥‥これは、エリス先生が
身につけていたものです。
毘: げええええええええええええッ!
あなた、それは‥‥!
成: ‥‥ただの<<お守り>>には
見えません。
毘: じゃ‥‥‥じゃあ
なんだって言うんだいッ!
そ、そ、その護符(ごふ)に、
いったい、どんなイミが!
成: ”ごふ”って
いうんですか、これ。
毘: ‥‥うううう‥‥
成: コイツが、物語っているんです。
彼女が、何者か‥‥?
この護符と、ある証拠品によって、
エリス先生の正体がハッキリする!

(「掛け軸」をつきつける)
成: ‥‥今はカレーで見えませんが‥‥
毘:‥‥!
成: この掛け軸には、倉院流霊媒道の
家元の姿が描かれているそうです。
それを証明してるのは、
上に描かれている<<紋>>です。
被害者の、この護符にも‥‥
同じものが刻みこまれていますね。
毘: ああああッ!
成: この<<紋>>こそが‥‥家元を
あらわす”アカシ”なのです。
毘: だ‥‥ダレがそんなコトを!
お、オバサンは、し、知らないよ!
成: 新しい倉院流の家元‥‥
綾里 真宵が、そう証言しました!
毘: な‥‥‥‥
なんだって!
あの‥‥あの、修験者さまが‥‥
舞子さまの‥‥?
成: むすめさんです。
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ホント‥‥なのかい?
成: ええ。‥‥今となっては、
ただひとりの後継者です。
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥ま‥‥‥
まいこさまああああああああッ!

(解除成功)

(「天流斎エリス」を聞く)
毘: ‥‥エリスさまが葉桜院に
いらしたのは、1週間ほど前よ。
<<紋章の護符>>を見せられて、
もお‥‥キゼツするかと思った。
17年前に姿を消されてから、
姿を見た者はいなかったんだから!
冥: ジューショクさま。
その<<お守り>>は、いったい‥‥?
毘: <<紋章の護符>>と言ってね。
家元の身分を証明するアカシなの。
その伝承者は、死ぬまで
身につけていなければならないわ。
冥: 死ぬまで‥‥ね。
成: ‥‥やっぱり、エリス先生は‥‥
真宵ちゃんの、おかあさん‥‥
毘: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
倉院流霊媒道の家元、
綾里 舞子さまよ。
成: (‥‥そ、そうなのか‥‥)
冥: ジューショクさま。
17年間も姿をかくしていた
彼女が、なぜ、今になって‥‥?
毘: それには‥‥やはり、
事情があったみたいなの。
成: ‥‥そ、その事情というのは?
毘: それは‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
冥: な‥‥何かしら‥‥これ‥‥
成: (ま、まさか‥‥)
毘: じ、地震よおお‥‥ッ!
成: うわわわわわわわわわわわわわわわ
毘: た‥‥タイヘン!
この揺れ‥‥
奥の院が危ないよ!
冥: お、奥の院が‥‥?
毘: 修験洞が‥‥崩れちまうかも!
成: な‥‥なんだって‥‥!
‥‥真宵ちゃん!‥‥

冥: ‥‥おさまった‥‥みたいね‥‥
成: 何してるんだ! 行こう!
冥: ど‥‥どこへ‥‥?
成: 奥の院だよ! 決まってるだろ!
冥:‥‥‥!
成: ビキニさん! 話はまた、
あとで聞かせてください!
毘: ‥‥わかってる。
早く、行っといで!
ケガ人が出たかもしれない‥‥
オバサンも、用意しておくよ!
冥: じゃあ行くわよ、成歩堂 龍一!
捜査現場の連中も、この狩魔が
いれば、通さざるを得ない。
成: あ‥‥ありがとう。
(‥‥そのとき‥‥
イヤな予感がムネをよぎった。
<<地震>>‥‥か‥‥
だいじょうぶだったかな?
‥‥アイツ)
冥: 御剣 怜侍のこと‥‥かしら?
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
とにかく、急ごう。

(「葉桜院・山門」に移動する)
成: (とにかく、奥の院へ‥‥)
御: ‥‥成歩堂ッ!
成: うわッ! な‥‥何してるんだよ、
こんなところで!
御: ぐ‥‥‥ッ!
わ‥‥私としたことが‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
冥: ダマっていては、わからないわ!
成: いててててッ!
‥‥って、
なんでぼくをたたくんだよ!
御: に‥‥逃げられた。
成: (ま、まさか‥‥!)
御: あの、被告人‥‥あやめさんだ。
‥‥消えてしまった!
冥: き、消えた‥‥‥?
御: ”脱走”、だ。
‥‥取り逃がしてしまった!
冥: なんですってェッ!
成: ‥‥やっぱり‥‥さっきの?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (カンペキに見える、このオトコ
‥‥御剣の、たった1つの弱点。
それが‥‥”地震”)
御: ‥‥イヤな予感はしていたのだ。
‥‥自分がユルせない!
地震が起こった瞬間、目の前が
まっ暗になって‥‥
意識が、飛んでしまった‥‥!
成: おまえ、まだ‥‥あの事件を
忘れられないのか‥‥
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それは、彼女を逃がした
理由にはならない。
この私が‥‥被告人に脱走を
ユルしてしまうなんて!
奥の院側に逃げ道はない!
彼女は、こちらに来たはずだ。
冥: ‥‥私たちは、見ていないわ。
御: とにかく‥‥早く、
吾童山中に検問を張らねば‥‥!
成: ‥‥待てよ、御剣。
おまえ‥‥奥の院は調べたのか?
御: バカな! その必要はない。
おぼろ橋の向こうは、陸の孤島。
逃げ道など‥‥。
成: いや‥‥。
ぼくの知っている彼女は、
逃げたりはしないよ、御剣。
御: ‥‥なんだと‥‥?
成: ビキニさんが言っていた。
さっきの揺れで‥‥修験洞が
崩れたかもしれない、って。
冥: じゃ、じゃあ彼女は‥‥
それを、たしかめるために?
成: 御剣。彼女は奥の院にいると思う。
‥‥検問の必要はない。
御: ‥‥成歩堂‥‥
成: とにかく、急ごう。
奥の院‥‥修験洞に!
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
わかった。行こう!


同日 某時刻
奥の院・修験堂内

成: (さいわいなことに‥‥
修験洞は、崩れていなかった。
しかし‥‥
そこで、ぼくたちを
待っていたのは‥‥‥
まさに想像もしない光景だった)
か‥‥からくり錠が‥‥
冥: ‥‥増えている‥‥
成: (い、いったい、これは‥‥)
あやめさん‥‥!
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (あやめさん‥‥教えてくれ!
いったい‥‥
ここでは、何が起こっていると
いうんだ‥‥?)


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