第2話『再会、そして逆転』探偵パート1日目(その3)  −証拠品−


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弁護士バッジ ぼくの身分を
証明してくれる、
大切なバッジだ。
上面図(綾里家) 綾里家の見取り図。
Lボタンで詳細を
見ることができる。
新聞記事・1 1年前の5月2日、
霧崎外科医院で医療ミス。
14人が死亡した。
真宵の勾玉 にぶく透きとおっている。
小さいけど、ずっしりと
重みを感じる。
ビョウブ 足もとから20cmほど
の高さに、弾痕のような
穴があいている。
綾里 真宵(18) 1年前まで、ぼくの助手
をしてくれていた。
霊媒師として修行中。
霧崎 哲郎(35) 医療ミス事件があった、
霧崎外科医院の院長先生。
霊媒中に殺害された。
綾里 キミ子(??) 真宵ちゃんのおばさん。
綾里の分家の人間で、
春美ちゃんの母親。
綾里 春美(8) ぼくを見て逃げていった。
真宵ちゃんのイトコに
あたる女の子。
大沢木 ナツミ(23) 自称フリーカメラマン。
スクープ写真の撮影に
イノチをかけている。
糸鋸 圭介(31) 所轄署の刑事。
殺人の初動捜査を担当。
通称イトノコ刑事。
葉中 のどか(21) 大学生。超心理学を
研究している。
オカルトマニア。




留置所にて


(「看守」を調べる)
成: 面会のようすを監視する看守だ。
タイクツなのだろうか。
こっちには見向きもしない。

(「監視カメラ」を調べる)
成: ごていねいに、カメラで
見張っているようだ。


成歩堂法律事務所にて


(「窓」を調べる)
成: 窓の向かいがわには、
巨大なビルがそびえている。
”ホテル・バンドー”
ゴウカな高級ホテルだ。
ちょっと前までは、ただの
ビジネスホテルだったのに。

(「ポスター」を調べる)
成: テレビのヒーロー
”トノサマン”のポスター。
真宵ちゃんがここを
去る前に張っていったものだ。
弁護士事務所に”トノサマン”は
どうかと思うんだけど、
『はがしたら呪われる』という
コトバがコワくて、はがせない。

(「観葉植物」を調べる)
成: 観葉植物のチャーリーくん。
今は亡くなってしまった所長、
千尋さんの形見‥‥だ。
散らかりほうだいの事務所だけど、
こいつの世話だけは忘れない。

(「デスク」を調べる)
成: ぼくのデスクだ。
あまり座る機会がないため、
いやにキチンとかたづいている。

(「本棚」を調べる)
成: ムズカシイ法律の本が
あざ笑うように並んでいる。
‥‥そういえば、うっすらと
ホコリをかぶってるな。
たまには‥‥せめて
読むフリだけでもしてみるか。


対面の間にて


(「扉」を調べる)
成: ”修験者の間”に通じる扉。
ずいぶん重そうだ。
鉄の錠前がコワれている。
ぼくがやったんだけど‥‥。
ムチュウだったとはいえ、
よくコワせたな。
人間、やる気になれば
なんでもできるんだね。

(「タタミ」を調べる)
成: 霊媒師がすわる場所だろうか。
タタミが4枚、しかれている。
空気がよどんでいるせいか、
ちょっとジメジメしている。
‥‥どうしても、血のあとに
目が行ってしまうな‥‥。

(「祭壇」を調べる)
成: 祭壇‥‥というのだろうか。
重いフンイキがただよっている。
表面がうすくけむった
カガミのようなものや、
青あおとしたサカキが
まつられている。
霊媒につかうのかな
‥‥やっぱり。

(「ビョウブのウラ」を調べる)
成: ビョウブのうしろは
床の間になっているようだ。
ローソクのあかりも
とどかず、まっくらだな。
‥‥当然、
だれもかくれていない。


控えの間にて


(「衣装ばこ」を調べる)
成: これこれ。
さっきから気になってたんだ。
たしか、きのうはこんなの
置いてなかったよな。
どうやら、衣装ばこ‥‥
のようだ。ずいぶん大きい。
‥‥ほとんどカラだけど、
装束が数枚、たたまれている。

(「クマの置物」を調べる)
成: これは‥‥クマの置物だな。
台座にプレートがついているぞ。
”霊媒の里・倉院”
‥‥なんだ、おみやげ品か。
葉: カワイイでしょお?
買っちゃいましたあ。
成: ‥‥なんだ。
のどかさんのですか。
葉: ええ。この里ってえ、
霊媒とクマが名物ですからあ。
成: へえ。
(‥‥って、クマがメイブツ?)
葉: だいじょうぶですよお。
クマさんに会ったら、
死んだフリすればいいんです。
成: あ、そうなんですか。
葉: ‥‥ええ。
抵抗しても、ムダですから。
成: (なんだそりゃ!)