MS04 略式ストーリー

 今回の仕事は、チーム・シューティングスターのバックアップ!? 護衛任務についている、チーム・ シューティングスター。彼女たちのバックアップをしろと言われて、サミィは憂鬱気分に。
 それでも会社の命令ならば、従わねばならないのが辛いトコ。レティシアやメニィにすら気づかれない ように、そっと影から見守る二人は、メニィを吹っ飛ばすほどの襲撃者を目撃する。マズいと思い、襲撃者 の前に飛び出すと、襲撃者は左右の瞳の色が違う。それは、先日のミッションで出会った、イージスに他 ならなかった。



ここから先はネタバレ感想です。 文字を反転させてお読みください。
 MSはサミィ視点、SSはレティシア視点で書かれているこのシリーズですが、同じストーリーのMS サイドとSSサイドという書き方、とうとうやってしまいましたね神坂先生。こーゆうの、同人ではよく 見る手法で、だいたいが「片方でいーじゃん」っていう程度になってしまうのですが。まあそれはSSの 方で書くとして。
 今回の主題は、変わろうとするサミィと、嫌でも変わってしまうサミィ。旅をして、何かが変わりそうな 気がする、というのはつまり、現状を変えたいとゆーことの顕れなのですよね。そうやってルードの旅に つきあって、きっと何かが変わったサミィ。けれど、戦いというものの中に身を置いているせいで、殺せ ないと思っていたイージスを殺せてしまう。前は流していた涙さえ流さずに。読者としても怖いですよね そういうの。人は、適応力があるからどんな痛みにもたいてい慣れてしまうものだけど、慣れちゃいけない 痛みもある。でも否応なしに慣れてしまって。止められないのは、とても怖い。
 個人的には、一番お気に入りのシーンはサミィとメニィのやりとり。アヒルの子よろしくサミィの後を ついて歩くメニィ。想像するだけで、かわゆらしい光景ではございませんか♪♪いーなあ。可愛い三歳児。 メニィがわりと、大人びてきましたね。この辺、SSとの絡みもあるのですが。
 ティモシーが、サミィの旅を許すシーン。……これ、MSの方を読んだ時は、「をおっっ、ティモシー お父さんっっ!」とか思ったのですが……ティモシー見直したんだけどなあ。SSの方を読んじゃうと なあ…………。単に『時間が経った方が面白そう』という目算であったことがわかってしまふ。
 光吉先生、イラストとしてめちゃくちゃいい仕事してます。というか、この企画を考えた方に拍手をぜひ あげたい。もちろん、それをカンペキに素晴らしい形にした光吉先生にも。なんといっても巻頭のカラー 漫画、そしてその裏の、PCの壁紙っぽいイラスト♪♪お買い物するイザサミ、ゴキブリからサミィを守る イーザー、一緒にうたたねする二人♪♪♪これをラヴと言わずしてどうしろと。いやぁ、マジで目がハート マークです。中身がシリアスな分、ここでホンワカしてしまいます。そういえば巻頭には、サミィと イーザーの身体プロフィールもありましたか。……サミィもイーザーもわりと背高いですね。欧米人か、 もしくは今よりさらに栄養のいい未来なら普通なのかもしれないですが。




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