「ボクがボクであるために」(A5,28P) . 「キミがキミであるために」(A5,24P) .
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平和な日常の中、ひそかに忍び寄る悪魔のワナ。 そして破られる、平穏な世界。 愛し合う二人を、かつてない障害が襲う! 戸惑いの声と切なる嘆き。その心を慰めるものは。 ヒトは、己の一部が己あらざる存在になったとき、己を保持できるのか。 それまでの絆は。想いは。どこへ行ってしまうのか。 個のアイデンティティに問いを降らせる、衝撃の作品が今ここに!! (※予告はフィクションです) |
――もしもあたしが、ある日死体になっちゃったら、どうする? こんな問いかけを、ガウリイにしてみる。決して考えたくない仮定。でもあり得ないことじゃない。 きっと、彼は笑ってこう言うだろう。 ――お前は、必ずオレが守るから。死体になんて、絶対ならないよ。 ――じゃあ、もしもあたしが、あなたをキライになったら? おそらく彼は、やっぱり笑ってこう言うのだ。 ――そんなこと、もっとあり得ない。 悔しいけど、それは真実。だから、あたしも黙りこむしかない。 ――――じゃあ。 もしもあたしが……○○○になったとしたら――――?
「ボクがボクであるために」本文より
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「リナ、危ない!」 ざばばっっ! 「……へ?」 あたしの口から、吐息のような、間のぬけた声がもれた。 水音。後ろにいるガウリイの、長い金髪から垂れる水滴。さっきまで、彼の隣を歩いていたのに、一瞬にしてガウリイの前に来ている位置関係。あたしの腰をつかんでいるガウリイの手。状況から、何が起こったかはすぐにわかった。 ガウリイがあたしをかばって、あたしにかかるところだった水を、かわりにかぶってしまったのだ。 「あっ、ごめんなさ〜い」 そして、聞こえてきた、悪びれてない謝罪の声。 既視感(デジャ・ヴュ)。……たしか前にも、こんなことがあったような気がする。 水が飛んできたであろう方向を、ギロリッ! とにらみつける。そこには予想通りの人物がいた。 今回は、変装してもムダなことを悟っているのか、ふてぶてしくも元の姿のままである。 あたしはそいつの胸ぐらを、思いっきり掴みあげた。 黒い神官服が多少崩れたぐらいでは、そいつのニコニコ笑顔は崩れやしない。
「キミがキミであるために」本文より
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(↓カンタンな内容の紹介です。多少ネタバレですが、雰囲気を掴みたい方はどうぞ) 難しいことは言わず、つまりは『オトコになったリナ』と『オンナになった ガウリイ』というお話です。それぞれ単体。同時に性別逆転とか、人格交換とかはよく見るのですが、 単体ってあんまり見ないなあ、と思ったので挑戦。 上の文句では、なんかイロイロ書いてますが、結局はギャグです。肩の力をぬいて、カル〜ク読んで みてください☆
イベント売りは、2004/5/3の、スーパーコミックシティ(有明ビックサイト)にて。おそらく単価は、
各200円程度かと。 |