台湾旅行記
2023年11月

淡水

 同じ敷地内にあり、紅毛城のすぐお隣りに立つ前清英国領事館へ。

 前清英国領事館の見学開始。

 1891年に建築された前清英国領事館は、イギリスの建築家による設計で中国の技師が施工したアーケードのある洋館建築。19世紀中頃にイギリスが東アジアなどの植民地に建てたこのような洋館は、一般的に植民地式建築と呼ばれているそうです。

前清英国領事館

 内部に入ってすぐの玄関ホールにある階段には、小学生が鈴なりで列をなしていました。

 ここでも、小学生のいない場所を選んでの見学です。
 もともと要塞として建設された紅毛城とは、建設年代・用途ともに異なるので、内部の雰囲気が、ぐっとエレガントです。
前清英国領事館 書斎


前清英国領事館 応接間

 前清英国領事館でも公開されている全ての部屋の窓が全開な上に、足元で扇風機が猛烈な勢いで回っていました。

 「ここまで徹底しいれば安心」とは同行者さんの弁。

 そして、ここで小学生の集団とは別の争いが勃発。

 私たちが見学している先々に前清英国領事館のスタッフの女性がやってきて、バタンバタンと窓を閉めて回っています。

 これは、時間的にいって、もしかしなくとも閉館準備。

 気持ち的に超焦る、閉館時間との闘いです。

前清英国領事館 ダイニングルーム


前清英国領事館
ダイニングルーム

 ダイニングルームで優雅なティータムを夢見ます。紅茶のセットがセッティングされているのは、前清英国領事館だからでしょうか。

前清英国領事館 階段

 小学生の集団が鈴なっていた階段が静けさを取り戻していました。ひとときの静寂。

 子供部屋はこじんまりと可愛くまとめられていました。

前清英国領事館 子供部屋


前清英国領事館 子供部屋


前清英国領事館 浴室

 子供部屋にミシンがあるのは…乳母さんが子守りをしながら子供服を作るとかに使用したのでしょうか?

 浴室、これだけの奥行き。私的に謎間取りです。

 子供部屋の近くには乳母さんの部屋もあります。こちらも幅が狭く奥行きがある間取り。ただ、天井が高いのがお気に入りです。

 客室は広くて落ち着ける部屋です。

前清英国領事館 乳母の部屋


前清英国領事館 客室


前清英国領事館 客室


前清英国領事館 主寝室


前清英国領事館 主寝室

 主寝室は、やはり主寝室でした。公開している部屋の中で、最も気持ちよく時間が過ごせる寛ぎの空間。

 やはり、家具などのインテリアで往時を再現していると、そのころの生活がイメージしやすくなります。

 その点、紅毛城と前清英国領事館は見学していて楽しかったです♪

前清英国領事館 回廊


前清英国領事館

 16時50分、紅毛城&前清英国領事館の見学終了。

 何とか閉館時間前に紅毛城と前清英国領事館の見学を終えられました。ホッ。

 内部見学を終えた後は、気楽に建物の周囲を1周してから、出口に向かいます。

 さすがに閉館時間間際ですから、人影すくなでした。