アンコール遺跡旅行記
2024年12月

シェムリアップ(アンコール・トム(1)(南大門、バイヨン(1))

 8時12分、アンコールワットチケットセンター発。

小型バス


 8時25分、大型バスから小型バスに乗換え。進行方向左に着席。
 アンコール・トム周辺は大型観光バスが入れないそうで、小型バスに乗換える必要があるそうです。
マイクロバス 車内
(南大門出発後に撮影)

 8時35分、小型バス出発。

 最初の見学地アンコール・トムに向かってバスは進みます。

 その途中にも、何やら遺跡のようなものがあったので→、バスの車中からとりあえずシャッターを切ります。

 帰国後、調べたところアンコール遺跡群で夕景スポットとして有名なプノン・バケンの麓の遺跡のようです。

プノン・バケン 麓

 プノン・バケンはツアーで訪れる遺跡に入っていなかったので、その麓だけでも目にできてちょっと嬉しかったりしています(笑)。

バクセイ・チャムクロン

 プノン・バケン(このときはプノン・バケンとは知らなかったですけど)をバスで通り過ぎて2、3分、←また違う遺跡が車窓から見えます。

 ピントがかろうじて合った写真と位置関係からすると、アンコール・トムのすぐ近くにあるバクセイ・チャムクロンらしいです。

 10世紀にシヴァ神に捧げられたヒンドゥー教寺院だそうで、4段の基壇が遺跡特定の決め手です。
 バクセイ・チャムクロンから1分するかどうかで、また次の遺跡出現!→

 バイクとトゥクトゥクの後ろにわずかに茶色の建造物がのぞいているのが、バクセイ・チャムクロンから更にアンコール・トムに近い方にあるPrasat Bay Kaek Eastだと思われます。

 狭い範囲に遺跡が密集。次々現れるその密集具合に驚くばかりです。

Prasat Bay Kaek East

 それなりのスピードで走るバスの車中からの撮影だったので、遺跡がそもそもフレーム内に収まっているか半信半疑でした。それが、遺跡の判別ができるくらいには写っていて逆に驚きでした。このとき、がんばってシャッターを押した自分を自分で褒めてあげたいです。がんばったね。>自分。

アンコール・トム 南大門

 8時42分、アンコール・トムの南大門前に到着。バス降車。

 ようやく、ようやく、アンコール遺跡見学のトップバッター、アンコール・トムに到着です。

 アンコール・トムとは、“大きな都”という意味で周囲を約12kmの城壁で囲まれた都城。
 1020年、スーリヤヴァルマン1世の時代に都城の建築が始まり、アンコール王朝の最盛期を築いたといわれるジャヤヴァルマン7世が首都と定めた場所です。

 アンコール遺跡では、お堀は“海”、寺院は“天国”を表します。

 南大門の向かって左側の欄干がナーガを引く神々、向かって右側の欄干がナーガを引く阿修羅。不老不死の薬を作る「乳海攪拌」を表しています。

 ナーガとは、奇数の頭を持つ蛇神。

アンコール・トム 南大門
神々側


アンコール・トム 南大門
阿修羅側

 ナーガを引く阿修羅さんたちはゴツクて厳めしいです。

 私の中の阿修羅は、興福寺の阿修羅像ですので、大分イメージが違います。

 これらの像の頭部が切り取られているのは、ガイドさんの説明では、像を盗んで売ろうとしたとき、像全体では重たすぎて盗めずに頭部だけ切り取って売ったからだそうです。

アンコール・トム 南大門
阿修羅

 頭部は復元されたり、切り取られたままだったり。復元された頭部は色がグレーで綺麗なので一目瞭然で分かります。

 今も、失われた頭部は、「好事家の家やフランスの博物館にある」(byガイドさん)そうです。フランスの博物館と耳にして、真っ先に私の頭に浮かんだのは某美術館…。さて、どうなのでしょうか?

アンコール・トム 南大門


アンコール・トム 南大門

 巨大な観世音薩像を四方に戴く南大門を通ってアンコール・トムに入ります。南大門は入場専用の一方通行。

 石材には運ぶための穴が開いていて、近くを通るとよく分かります。

アンコール・トム 南大門


アンコール・トム 南大門

 南大門をくぐって反対側に出ました。

 ここで、スタンバッていてくれた小型バスに少しだけ乗車して、アンコール・トムの中心寺院とも言えるバイヨンへ移動。
 8時59分、バイヨンの前に到着。見学スタート。
 右の写真の石碑は、世界遺産に登録されていることを表しています→。

 バイヨンは12世紀末に仏教、ヒンドゥー教の混合寺院として創建。林立する四面の観世音菩薩像が現存する理由について、「後に、ヒンドゥー教寺院に改められるときに、ヒンドゥー教徒の方々がこれらの観世音菩薩をヒンドゥー教の豊穣の神の像と勘違いしたために破壊を免れてラッキーでした」とは、ガイドさんの説明。

アンコール・トム バイヨン


アンコール・トム バイヨン

 ざっくりとした見学順路としては、こちらの「東門から入り、北門へ抜ける」とのことです。

 とりあえず、東門へのテラス前に鎮座する狛獅子さんとナーガさんにご挨拶してから、ゆっくりと東門へ歩を進めます。

 少しずつ近づくバイヨンにワクワクが止まりません。

アンコール・トム バイヨン


アンコール・トム バイヨン


アンコール・トム バイヨン


アンコール・トム バイヨン

 アンコール・トムは、砂岩が用いられており、砂岩は彫刻などが施し易いそうです。
アンコール・トム バイヨン


アンコール・トム バイヨン

 ただ、砂岩は雨でダメージを受けやすく、屋根がないなどで雨が直接当たる場所では、その彫刻の損傷が激しいです。

 全般的に遺跡内は、比較的凸凹な石畳の上は細かい赤土?に覆われ、足元注意です。