-ONE SCENE STORY SPESIAL EDITION- |
―――01 色――― |
「お父さん、お母さん、今まで私を育ててくれてありがとう。私、きっと幸せになるから心配しないでね」 |
―――03 距離――― |
「見てあなた」 |
―――04 ワルツ――― |
「ね、ね、お母さん。この間の曲ってなんて言う曲なの?」 |
―――06 瞳――― |
「わぁ〜雪が降ってきた」 |
―――07 遠い海――― |
「この時期になるとね、思い出すの」 |
―――08 風詠う――― |
「朝倉先生、先生はこれからも風景を専門にしていくんですか?」 |
―――09 乙女――― |
「おっす!」 |
―――11 特別――― |
「あ〜あ、どうやったら父さんや母さん見たいに、特別の出会いを見つけられるのかしら?」 |
―――12 視線――― |
「で、先生、その後どうなったんすか?」 |
―――13 子猫――― |
「お〜い、凛。ちょっとちょっと」 |
───14 歩幅─── |
今一度、私は彼からの贈り物を受け取ったのだ。 |
―――15 刻む心――― |
カランカラン―― |
───16 春─── |
「最近頑張ってるな――」 |
───17 夏─── |
「海いこうよ、海。ボク、海って大好きなんだ」 |
───18 秋─── |
秋風を身に受けると郷愁に似た感情を思い出す。 |
───19 冬─── |
「ねえあなた、今度シモバシラの花でも植えようと思うんだけど」 |
───20 ONE SCENE─── |
夏の乱反射に目を奪われて |
-後書き- |
これは、人によってはあんまり読みたくないものかもしれません。と言うのも、物語のその後と言う題材だからです。 何故私がこの様な断りを入れるのかと言うと、このONE SCENE STORYでは、完結を曖昧な形で終わらせる事が多く、その後と言うのを読者の方の想像に任せる様にしているので、この様に後から物語りを完結させると言うのは、一種の裏切りの様な形になるからです。 読者の方が想像した瑞葉と涼のその後と、私が書いたその後が違った話になってしまった場合、感情的に良いものでは無いでしょう。 しかし、何故あえて今回この様な形にしたのかと言うと、作者のエゴと言うしかありません。先程も書いた通り、ONEは曖昧な形(結末は書いてあるが自由度が強い)で終わっていますが、その先の事も書いておきたいと言う、エゴ以外のなにものでも無いからです。 特に、今まで読んでくれていた方(いるのかな……)の中には、違和感を感じたり裏切られたと感じたりする事もあるかも知れません。 ですから、一番最後で何ですが、あんまりお勧めはいたしません。 それから、途中抜けている物語に関しては、それ以上書く必要が無いと判断したものです。その後を書かなくても良いと言う作品です。 さて、今回のこの様な形のONE SCENEはどうだったでしょうか? 恋愛のワンシーンを切り抜いた物語を、短い文章量で表現する――と言う形で始まったONEですが、私自身、ここまで書くとは思っておりませんでした。 当初、文章を書く――なんて殆どやった事が無かった私が、HPの更新頻度を上げるために短めな作品を書くのはどうだろう……と、少々俗な思考の元に始めた作品だったのですが、読み返してみると、その時の自分自身がどう言った環境に置かれていたのかを思い出せたりと、良い意味で都合の良い作品になりました。 初期の頃、推敲もしてない原文を読み返してみると、素人さんも裸足で逃げ出すほどの稚拙な文章に、私自身が逃げ出したい――と頭を抱えるモノも多く、歴史を感じさせてくれたりもします。 それとは別に、本当に書きたいモノを、本当に自由に書いていたんだなーと、あの頃の自分を羨ましく思ったり、ねたましく思ったり……少々複雑な感情も。 さて、ここまで続けてきたONE SCENE STORYですが、一応の区切りがついたこの作品で終わりにさせて頂きます。 これは、自分のやりたい事の為に時間を使う――と言う意味合いが強いです。 ONEがやりたい事じゃ無かった――とは言いません。私自身、昔の作品を読んで良いな……と、本当に思えたりするので、これ以上も続けたいとも思いますが、それ以上に、やらなければならない事が出来た。そう言うことなのです。 涼と瑞葉の関係。 凛と直哉の関係。 それ以外の登場人物達も、私は大好きで、ほんと、私の作品に出演してくれた事に感謝します。 きっとこれからも、私が書かなくとも彼らは彼らが信じた道を歩むだろう――と、物語の登場人物ではありますが、本当に思えます。 そして最後に、この作品を読んで頂いた方に、素敵な出会い、素敵な時間、素敵な想い出が訪れますよう、感謝と共にお祈り申し上げます。 ありがとうございました。 |
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