2000年5月9日(火)の状況
気温:4:00時点 9.2℃、日中
19.0〜20.0℃
水温: おかじん前で4:00時点の表層水温 6.2℃、日中の計測では場所によりかなりバラツキがある。14:00時点で砥沢前
8.0℃、狸窪 9.0℃、八丁出島 7.8℃、阿世潟 7.2℃、国道側 7.7℃であった。
今日は解禁以来最も天候が良かったと言われるぐらいの好天でありました。但し、早朝4:00頃一時強い北西風が吹き国道側は釣り辛かったと言えます。この晴天により日中はかなり気温も上昇し、それに連れて水温もほぼベストな状態まで上昇しました。朝の状況は風が強かったこともありトローリング、ヒメトロも思うような釣果ではなかった様子です。日中は気温が20℃近くあり、しかも風が殆ど無くなったため暑いぐらいでした。そんなことも有り日中もやや天候が良すぎて釣りにならなかった様子です。
しかし、それが一変したのは午後5時を過ぎた頃からでした。丁度歌ヶ浜に差し掛かる金波食堂付近から歌ヶ浜方面を見ると湖面に魚体を出してライズを繰り返している魚が見え始めました。その時は北東風がやや強かったため湖面がさざ波立っており良く分かりませんでしたが、その後風がほぼ無風となると歌ヶ浜の沖合い一面ライズの雨でした。ライズしていた魚は全てヒメマスで、この水温の上昇により歌ヶ浜一帯で大量のユスリカのハッチ(まさにスーパーハッチ)があったのです。それを狙ってヒメマスが水面直下で狂ったように捕食を繰り返していたのでした。この夕刻のひとときはまるで管理釣り場で釣りをしている(もしかしたら養鱒場の池で釣りをしている)ように良く釣れました。ヒメマスと言って馬鹿にしてはいけません。今年は解禁時にもお伝えしたように昨年産卵していない4年魚と思われる40cmを越す大物がいます。これがフライでもルアーでもバンバンヒットして来ます。普段ヒメマスは深場にいるためライトタックルで釣れることは少ないのですが、この浅場に回遊している今が数少ないチャンスです。ヒメマスのファイトは同サイズであればピンシャンレインボーのファイトに勝るとも劣りません。ヒットした瞬間に走り、飛び、手前に来れば物凄い勢いで下に潜ったりとそれはハラハラ、ドキドキさせられます。是非このチャンスを物にして下さい。釣り方はもちろんボートからになります。
当日の釣況
レイクトローリング:ここ数日はブラウンの釣果がまずまずの様子。ポイントは国道側の13番から丸山沖水深20〜30mでレッドコア60〜70ydがヒットラインであった。ルアーはミノータイプに分がある。又、レイクもかなりの数が釣り上げられている。サイズは50〜70cmが標準。これは山側の特にフランス前の隠れ根付近がヒットポイントだ。やはりミノータイプが有利と言える。
ヒメトロ:お伝えしたようにヒメマスの群れは国道側から歌ヶ浜付近に朝晩を中心にスクーリングしている様子。この時期ヒメトロはヒメマスがユスリカに意識が集中してしまうためかやや釣れなくなる。特にヒメマスの泳層も2m〜水面直下まで浅くなるためヒメトロ仕掛けでは若干辛い。但し早朝から日中にかけては丸山から大崎の沖目と、松ヶ崎付近が好調。水深は早朝で10〜15m、日中で20〜25mが良いようだ。
キャスティング:華厳の滝への放水が続いており、水位がやや不安定で岸釣りのポイントも選びにくい様子。解禁直後としての水位はここ数年と比較して高い方だと言えます。但し水温がベストに近づいていますのでそろそろ岸釣りも最盛期を迎えるはずです。この日も釣果はあまりパットしませんでしたが、おかじん桟橋付近や金波食堂前ではヒメマスのライズを狙って釣れるのではと思います。もちろんフライが有利。タイプTのユニフォームシンクラインに5X、ユスリカピューパの#14。これがヒメマスの基本です。
当日のフランス前の様子。既に岸近くまで水があります。
日中は非常に良い天気で暑い。
男体山西側の斜面にはまだ残雪が。
解禁直後としては、水位は高い方だと言えます。
この日は太陽が西に沈み始めてからが本番でした。
当日釣れたヒメマス最大45cmはありました。
本文には記載しませんでしたが、実はヒットしたヒメマスに巨大レイクが食いつきました。画像ではストロボの影響で解りづらいですが、ヒメマスの腹ビレの上に傷がついているのが解るでしょうか?これがレイクの歯形です。ヒットしたヒメマスに湖底から突き上げる様に食って来ました。もちろん仕掛けが違うので鈎掛かりはしませんでしたが、レイク専門に狙えば間違いなく釣れると思います。当日の魚探にはおびただしい数のレイクが映し出されていました。
解禁日より釣れた一日でした。