2002年5月14日(火)の情報

 

気温:AM3:00時点  10.4℃ 解禁日以来久しぶりの晴天の一日になりそうである。ここ数日は降雨と霧の影響でかなり寒かったとのことで、水温が上昇したことがプラスに転じればと考える。 日中の最高気温は18.0℃まで上昇する。

水温:おかじん桟橋前でAM3:00時点で表層水温の計測 9.9℃。日中気温の上昇に伴い阿世潟付近では12.5℃まで上昇。平均で11.0℃程度と前週より.0℃上昇しており、鱒の適水温と言える。但し、表面水温は天候影響を意外に受けやすく、ここ数日のような寒さが続くと2.0〜3.0℃程度は直ぐに低下してしまうので注意が必要ではある。

水位:ゴールデンウィーク期間中は観光客向けに華厳の滝への放水量が増加、現在でも平均で毎秒2.5tの放水を実施してはいるがここ数回の降雨もあり若干ではあるが水位は上昇している。

 

天候は晴れ、天候の回復に伴ない北西ではないものの西から南よりの風がやや強く湖面が小波だっている。ここ数日水温低下の影響からかいまいちの状態であったとのこと。特にヒメトロでは数が伸びず、レッドコアによるトローリングでは大型の釣果が今ひとつ確認されていない様子。

AM3:50 出船。5月中旬ともなると夜明けはかなり早くAM3:30には東の空が明けてくる。

先ず国道側からスタート。この時期信頼できるのはホンマスの回遊が多い国道側と考えレッドコアトローリングで攻める。金波前からスタートし、6番でUターンして歌ヶ浜へ入る。AM4:20に最初の当たりはホンマス38cm。OX5cm 30ydであった。再度同じコースを流すとまたヒットする。今度はヒメマスの30cm。ポイントは歌ヶ浜の国道寄り、ちょうど二荒山神社前の護岸から立木桟橋を結んだ沖合い、水深25m付近だと思う。
同様に6番から金波付近を攻めると強烈な引き込みがありヒットするがジャンプで外れてしまう。

その後フランス前を経由し栂から砥沢岬を攻めるが今ひとつ反応が鈍く、魚探にもヒメの群れも映らない状況が続く。八丁出島手前で栂方面へ戻る途中狸窪から砥沢前でのキャスティングを見ていたが、今日は風向きが頻繁に変わるためにやや苦戦しているようであった。

砥沢岬手前から突然風がなくなり湖面がべたなぎで鏡のようになる。するとヒメマスらしき群れが盛んにライズしながら移動しているのがハッキリ判った。水温が低いだけで反応が鈍いのでは無く、ユスリカ等ヒメマス(ホンマスも同様)が好んで摂取している餌が水面直下にあることで群れの関心が水面に集中していることと、水面直下を回遊しているためヒメトロで攻めるには難しいといった結論である。また、水温が全循環の影響でほぼ全水深で安定していることが群れの分散につながっていることも影響のひとつではある。レッドコアのトローリングも浅いレンジを攻めるにはやや不向きなこともあり、ハーリング或いはモノフィララインで表層を攻めた方が有利なようだ。

午後は砥沢沖から栂前、フランス付近の浅場をハーリングで攻めヒメマスを数匹ヒットさせるがややサイズが小さい。

夕刻の一時は歌ヶ浜の浅場中心に攻めることにする。新設された大尻に近い桟橋付近の水深3mラインをフライキャスティングで攻めると同行者が第一投でレインボウをヒット、サイズは40cm程。水温が安定しているので思わぬ浅場にも魚が潜んでいる証明であった。

その後は東よりから北東の風が出て気温が低下したことで鱒達の反応も鈍くなる。PM7:00に辺りも暗くなったところで終了とする。

 

【釣果について】

岸釣り

早朝は国道側に人影は少なかったが、午後には6番から大崎、ダルマ石から13番までかなりのフライマンが立ちこんでいた。

逆に山側はルアーで攻めている人が多かった。特に砥沢から砥沢岬、栂にはバックスペースが取れないこともあり多くのルアーマンが立ち込んでいた。

結果としてはヒメマス、ホンマスが通過するポイントにフライ等がプレゼンテーションできる位置取りが出来た釣り人が有利であった様子。特に国道側より歌ヶ浜の大尻の流れ出し付近に立ち込んでいたフライマンは小型ではあるがヒメマスかホンマスを釣り上げている姿を確認した。

ヒメトロ

ここ数日は国道側が好調の様子。特に13番から丸山にかけて順調に釣れている。棚は時間帯によって違いますが、早朝であれば14m付近、日中は17m程度を攻めると良い。

レッドコア トローリング

ここ数日の低温により全般的に低調であった。依然昨年より水温の上昇が早いことからピークであることには間違い無い。しかし、天候により急激に水温が低下すると確実に食いは鈍ってしまうようだ。ヒメマス、ホンマスは主食にユスリカが占める割合が高い様子で、小型の魚ほど浅い層でフィーディングしている。確実に魚を確保したい方はレッドコアを使うよりシンキングのフライラインによるハーリングの方が有利と言える。

やはり大型魚の泳層を掴むのは難しい。当日も大尻でレイクの72cmが釣られているものの、水温の上昇に伴い深場へ移動すると思われる。ブラウンはもう少しワカサギが浮き出して来るとミノーでの反応も良くなると思われる。

フライキャスティング(ボートからの)

ボートからのフライキャスティングは水位と水温の関係で条件が有利とは思うが今ひとつ釣果が伸びていない。当日も歌ヶ浜沖合いに数名のフライマンがボートからキャスティングしていたが、1日粘って最高で4〜5匹(ホンマスが多い)を釣り上げられる程度であった。

カサギを模したストリーマーでの釣り以外にフライで釣れる確率が高いのが、ヒメマスやホンマスがユスリカに興味を示している今の時期であることは明確です。ポイントは鱒の回遊コースが岸に近づく国道側では大尻から丸山付近まで、山側では砥沢から狸窪の沖合いや阿世潟の沖合いが比較的攻めやすいと言えます。ヒメマス、ホンマスとも同じコースを回遊していますので場合によっては強烈な大物がヒットすることがあります、タックルはそのつもりで考えて下さい。

ルアーキャスティング(ミノーイング)

昨年のワカサギの大量発生に比較すると少し物足りないとは思いますが、そろそろワカザキの産卵接岸の第二弾だと思います。

良いポイントにはワカサギを狙った大物が必ず潜んでいます。大日和田、勇介和田は勿論のこと八丁出島、狸窪、栂も馬鹿には出来ません。

早朝はどんよりとした天候、南よりの風がやや強い。

 

男体山上にも曇が。

 

午前8時ごろようやく西側から天候が回復する。

 

日中は気持ちの良い初夏の天候。

 

ターンオーバーの影響からか水質はあまり良くない。

 

ボートからのフライキャスティングはこの位置取りが良い。

 

夕方は快晴でもやや風があった。

 

当日釣れた上からホンマス、ヒメマス、虹鱒。(死んでいるのはヒメマス)

 

夕方白根山上には三日月が。

 

今後も皆様からの情報、お待ちしております。

 

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