2000年8月17日(木)の状況
気温:2:00時点:18.0℃、日中:22.0〜23.0℃、夕刻:17.0℃程度
水温: おかじん前で2:00時点の表層水温:23.5℃、15:00時点で最高値は23.9℃、ほぼ全域で23.5℃と表層水温はピークで今後徐々に低下してくると思われます。
ここ2ヶ月ほぼ月いちの中禅寺湖の釣行である。
8月も中旬を過ぎ短い中禅寺湖の釣り期間も残りひと月となりましたが、今年は結果的には魚種によって釣果にかなりの差があったのではと思います。従来この時期に釣行するのは「ヒメマス」狙いが多いのですが、今年は「ホンマス」の釣果が今ひとつの為、何とか一匹を仕留めたいと考えての釣行となりました。
表層水温も23.5〜24.0℃まで上昇し岸釣りはほぼ終了。ボートからもかなり深いラインを攻めるヘビーな釣りが中心となります。但し、今年は例年と違う条件もいくつか有り、期待もあるのですが釣れない不安も多いと言ったところです。
先週と比較するとワカサギの数はかなり減りました。但し、立木観音前の浅場にはまだ多少の個体が残っている様子です。
しかし、それを捕食する大型の鱒達の回遊は全く感じ得ませんでした。
今週は水質の悪化が特に目立っていました、本来梅雨明けから回復する水質の良化が殆ど無かったように思えます。要因としては幾つかありますが、最大はダムの放水量の問題のようです。
今年は解禁から例年以上に水位が高かったのは周知の事実ですが、以降も高水位が維持されています。これは中禅寺ダム(華厳の滝への放水を制限するダム)の調節によるものです。
この8月は秋の台風シーズンに備え本来もっと低水位のはずですが、観光客へサービスとして華厳の滝への落水量を維持するためにかなり放水を押さえている様子です。
これが結果的に中禅寺湖の水質悪化に影響を及ぼしているようです。今回は確認しませんでしたが、金谷ワンドでは「アオコ」の発生が確認されている等あの透明度の高かった湖水からは想像がつかないほど水質が悪くなっているとの情報です。その結果ヒメマスをはじめ釣果に影響が出ています。
当日の釣況
レイクトローリング:ホンマスは数は少ないですが釣れています。但しポイントを絞るにはかなりの努力が必要と言えます。
冷水性のレイクはすでに20m以深の棚を回遊している様子で、ヒメマスの泳層とほぼ同じこともあり釣るのは難しくなっています。
また、先月まで比較的健闘していたブラウンやレインボーは深めの棚を攻められれば釣れています。ポイントは国道側沖合、山側でも八丁出島から上野島にかけての水深40〜60mをレッドコア18lbで70〜90ydで攻めることをお薦めします。
ヒメトロ:依然釣果は低迷と言ったところでしょうか?本来梅雨明けからこの時期にかけ水質良化と共に盛り上がるヒメトロ漁はこの水質の悪化によりかなり低調です。
地元の漁師達も釣れる魚体が小さいので店に卸せないと嘆いています。
そう言った状況ですが、先月との比較では若干ではありますが回復の兆しも見られます。特に大日崎から松ヶ崎付近の14〜18mでは時間と棚が合えば小さいながらも数を伸ばすことが可能です。当日も13:00ごろから3時間で10匹程の釣果がありました。
キャスティング:先月まではワカサギの影響でレインボウがかなり浅場を回遊する姿が見られましたが、さすがにここまで水温が上昇するとワカサギの数も減り、それを狙ったレインボウのライズも殆ど見られなくなりました。
立木観音前の桟橋では餌釣りで攻めている方も多いのですが、釣果はいまひとつの様子です。ルアーやフライのキャスティングも余程の幸運に恵まれない限り厳しいと言ったところでしょうか。
立秋も過ぎ中禅寺湖の夜明けも遅くなりました。この日は満月で夜中からかなり明るい状態でした。
明け方は南西の風で条件は良さそうでしたが、釣果はいまひとつ。
日が昇ると今度は東よりの風、華厳方面から雲が湧きあがってきます。
おかじん裏の斜面に鹿が現れました。
当日は観光客も多く、歌ヶ浜は観光ボートもご覧の数でした。
水質は若干濁りぎみ、これが解消されないとヒメマスの釣果は復活しないと言えます。
ヒメマスは何とかこの程度は確保できました。