2000年7月21日(金)の状況
気温:2:30時点:20.5℃、日中:22.0〜25.0℃、夕刻:20.0℃程度
水温: おかじん前で2:30時点の表層水温:21.4℃、15:00時点同所で22.0℃、ほぼ全域で21.5℃〜22.0℃と表層水温はピークに近づいている。
一ヶ月ぶりの中禅寺湖の釣行である。7月も後半となり中禅寺湖の釣りもかなり難しくなっている。
表層水温も20℃を上回りフライフィッシングなどの岸釣りや日中の釣りは苦戦の様相である。但し、今年は例年と違うことが幾つか挙げられるのでまだまだ諦めるのは早いかも知れません。
先ず、餌となるワカサギの多さです。今年は例年に無く異常な数のワカサギが依然岸近くをフラフラと回遊しています。これを捕食する鱒はこの高水温でも依然少なくはありません、実際ここ数日に桟橋等からワカサギ風のストリーマーで釣られた魚はかなりあります。
次いで対象魚の問題です。今年はホンマスとヒメマスの釣果が今一つですが、替わってレイクトラウトは前回お伝えしたようにかなり増えています。それ以外にもブラウントラウトの数も異常に多いような気がします。
またレインボウトラウトも同様です。特にレインボウは昨年の解禁時に成魚放流された個体がかなり残っている様子で、その個体が40〜50cmのナイスプロポーションになって釣れているようです。
中禅寺湖が釣れない!とか難しいなんて侮ってはいけません。これからも表層水温が高くなっていても高水温に強いトラウトは時間によって必ずフライなど岸から釣れるチャンスはあるのです、勿論トローリング方が有利に違いありませんが。
夏休みに是非チャレンジして下さい。
当日の釣況
レイクトローリング:依然ホンマスの釣果は思わしくありませんが、水温が徐々に安定してきたことで湖水の濁りが取れつつあります。これにより数は少ないのですが攻め方によりホンマスが釣れ出しています。ポイントは八丁出島沖合や13番沖、レッドコア18lbで80ヤード前後で釣り上げられる事が目立って増えています。
また、今年はトローリングで釣られるブラウンの数が例年に増して多く、特に70ydから100ydをミノータイプのルアーで攻めている方に分があるようです。
レインボウは回遊範囲が比較的広く、釣れるポイントを絞り辛いのでトローリングと言うよりキャスティングの方が有利ではないでしょうか?
先月まで好調であったレイクトラウトは水温の上昇に伴い深場へと下がっているようです。これからは泳層がある程度一定することで大物狙いには有利ですが、釣り味には若干欠ける釣り方でしか釣れないかも知れません。
ヒメトロ:例年梅雨明けと共に釣果が上昇するヒメマス釣りではあるが、今年はちょっと様子が違うようだ。
例年梅雨明け直後に釣れる国道側への群れの移動は殆ど無く、依然松ヶ崎〜大日崎付近に小さな群れが回遊しているだけで釣果もいまひとつです。水質が若干改善されたものの水温の上昇で棚は15m〜20m位と深くなったようです。
キャスティング:岸釣りフィッシャーマンには朗報です。超満水状態は無くなったものの、水温の上昇で岸からの釣りは殆ど不可能と思っていましたが、今年は若干様子が違いました。
それは餌となるワカサギの数です。この表層水温が20℃を越える高水温にも関わらずかなりのワカサギが浅場を中心にフラフラと回遊しています。これを狙ってやる気のあるレインボウトラウトが朝、夕を中心に水深1mほどの浅場に果敢にアタックして来ています。ポイントとしては圧倒的にベルギー大使館別荘付近前から栂、砥沢岬、イタリア大使館前が良いように思いました。時間を絞って攻めているフライマンがストリーマーで釣り上げた情報を耳にしました。
岸釣り専門の方も今年はチョット頑張ってみては如何でしょうか?
梅雨明け間近のこの日、明け方は風も殆ど無く非常に穏やか。
標高の高い中禅寺湖畔は天候変化も早い。日中は一時的に東の強風が吹き荒れました。
当日トローリングで釣れた55cmのブラウン、限界まで太っているようでした。小さいのはヒメマスです。
水質は漸く改善傾向。透明度は10m位でしょうか。
ちょっと判り辛いですが水面にできた波紋はすべてワカサギが餌を捕食しているためにおきています。
夕刻には栂付近でレインボウの激しいライズに遭遇しました。
今年はまだまだ行けそうな気がします。