2005年6月23日(木)の情報

中禅寺湖のシーズンもあっという間に終盤である。

ここ数日水量の低下で釣果は思わしくないとの状況ではあるが、表層水温もかなり上昇して浅いレンジでの釣り期間も残り僅かであることを考え釣行した。

AM1:30 到着 天候 晴れ 残念ながら満月の月夜 気温 14.2℃ 西寄りの微風

水温 おかじん前桟橋付近で15.7℃ 浅場はかなり上昇している。

おかじん前の浅場には「あいそ(うぐい)」がかなり群れており、夜間にも関わらず激しくライズしていた。

AM3:45 東の空が明け始めて出船。夏至から3日目のこともあり夜明けは非常に早い。

満月の夜の明け方は意外に釣れないことは以前から判ってはいたが、ある程度の曇り空であったら問題なかったものの、雲が少なく月明かりで明るかった。

水質はクリアではあるが、水量が異常に少ない。梅雨入り以降まとまった雨が無かったこともあり今の状態はほぼ解禁時と同じ水位である。また、水温が15.0℃を超え湖底の石等に附着していた珪藻が剥離し始めて表層を漂っている。これで風が出てかき回されるとひどく濁ってしまうはずだ。

先ずは山側を攻める。国道側も可能性はあるが、依然立ち込みの釣り人が多く、岸辺の良いポイントはキャスティングさえ出来ない状態とのことなので避ける。

フランス前の水温は15.5℃、風がほとんど無く先日放流された「ホンマス」の稚魚と思われる小さな魚が群で回遊して広範囲でライズを繰り返している。フライで攻められる最後のチャンスなのでフランス前からベルギー前までキャスティングで攻めて見る。フライはモンカゲロウのスピナーが見られたのでモンカゲロウのニンフとウェットフライ。

フランスからベルギー寄りに数メートル入った辺りでヒットするも「あいそ」。続いて3匹も「あいそ」がヒットしてフライは断念。

AM5:30、レッドコアーでのトローリングに変更。立木観音の沖合いから栂方面へ進むと直ぐにヒット、30cm程のホンマス、棚はレッドコアー60yd、角ルアーであった。その後も6070ydで流して2本追加するものの、サイズが不満足に終る。

越後屋のご主人曰く「ここ数日は朝マヅメは1時間、夕マヅメも1時間」とのことであったが、実際朝にまともな当たりがあったのは6:00位まで。天候が良いこともあり日が昇ると気温が一気に上昇、それに伴ない表層も暖められAM5:30には水温は16.0℃まで上昇した所もあった。

AM800を過ぎて雨がぱらついてきた。このままある程度降れば夕刻は好転するかとの期待も持ちながら夕マヅメの作戦を考える。結局PM3:00頃 雨は止んだに見えたが、18:00位まで降ったり止んだりで一時強く降った時間もあった。

午後は1530から先ず国道側を攻める。水温上昇により国道側の岸釣りも不調の様子で、立ち込みは殆んどいなくなった。金波前から六番、丸山、ポンプハウス、十二番の間を岸側90yd、沖側110ydでシェルルアー(夜光貝と白蝶貝)で攻めるが当たり無し。13番から松ヶ崎へ移動して山側の沖合いに絞って攻める。大日崎には渡船客が数人立ち込んでおり近付けず。ユウスケ和田から上野島へ一直線のルートを試すも魚探に映るのは30m以深のレイクらしき魚影のみで肝心の10mから15mには目立った魚影が映らず。

上野島から八丁沖と砥沢岬を結んだラインを進み砥沢岬沖には1730頃に到着。結局カスリもせずに終わる。

最後の一時間は栂付近を攻めるが1800を過ぎたあたりから魚探に魚影が映りだす。特に本栂前の水深3540mの中層(1015)で中型魚らしい魚影が見られる。泳層付近にルアーをトレースできてはいるが当たりが無い、どうも水質が良すぎてルアーに反応が悪いようだ。1830頃 本栂沖でロッドを引き込む当たりがあったが乗らず。その日はそれで終了。

【釣果について】

岸釣り:国道側中心にフライフィッシング、ルアーの立ち込みは依然多い、特に丸山からダルマ石にかけたシャローには平日にも関わらず多くの釣り人が立ち込んでいた。釣果はあまりよろしくはなかったようだ。

ヒメトロ:ここ数日の不漁でヒメトロで出船している人はかなり少ない。しかし、水温が安定している15m付近に魚影が見られるようだ。

トローリング:泳層は時間帯でかなり複雑に変化している。その日はたまたま月夜であったことで早朝の釣りは今ひとつであったが、この時期であれば明るくなりかけた4:00から1時間程度が勝負とのこと。水質が綺麗なため目立つルアーは反応が悪い可能性もあるので、角のようなファジーなタイプが奏効する可能性は高い。

レッドコアーは18lbs使用で早朝は3040ydでも釣れるはず。

日中は100yd以上必要かもしれないですが、今の時期は比較的浅い棚だけが水温上昇しているので、少し深くなれば鱒達には適温になっています。朝夕であれば浅いレンジ、日中は深いレンジと攻め分ける事が重要です。

但し、違う魚種を狙う場合は作戦を変えて下さい。

 

天候は梅雨入りして曇り空、早朝はほぼ無風。

 

男体山も山頂まで雲が垂れ込めている

 

降雨が少なくフランス前は解禁直後と水位は変わらない

 

珪藻類の剥離は今がピークの様子。

 

湖畔には夏を告げる花が。

 

初夏の蝶も姿を現した。(ウスバシロチョウ)