6月16日(火)の概況

天候:晴れのち濃霧時々晴れ

気温:早朝13.5℃、日中晴れ間が覗くと20℃〜23℃、夕刻13℃

水温:水温の上昇カーブは緩やかで、5月の状態からあまり変化がみられず早朝で15.7℃。日中高いところでも17℃程度で落ち着いている。特に6月上旬の気温低下が水温上昇を押さえていると考えられる。

当日の概況:5月から6月上旬に比較すると鱒達の状態はやや復調した様子である。特に6月上旬から5月は全く不振であった国道側が俄かに活気を取り戻しつつあることや、例年より早く始まった湖水循環の悪影響がここに来て一段落したことで湖水は透明度を取り戻し、鱒達の活性も一気に回復へ向かっていると考えられる。しかし梅雨入り以降天候不順の日が続いており、一日を通して穏やかな日が少なく、当日もそうであったように日中でもかなりの濃霧に悩まされることが多く、釣り人は苦戦を強いられている様子である。当日の釣況は以下の通り。

レイクトローリング:「ホンマス」狙いのトローリングは今がピークではないでしょうか?サイズこそそれ程大きいものは少ないがレッドコア18ポンド50ydから70ydで釣果は伸びている。特に国道側の大尻から13番までの広い範囲でやや沖目(岸から100m程度離れた沖合い)中心に回遊数は多い様子である。又、餌を使ったトローリングでは「ホンマス」の爆釣もあったとの情報もある。

キャスティング:水位もほぼ満水に近い状態になり、岸からのフライフィッシングには辛い状況。国道側も鱒達の回遊層がやや沖目に移動しており、早朝の一瞬しかチャンスが無いのではないかと考えられる。しかしボートからのキャスティングはまだまだ大丈夫な様子である。特に6月13日(土)頃に放流された「ヒメマス」の稚魚が現在大尻ワンドに大量に集まっており、それを狙って大型のレイクトラウトがかなりのスクールで大尻ワンドへ移動している様子だ。これを狙うにはフライ、ルアー共小魚を模したミノータイプのストリーマーやルアーがベストであろう。どちらにしてもボートからのキャスティングが好成績を挙げているようだ。

ヒメトロ:藻の剥離による湖水透明度の低下も徐々に回復しつつあり漸く中禅寺湖本来の状態に戻りつつあるが、状態は今ひとつの感がある様子である。ヒメマスの群れは湖の各所に散っており、大型の群れは小さくなり松ヶ崎付近に集中。小型の群れは丸山沖に集まっているようである。今後の見通しとしては、水質の良化により例年7月上旬の盛り上がりが今年はより早く見られるとの予測が主流を占めている。ヒメマス狙いにはこれからが解禁以来のチャンスであることに間違いは無い。是非頑張っていただきたい。

早朝は梅雨の中休みの様な良い天候であった。

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しかしここ数日続いている濃霧は依然解消できず、日中は急激な天候の変化に悩ませられた。ボートでの釣りに際しては自分が何処にいるのかを常に分かる状態にしておかないと危険な状況である。

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日中でもこれほど濃い霧が発生するのです。十分な注意が必要です。

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桟橋付近でさえこの状況。

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水位は漸く満水近くまで上昇。フランス大使館別荘前のポイントも立ち込みは辛くなっています。

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水質は漸く回復の兆しです。前回との比較で如何でしょうか。同じ岡甚桟橋での状態です。

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当日釣れた今期最大の「ホンマス」50cmの映像です。

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夕方にはメイフライのスピナーホールがありました。

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