99年解禁日情報
解禁日4月20日(火)～21日(水)の状況
99年の中禅寺湖解禁は予想に反して昨年とほぼ同様の高気温でのスタートとなりました。
４月20日(火)解禁日
天候：晴れ一時霧のち快晴。風：早朝は北西の微風後無風。日中は東の微風。気温：早朝2.8℃、日中の最高 23℃。表層水温：早朝4.5℃、日中5℃～6℃。水温は昨年同様高い状態（日中表層で6℃を越える高水温）で、これも地球温暖化の影響なのかと心配になってしまいます。但し、今年が最も例年と違った点は解禁日の主力ターゲットとなる「ヒメマス」の釣果が非常に思わしくなかったことです。試釣会の時にはそこそこ釣られていたようですが、今回は従来の解禁初日に比較すると激貧と言える様な釣果でした。初心者ならともかく、熟練の漁師でさえ１匹～５匹の人が多かった様で、制限の30匹を釣り上げた人は殆どいなかったとの事です。何故こんな結果になったかは不明ですが、地元での情報は次の意見が多かったので掲載します。
①水温が高いことでヒメマスの泳層がかなりバラけてしまい、ポイントが絞り辛い。
②水質悪化の影響で大量に増えたユスリカがヒメマスの主食になっており、従来通りの水温であればユスリカの羽化量も少ないが、今回のように６℃を超す高水温になるとユスリカが大量に羽化し、ヒメマス釣りの餌に興味を示さない。
③釣れた個体がこの時期にしては意外に大きい(30cm～最大38cmもある)ことからヒメマスの個体数が絶対的に少ない。
以上地元では漁師も午前中で諦める程苦戦を強いられた一日でした。唯一釣果が上がったのは、栂前の沖目でここを攻めた釣人は最低でも５匹は確保できていた様子です。
岸からのトラウト狙いのキャスティングは昨年ほどでは無いものの、まずまずの釣果を得られていた様子です。今年も岸釣りの為に、解禁直前１ｔのニジマスやブラウンの成魚を放流したとの事で、湖の各所で釣果が得られました。今年良かったのは昨年に比較して魚体がかなり奇麗であったことです。昨年の様なテールの丸まった鱒は少なく、全体的にヒレのピンとした鱒が釣り上げられていました。ポイントとしては歌ヶ浜が好調で、次いで金谷ワンド、国道側の各所が良かったようです。
トローリングの状況は情報が少なく正確にはお伝えできませんが、国道側をレッドコア(18lb)30ｙｄから60ｙｄでホンマスの中型が最高で８匹程釣られていた様です。
解禁は20日(火)の午前6時、打ち上げ花火を合図にスタート。「ヒメマス」狙いの船はかなり多く、約400隻(新聞の情報だと600隻)の釣舟が出船しました。
ご覧の様に湖上は釣舟で溢れてします。
岸釣りではフライの方が釣果が上がっていた。画像はファイト中の釣り人(国道側にて)。
今年のヒメマスは大型が多い。
風も殆ど無く、暑い位の一日でした。
４月21日(水)
天候：晴れ、北西風から無風。日中は東寄りの風、夕方やや強くなる。気温：早朝４℃、日中の最高 18℃。表層水温：早朝4.3℃、日中5℃～5.4℃。
前日同様ヒメマスの釣果はイマイチ。唯一良かったのは前日同様栂沖だけであった。ホイント水深は15ｍ～17ｍでピンク系のタコベイトに釣果が上がっていた。
キャスティングでは歌ヶ浜が健闘している。早朝は米屋前からおかじん桟橋付近で放流物ではあるが奇麗なレインボウがフライで上がっていた。当たりフライは白のマラブーマドラーやオリーブ系マラブーを使ったフライ、白のゾンカーなどであった。
トローリングは国道側で早朝のみ釣果が見られた。レッドコア40ｙｄ～50ｙｄ。ルアーはＯＸ、シェルスプーン(白蝶貝)などが良かった様子。
水質、透明度ともまずまず。水位は満水より40ｃｍ程減水しているが昨年の解禁より水位は高い。
これは狸窪の映像。昨年より釣果は少なかった。
天候には恵まれ、夕刻は奇麗な夕焼けとなった。
今年はチョット厳しいスタートでしたが、盛期はこれからです。少し気になるのは今年も最盛期が早まるのではないかと言うことです。このページでも最新情報はアップしてまいりますが、皆様から何か情報があればメールでご連絡下さい。今年もすばらしいドラマがある事を期待して。
