Impact! 脅威の決戦前夜! (アニメ無印第9話)



ストーリー

 レゾの瞳に封じられていた、魔王シャブラニグドゥがついに復活した。シャブラニグドゥはリナたち に、自分に従って天寿を全うするか、今ここで殺されるか選べと言い渡した。その言葉にゾルフが怒り、 竜破斬(ドラグ・スレイブ)を撃ってシャブラニグドゥを倒そうとする。リナとゼルガディスが無駄を 悟ってゾルフを止めるが、ゾルフはかまわず竜破斬を放った。しかし、シャブラニグドゥは倒れない。 ゾルフを助けようと飛び込んだロディマス共々、二人はシャブラニグドゥの攻撃を受けて絶命した。 あまりにも巨大な力を持つ魔王を前に、リナたちはひとまず逃げることを余儀なくされた。
 とりあえず体勢と気力は立て直さねばならない。リナたちは、食堂で作戦会議も兼ねた夕食をとること にした。お腹と気持ちが落ち着いたところで、戦いの仕方を考える三人。だが、ゼルガディスの得意と する精霊魔術では魔王に効かず、リナの使う黒魔法は魔族から力を借りる魔法。どちらも有効な手段とは お世辞にも言えなかった。頼みの綱は、ガウリイの光の剣しかない。
 三人が、戦う覚悟を決めたその時。食堂の外で、騒ぎが起こった。急いで外に出てみると、なんと普段 は大人しいはずのトロルが、村人を襲っている。どうやらシャブラニグドゥが復活した影響らしい。リナ たちはトロルと戦い、最終的には竜破斬で一掃する。
 翌朝。リナたちはついにシャブラニグドゥとの決戦へ。そして、三人の前に、シャブラニグドゥが姿を 現した――!



ここがポイント

 やっぱりねー、リナ大好きっ子としては、「たとえ勝つ可能性が1%でも、消極的な態度で戦えば、 その1%も0になる。あたしは絶対に死にたくない。だから戦うときは必ず、勝つつもりで戦う」の、 これがイチバン♪このセリフでリナにホレた人、いっぱいいるんじゃないかなあ。原作にもありました けどね、やっぱこっちでも言っとかんと(笑)アニメオリジナルのセリフとして、その後トロルとの戦闘 中、「このリナ=インバースが1匹残らず退治してあげる。たとえ相手が誰(魔王)であろうと……」も カッコよかった。その強さはもしかすると、単なる自信過剰か意識の鼓舞から来てるという見方もあり ましょうが、それでも魔王という圧倒的な力を目の前にして、そんな言葉を口から出すことができると いう、それ自体がホンモノの『強さ』なのだと思います。
 他、リナの見所。食堂でウェイトレスのねーちゃんを見て、「少し前まではあたしもあんな、普通の 女の子だったのに……」と語り、ガウリイがいかにも寒気を走らせてました。……言いたいことが山ほど ありそうだ(笑)魔王の件がなくても、特にアニメのガウリイは、すでに魔王がらみでない第1話を経験 済みですからねー。もうこの時点で、まったく普通の女の子には見えないでしょう(笑)あと、「あたし は死にたくない」と言ったリナが、その理由を述べるシーン。「女の子らしく、恋だってしてみたい!」 えーー、ホントかーー?(後ろから神滅斬の呪文詠唱)……正直、原作にしろアニメにしろ、そーゆー ロマンチストっぽいこととは無縁のリナ。たぶん優先順位は、「魔道を極める」「各地のおいしいものを 食べる」「おたからを稼ぐ」よりはるかに下でしょうね。おそらくついでに言ったのでしょう。
 リナたちを置いて、一人でシャブラニグドゥと戦うため、こっそり出発しようとするゼル。後ろから リナに石投げられてました。当たって頭おさえる時、ちょっぴり涙目(爆笑)そーか……ゼルの(文字 通り)石頭でも、石投げられるのは痛かったか……。
 ミスを二カ所ほど発見。トロルの群が襲ってきたのを見て、ゼルガディスが「魔王の刺客にしては、 役不足だな」……ええっと、間違えやすいんですが、やっぱり脚本家が間違えちゃいかんよ。役者不足、 が正解。役不足では、「トロルのような実力者にこんな小さな仕事をさせるのは勿体ない」というイミに なってしまうのです。「トロル程度にこんな大きな仕事は務まらない」は役者不足。あと、リナが竜破斬 唱えた時、呪文が一部省略されてました。なぜ?時間の都合?
 小さなとこですが、食堂のウェイトレスさん、よかったですね。トロルがリナを襲おうとしたとき、 ウェイトレスのねーちゃんに気づいてそっちに行っちゃう、とかもいいんですが。リナが食事を終えて、 いざ作戦会議に入ろうとする段。皿をかたづけるウェイトレスさん、怒りか呆れかに顔が引きつって ました。はっはっは、いかんなあ、これっくらいに動じてるようじゃ、スレイヤーズ世界じゃ生きて いけないぞ!(笑)