ブースト・ボルト Passion! 舞台にかける青春? (アニメ無印第16話)



ストーリー

 今日もひたすらサイラーグへ向かう、お尋ね者のリナたち。町へ立ち寄れず、また腹を空かせていた。 そんなとき、漂ってくるいいにおい。においの元にはおいしそうなシチューがあり、リナたちは喜んで それを食した。だがそれは、劇団ラスバーグの人々の食事だった。
 劇団の人々の厚意で、さらに食事をいただける三人。とはいえ、世の中はそんなに甘くない。三人は、 人員の足りない劇団で、役者として働くことになってしまった。この劇団はモスキータの町で開かれる 演劇コンクールに出るため、旅をしている途中だったのだ。初めは戸惑うリナだが、考えてみれば劇団に 紛れていれば賞金稼ぎたちに目立ちにくくなる。渡りに船、とばかり好都合を喜ぶリナたち。しかし、 劇の内容とは「極悪魔人リナ=インバースの最期」。悪の魔人リナ=インバースを、正義の勇者が倒すと いった芝居だった。とたんにやる気をなくすリナ。
 逆に正義の勇者と聞いてやる気マンマンのアメリアは、なんといきなり主役である正義の勇者に 大抜擢。一方リナとガウリイは、ドラゴンの着ぐるみを着てドラゴン役。しかも座長のラスバーグは芝居 に厳しく、注文がうるさく、特殊効果で死ぬかと思うようなこともする。リナがストレスで目の下に クマをつくり、ガウリイがドラゴンの着ぐるみに愛着を持ち、アメリアが天職を感じ始めた頃、一行は モスキータの町に到着した。
 そして始まるコンクール。芝居は順調に進むかと思われたが、そのとき謎の一団が舞台に乱入して きた。彼らは真剣を使ってドラゴン(リナとガウリイ)を攻撃。しかも舞台袖では、ラスバーグを初めと するスタッフが捕らえられていた。暴れたラスバーグの手が仕掛けのヒモを引っ張り、リナたちは奈落の 中へと落ちる。そこで舞台裏の状態を知り、現状を把握するリナたち。だが、騒げば警備兵がやって 来る。リナは、お芝居を続け、芝居として戦闘することを思いついた。
 舞台の上では、アメリアが追いつめられていた。敵がアメリアを攻撃しようとしたとき、リナと ガウリイが奈落から登場、その際の呪文の余波で敵のつけていた仮面が割れる。それはザングルス だった。
 リナは「魔王ザングルスと戦う聖戦士3人」というスタイルで、芝居に見せかけた戦闘を始める。 本物の魔法と大勢の敵に、観客は酔いしれる。ヴルムグンも参戦し、舞台(戦場)はクライマックスへ。 ヴルムグンがリナの魔法に倒れたことをきっかけとして、ザングルスたちは退却。そして、芝居は大成功 のうちに、幕を下ろすのだった。



ここがポイント

 アメリアのレコーディングシーン。あの「マイク吹きましたー」ってのはホントに吹いた、って話を 聞いたことありますが、やっぱりその吹いたのをそのまま使ったわけではないのですよね。どう聞いて も、吹いてるように聞こえないもん。「なんだとぅ(怒)」のあれは、鈴木真仁さんの地声なんでしょー か。なんかちょっぴりアメリアの高さと違う。
 「極悪魔人リナ=インバース」の口上ですが、聞いてるとリナのとんでもねえ二つ名の中に、こんなの ありそーですよねー。「紅蓮の髪は天を衝き」の、あれで始まる二つ名があるんだから。……もしかする と、こんな風にしてリナの悪名は広がってゆくのかもしれない……。そういえば原作でも、リナのサーガ を作りたいと言ったおっちゃんがいたっけ。あーゆうのが、リナのことを面白おかしく誇張して語れば、 聞いた人はそれが誇張だとわからず、リナとはそういう人間と思うでしょう。リナが聞いたら憤死しそう な説だけど。
 警備兵に見つかり、芝居を始めるリナとラスバーグ。ニセ勧進帳(笑)芝居のために殴ったとはいえ、 その報復をしてるあたりがニセ(笑)ラスバーグが粋なおっちゃんになってます。なぜだろう、リナが ホンモノのおやじさまを「とーちゃん」と呼ぶのは自然なのに、ラスバーグを同じ言葉で呼ぶのが 違和感バリバリなのは……。あ、ラスバーグは音的に、「とおちゃん」と呼ばれてましたか。あの頃、 まだおやじさまは出ていなかったから、リナのとーちゃんがどんな人か、わからなかったはずなのに。 不思議不思議。でも、あのタイプはないと、あの頃から考えてたんでしょーか。
 ところで。モスキータの町に入る前、ザングルスと話してた獣人……色違いのディルギアですか? それとも、焦げたディルギアか?(爆笑)どっちかっていうと、後者の方がありえそうだなあ。
 芝居に乱入したときのザングルスの仮面は、誰がどう見てもチャチャですよねーー。やはし鈴木真仁 さんつながりなんだろーなー。今回はアメリアが『主役』をもらっていたのだし。できることなら、もう ちょこっとでいいから、チャチャの話をアメリアにして欲しかった(笑)ムリだとわかっていても 面白そうじゃーん♪