Upset! ガウリイVSザングルス (アニメ無印第21話)



ストーリー

 いよいよリナたちは、レゾの研究所へと乗り込む。しかし、入り口には強固な封印が施されており、 普通の魔術では手が出ない。ゼルガディスの提案により、光の剣で扉を斬り開くと、扉は音を立てて崩れ 落ちた。エリスが光の剣を狙っていたのもこのためだったのだ。
 研究所内をしばらく走り回った一行は、クリスタルに埋め尽くされた部屋に出る。そこには先回りした エリス、レゾ、ザングルスがいた。実はこの部屋は、研究所内の各部屋をつなぐコントロールルーム。 エリスの手によって、リナたちはバラバラに飛ばされる。
 リナとシルフィールは、ゴーレムでいっぱいの部屋へ。ゼルガディスとアメリアは書庫へ。ガウリイは 魔法の実験場へ。アメリアが書庫の壁を触ると、罠が作動し、引き止めようとしたゼルガディス共々、 二人はリナたちの部屋へと飛ばされてしまう。そこでは、突然動き出したゴーレムに囲まれたリナたち が。4人は、シルフィールにゴーレムを操っているポイントを探り出してもらい、司令塔だったレゾの レリーフを破壊して、なんとかゴーレムの動きを封じた。
 そのとき、一息ついたリナの耳に、剣戟が届く。音の方向へ行ってみると、そこではガウリイが ザングルスと戦っていた。ハウリング・ソードの衝撃波に、防戦一方のガウリイ。しかし、衝撃波を光の 剣と共鳴させ、威力を増幅させて返すことで、ハウリング・ソードを折ることに成功。ザングルスの喉元 に剣を突きつけると、ザングルスは負けを認めた。
 トドメを刺せ、というザングルスの言葉を、ガウリイは拒む。ガウリイの実力と器の大きさを認めた ザングルスは、目指すものは研究所の最下層にある、と教えてくれた。再び合流したリナたちは、エリス より早く最下層へ到着すべく、また走り出すのだった。



ここがポイント

 リナ、ガウリイ、シルフィール。三者三様の人間関係。アメリアのもらした、「フクザツな人間模様」 という言葉は、まさに的確なところを突いてます。まずは、乱暴にガウリイをほめるリナと、それを心配 するシルフィール。それを見てヤキモチをやくリナ。シルフィールとしては、好きな男をどつきまくられ て面白いはずはないのですが。だから、心配する、って行為は当然のはずなのですよね。アニメ版の彼女 はリナを怒るような性格ではないので。んで、リナとしては、ガウリイを大事に扱うシルフィールが 面白くない。キライ、って意味じゃなくて、なんかガウリイへの接し方が180度違うから、戸惑って るんでしょう。
 そして、ガウリイとはぐれて、心配するシルフィールと心配しないリナ。さらにガウリイがザングルス と戦っているのを見て、もっと心配するシルフィールとやっぱり心配しないリナ。シルフィールは、 優しいから心配するんだけど、リナは信用してるから心配しないんですよね。ガウリイは勝つ、ガウリイ は強いと信用してるから。それって、相棒としては大事な信頼関係。けどもちろん、ガウリイが常に安全 だと思ってるわけじゃないから、時々は心配になる。うああああ、ジブン的ツボすぎて、ますますリナが 好きになってしまううぅぅ(勝手にしなさい)。ガウリイも、ザングルスとの一戦が終わって、女性3人 (後ろにゼルも)が出迎えたとき、一番安堵するときに、最初にリナに話しかける。これはやはり、一番 安心できる相手ってことなんでしょう。シルフィールも、それがわかってるから悲しそうな顔になる。 いやー、ホント、フクザツな人間模様ですねえ。
 無印でしか見られない、仲の悪い(?)ゼルとアメリア。書庫で、資料を調べまくるゼルに、身勝手だ と憤るアメリアとゆー、NEXTからは見られない図がここに。でも、ちゃんとゼルアメ派の人にも好かれる シーンもあります。アメリアに乗られて、顔赤くするゼル。ただ、今回のゼルは、シルフィールだけ安全 を確認したり、リナのサポートを完璧にこなしたり、ゼルシルもゼルリナもオッケーなことしてます。 多種多様。
 ワンシーン見所ポイント。「勝ったらオゴる」と言ったリナに答えた、ガウリイの顔。男クサくて、 イヤーンおねーさんドッキドキもんよーん♪♪あと、ザングルス戦の後、「メシのことはお前の次によく 覚えてるんだ!」と言ってたガウリイ。……それって、「メシのことは、同じくメシに執着してるリナ には叶わないけど、人並み以上には覚えてるんだ」ってこと?それとも「オレが一番よく覚えてるのは リナのことだけど、メシは二番目によく覚えてるんだ」ってこと?教えてくだサイ。