Vice! 残されしものたち (アニメ無印第22話)



ストーリー

 最下層、レゾの遺産を目指して、リナたちはただひたすらに走る。魔道士の研究所は深ければ深いほど、 研究の内容はすごいという傾向から考えると、この深さは相当すごいものを研究していたようだ。
 レゾらしい、性格の悪い罠をくぐり抜け、リナたちは雑然と物が置かれた一室に足を踏み入れた。すると そこには、自称魔族で外見はどう見てもニワトリの、ディバーがいた。ディバーはレゾに召喚され、レゾの 研究の手伝いをしていたという。だが、そのディバーでさえも、レゾの遺産の中身は知らないらしい。仕方 なしに、ひとまず最下層への案内を頼むリナ。ディバーは居丈高なリナの態度が気に入らず、頼みを断る が、「フライドチキンにしてやる」というリナの脅迫に、慌てて首を縦にふった。
 ディバーの道案内で、リナたちは一気に研究所最下層にたどり着くことができた。しかし、そこには ものすごい数の魔法の道具(マジック・アイテム)が置かれており、どれが遺産なのかさっぱり わからない。とりあえず手当たり次第に調べるリナたち。と、そのときディバーがこっそりその場から 離れるのを、シルフィールが見つけて後を追った。
 ディバーはある一角に置かれていた仮面を取り、顔につける。するとディバーの身体がみるみる大きく なり、力に溢れていった。悲鳴をあげてガウリイを呼ぶシルフィール。リナたちが駆けつけると、そこには 仮面に封じられていた魔力と本来の姿を取り戻したディバーが。魔族と戦う研究の結果であるレゾの遺産 を、人間の手に渡せないディバーは、リナたちに攻撃をしかけてくる。だが、本来の力を使うディバーは、 ニワトリのわりに強かった。リナはゼルガディスと連携して魔法をたたき込もうとしたが、そのときリナの 頭の上に、突然石板が降ってくる。しかし、その石板は奇妙なほどディバーを慌てさせた。リナはディバー の態度から、それがレゾの遺産だと知る。リナとゼルガディスとアメリアの呪文を食らい、ディバーは 滅びた。
 やっとレゾの遺産を手に入れ、喜ぶリナたち。だが、その石板が突然リナの手を離れて飛んでゆく。 宙を飛んだ石板を受け止めたのは、別のルートを通ってやって来た、エリスと『レゾ』だった。



ここがポイント

 今回、ふと気づくと普段は無口なゼルが、やたらよくしゃべってました。珍しいです、おしゃべりな ゼル。普段はリナとかアメリアがしゃべっちゃうからねえ。今回はレゾ関係と魔道関係、ゼルの得意分野 ばかりだったから、説明係をしてくれたということなんですが。緑川さんファンと、ゼルがしゃべるの好き なファンの方は必見の回。
 ただし、カップリングの見所はあんまりナシ。というか、ほとんどのカップリングで、「愛情」という より「信頼」の状態だったので。シルフィールに食ってかかるリナを止めるガウリイは、どちらかのためを 思って止めてたのか?と考えると結論出ないし。ゼル&アメリアのWラ・ティルトも、決まって見合わせた 二人の顔は「やったね」って感じだったし。みんな、ラブというよりライクなので、どうしても カップリングで見たい方は、妄想で補ってから見ましょう。
 レゾの研究所最下層にあった、色々なもの。クマのぬいぐるみとか車のおもちゃ、はてはビックリ箱 なんて何に使うんだか……。その中でも群を抜いていたのが、ガウリイの手にしていたこけし。 こけしッッ!!!!どこから手にいれたのか、非常に気になるところです。遠き極東より、魔海でも通って流れ 来たんだろーか……。それから、ディバーの真の姿を見たシルフィールが、音をたててディバーに見つかる シーン。彼女がつまづいたのは、なぜか一斗缶。なぜあんなところに一斗缶……。シーンとしては、これ からシリアスに入るところだというのに、一斗缶なんぞ出したら全っ然シリアスになりまへん。
 最後の、エリスの高笑いはなんだったんでしょう。個人的で申し訳ないのですが、どうにも彼女の声は やたら耳について好かんです。だから、エリスってただ高笑いを上げるだけの、ナーガの影に隠れたキャラ って印象が……。