ストーリー
最下層、レゾの遺産を目指して、リナたちはただひたすらに走る。魔道士の研究所は深ければ深いほど、
研究の内容はすごいという傾向から考えると、この深さは相当すごいものを研究していたようだ。
レゾらしい、性格の悪い罠をくぐり抜け、リナたちは雑然と物が置かれた一室に足を踏み入れた。すると
そこには、自称魔族で外見はどう見てもニワトリの、ディバーがいた。ディバーはレゾに召喚され、レゾの
研究の手伝いをしていたという。だが、そのディバーでさえも、レゾの遺産の中身は知らないらしい。仕方
なしに、ひとまず最下層への案内を頼むリナ。ディバーは居丈高なリナの態度が気に入らず、頼みを断る
が、「フライドチキンにしてやる」というリナの脅迫に、慌てて首を縦にふった。
ディバーの道案内で、リナたちは一気に研究所最下層にたどり着くことができた。しかし、そこには
ものすごい数の魔法の道具(マジック・アイテム)が置かれており、どれが遺産なのかさっぱり
わからない。とりあえず手当たり次第に調べるリナたち。と、そのときディバーがこっそりその場から
離れるのを、シルフィールが見つけて後を追った。
ディバーはある一角に置かれていた仮面を取り、顔につける。するとディバーの身体がみるみる大きく
なり、力に溢れていった。悲鳴をあげてガウリイを呼ぶシルフィール。リナたちが駆けつけると、そこには
仮面に封じられていた魔力と本来の姿を取り戻したディバーが。魔族と戦う研究の結果であるレゾの遺産
を、人間の手に渡せないディバーは、リナたちに攻撃をしかけてくる。だが、本来の力を使うディバーは、
ニワトリのわりに強かった。リナはゼルガディスと連携して魔法をたたき込もうとしたが、そのときリナの
頭の上に、突然石板が降ってくる。しかし、その石板は奇妙なほどディバーを慌てさせた。リナはディバー
の態度から、それがレゾの遺産だと知る。リナとゼルガディスとアメリアの呪文を食らい、ディバーは
滅びた。
やっとレゾの遺産を手に入れ、喜ぶリナたち。だが、その石板が突然リナの手を離れて飛んでゆく。
宙を飛んだ石板を受け止めたのは、別のルートを通ってやって来た、エリスと『レゾ』だった。
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