残されし愛ゆえに! (アニメNEXT第5話)



ストーリー

 ハルシフォムを倒すには、契約の石を壊すしかない。しかし、契約の石の形もわからなければ、場所の 見当もつかない。あちこち探しているうちに、リナ達は屋根裏の大きな部屋にたどりつく。うっとうしい から、とリナがそこら中にある石像を壊すと、侵入者撃退用のワナが作動。そこへ、氷から解放された ハルシフォムがやって来た。
 とりあえず逃げようと、リナが足下に穴を掘るが、そこは当然下の部屋。さらに部屋の床を突き破り、 4人は一気に地下まで落ちてしまった。地下水路のような部屋には、大きなナメクジがいて、ナメクジ 嫌いのリナは大パニックを起こす。思わずガウリイに抱きつき、泣いていると、突然リナとガウリイの 姿はその場から消え去った。
 空間を渡り、連れてこられた先には、魔族セイグラムが。彼らを招待したのは、セイグラムだった。 リナに、「魔族の仲間になれ」という。不死なんかに興味はない、とリナは断り、その場から脱出。 アメリア達と合流し、契約の石を探すべく屋敷内を駆けていると、ひとつの大きな部屋に出た。そこでは 大勢の人々が生体エネルギーを奪いとられていた。部屋の中央には、一人の女性が横たえられている。 それは、契約の石を探している時にリナが見た、肖像画に描かれている女性だった。
 ハルシフォムは、事故で失った最愛の女性・ルビアを取り戻すために、不死の契約を結んだのだ。 捕らえられていたアメリアとゼルガディスが、生体エネルギーを奪われ始める。2人を返してもらうと リナ達は攻撃をしかけるが、ハルシフォムは強かった。やはり契約の石を壊さないと勝ち目はない。その 時、リナの目に、セイグラムをかばうハルシフォムの姿が映る。ハルシフォムやセイグラムの言葉と 合わせて考え、リナはガウリイに、セイグラムの仮面を破壊させた。セイグラムの仮面が、契約の石 だったのだ。
 契約の石を壊されたハルシフォムは、干からびるように力を失う。それでもルビアのところへ這って ゆくと、生体エネルギーを入れられたルビアの目がさめた。だが、彼女はただ動いているだけの、単なる 操り人形でしかなかった。涙を流し、殺してくれと伝えるルビア。ハルシフォムは、彼女を抱きしめ、 大きな呪文で自分とルビアをこの世から消し去る。
 結局、タリムとデイミアも生きて帰れはしたのだが、石化はとけないまま。報酬はもらえず、4人は アトラス・シティを後にするのだった。



ここがポイント

 リナとナメクジ。原作には、そーゆー設定なかったんですけど、この回で「リナはナメクジを見ると 泣いて逃げまどう」って認識が、広くゆき渡ってしまいましたね。抱きつかれたガウリイ、困った顔の ウラで、ちょっと嬉しそうだったぞっと。しかも、ワープした後は、いつの間にかリナの背中抱きしめて るし。ひそかに役得とか思ってただろこのスケベ!(笑)大慌ての時に、ガウリイに抱きつくという、 リナの深層心理がよくわかる一幕でしたね。しかし、そのガウリナらぶらぶの影では、ナメクジに捕まり 水責めに苦しむゼルが(笑)尊いギセイでございました(笑)
 「ゴールのないゲームには興味ない」と言い放ったリナ。格好よかったですねーーー♪♪♪その後、 リナを褒めちぎってたガウリイ。惚れ直しましたか(笑)原作にはなかったセリフだけど、リナの格好 いい名ゼリフ集の中に入れてもいい!!個人的には、大好きなセリフのひとつです♪
 最後、ガウリイとリナのセリフで、「あいつ、本当に不死の契約なんて望んでたのかな…」「さあ… どうだか」ってところ。しんみりしてますねえ。クラゲじゃないガウリイさんの、ギャップによる シリアス度アップの手法。望んでたのは永遠じゃなく、最愛の人と過ごす時間だったのは、たぶん皆の 共通する胸のうちでしょう。
 この回のハルシフォム、顔がこわいのばっかですぅ。作画監督さんのクセの問題なのかな?どっちに しても、今回のこいつの顔、好かんわ……。なんかじーさんみたいにシワ多いし。
 小技では、リナがライティングする時の、水泳メガネ。サングラスじゃないトコがミソ(笑)あと もひとつ、ゼラス・ゴートを使うリナ。ナーガの、たぶんオリジナルですが……なんつーか。役に立つ 可能性もありえるんだなあ。原作では、とても役立つ呪文とは思えなかったけど。