クセ者ぞろいの珍道中?!魔力を取り戻せ! (アニメNEXT第10話)



ストーリー

 魔術が使えなくなってしまったリナ。なんとかして元に戻るため、高名なルーン山の魔法医ルナンを 訪ねることに。ところが、途中の道程で、なぜかマルチナがゼロスと一緒にゾアメルグスターのおまもり を売っていた。なんでも、ゼロスが2、3日前に、マルチナを盗賊から助けたのがきっかけで知り合った という。リナと一緒に行く、というゼロスと、ゼロスにくっついて行く、というマルチナ。いきなり メンツが増えてしまった。
 途中、ゼロスが旅のものを買うため場をはずすと、マルチナはここぞとばかりに、魔術が使えないリナ へ復讐を果たそうとする。時間をかけてなんとか呪いを完成させたが、彼女の呼び寄せた雷は無差別攻撃 を始め、リナもマルチナも周りのものも区別なく落雷してゆく。リナは魔術が使えない不便さを再確認 するのだった。
 やっと魔法医の家に到着するも、なんと魔法医とは、10歳ぐらいの女の子・キラだった。去年祖父が 亡くなり、ルナンの名を継いだのだという。薬の調合は間違っていないようなのだが、危なっかしい 手つきに、リナは不安を隠せない。一方マルチナは、同じくキラの調合をあてにはしていなかったが、 もしもリナの魔術が回復したら復讐のチャンスは減ってしまう。そこでこっそり毒薬を入れると、薬は いきなり大爆発。薬は家ごとふっとんでしまった。
 しかも、それで魔族にリナの居場所が知られてしまう。しかしここには魔族の狙いであるフィルさんは いない。リナがそう指摘すると、魔族の狙いはなんとリナ自身であるという。困惑するリナ。魔術の使え ない状態では、リナに勝ち目はない。苦戦するリナの前に、ゼロスが手を貸しに現れる。術を唱えると、 ゼロスの持つタリスマンが光り輝き、暴爆呪(ブラスト・ボム)の呪文が炸裂した。その炎の中、ゼロス が錫杖で魔族を撃つと、魔族は滅びてしまう。
 戦いが終わると、リナはゼロスのタリスマンが魔力増幅に使われるものだと見破って、タリスマンを 売ってほしいと交渉を迫る。商売人の娘であるリナに、ゼロスが商売の交渉で勝てるわけがない。最初は しぶっていたゼロスだったが、リナの交渉ワザに負けて結局売り渡すことに。その時、マルチナがずっと かぶっていた釜の中に、なにかの本があることに気づいた。取り出してみると、それはなんと、 クレアバイブルの写本であった。



ここがポイント

 ガウリイさん、魔術が使えないリナを、めちゃくちゃ心配してます。もしシゴト内容が「暗殺されそう な人の護衛」じゃなかったら、シゴトほっぽりだしてでもついてったんじゃーないかと……。過保護 モード全開ですな(笑)もっとも、ケダモン並のカンで、イヤな予感を感じてたんじゃないかって気も しますが。リナも仲間の前では気丈にしてるとこが、けなげですー。強い子ですね。リッパです。その 背中、ガウリイさんしっかり守ってください、って気にさせられるほど強くてけなげ♪
 リナでもうひとつ。マルチナの呪いにしっかりつきあって、呪いが発動するまで待ってやるあたり、 リナもお人好しですねーー。つか、一刻も早く呪いを解くため、急いでたんじゃなかったんかい。現代人 には難しい時間の使い方です。雷から逃げまくってるリナとマルチナは、やけに仲良かったですね。手 つなぎあったり、リナが岩の下敷きになりそうなのマルチナが助けたり。でも、危機が去るとまた不仲。 これがこの2人のスタンスなんでしょう。
 ゼロスのマルチナに対する評価。「復讐すると決めたら、てこでも動かない、手段も選ばない、その ためにコツコツアルバイトまでする。その執念と意志の深さには、ホント敬服しちゃいます」。リナは 「どこがいい人?」と言ってましたが、この褒め方はとっても魔族チックだと思います。魔族の価値観。 あと、リナを襲ってきた魔族を圧倒的な力で倒すシーン。「それはヒミツです」のセリフが、いつもと 違って非常にこれまた魔族チック。魔族としてのゼロスの凶悪さが、垣間見えるシーンです。そのぶん、 タリスマン売買交渉で、リナが引き下がるだろうと550万という数字を提示したにもかかわらず、 買ったと言われた時の、心底驚いた表情は見物♪(笑)