ストーリー
異界黙示録(クレアバイブル)の写本を見つけたリナ。喜び勇んで本を開いてみると、驚いたことに、
そこに書かれていたのは重破斬(ギガ・スレイブ)と同じぐらいの威力の、攻撃魔法の奥義だった。
リナは時間も忘れて、夢中になって読みふける。これを読めば、ずっと試していた呪文が完成するかも
しれないのだ。
一方、セイルーンではフィルさんを六芒星の結界に入れて、護衛していた。緊迫しつつも、長時間に
なるにつれて退屈の空気が流れる中、マゼンダが現れる。この結界の中では何もできない、とタカを
くくるゼルガディスだったが、マゼンダはあっさりフィルさんと、ガウリイたち3人を、異空間へ引き
ずりこむ。しかもゼルガディスが、先日リナがやったのと同じ方法で結界を破ろうとするが、結界は破れ
なかった。ここから出るには、マゼンダを倒すしかない。
リナの方はといえば、これで呪文が完成するとはやる心をおさえきれずに読み進めていたが、なんと
最後のページは、キラの落書きによって読めなくなっていた。これでは呪文は不完全。ぶつけようのない
怒りにイライラしていると、横からマルチナが写本を奪う。それを見たゼロスの目が光ると、写本は炎を
あげて燃え尽きた。その時、彼らはセイルーン方向からのろしが上がっているのを発見する。異常事態が
あったら上げてくれ、と頼んでいたのろしだった。
フィルさんの身に何かあった、と察したリナは、一目散にセイルーンへ。途中、少しだけ魔力が戻って
いることに気づく。だが、まだ完全ではない。
セイルーンに到着したリナは、ガウリイたちが連れ去られた場所にある女神像が、結界を強化している
ことに気づく。しかし、いくら魔力増幅のタリスマンを使っても、女神像は壊れない。リナは不完全
ながらも、先ほどクレアバイブルで読んだ知識を使い、金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)の力を
借りた呪文・神滅斬(ラグナ・ブレード)を発動。うまくコントロールできなかったが、それでも結界は
破られた。
全員が元の場所に戻ってくると、マゼンダは不敵な笑みを残して去る。ホッと一息ついたのも束の間、
突然フィルさんがカンヅェルにさらわれてしまった。フィルさんを殺さず、人質にとるという魔族の
不自然な行動から、リナは魔族の本当の狙いが自分なのだという確信を持つのだった。
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