ストーリー
カンヅェルがフィルさんを連れ去った後、リナはひとまず傷ついたガウリイ達の治療を、ある一室で
行っていた。だが、その途中でアメリアが驚くべきニュースを持ってきた。なんと、自分の連れてきた
魔道士・カンヅェルの行った責任をとり、クリストファーが王位継承権を放棄したという。その上で、
フィルさんの捜索隊の指揮をとっているのだ。アルフレッドからは、クリストファーこそが今回の事件の
黒幕だと聞いていたのに、これでは行動が矛盾している。もう一度、リナ達はアルフレッドから事情を
聞くことにしたが、王宮内に彼の姿は見あたらない。町はずれの別宅に行っているのではないか、という
アメリアの意見に、一同はその屋敷へと向かう。
アルフレッドはその別宅にいた。問いつめると、アルフレッドは真相を話す。すなわち、本当は自分が
セイルーンの王位につくために、ゆくゆくは世界を征服するために、魔族と知りつつカンヅェルを招き
入れ、フィルさんを殺そうとしたのだ、と。だが、リナ達が来て、カンヅェルがフィルさんを
殺さなかったことで計画が狂った。カンヅェルを呼び出し、リナ達の目の前で詰問するアルフレッド。
だが、リナを生かすというカンヅェルの都合と、リナ達を殺せというアルフレッドの命令がどうしても
合わなくなると、契約をしたカンヅェルではなく隣にいたマゼンダが、あっさりアルフレッドを殺して
しまった。さらには逃げられないように、辺りの地面ごと屋敷を空高く浮かび上がらせる。
カンヅェルは、リナを仲間に引き入れるため、計画を変えたのだという。最初は、魔王の腹心の部下で
ある、魔竜王(カオス・ドラゴン)ガーヴから「リナを殺せ」と命じられていたのだが、リナの神滅斬
(ラグナ・ブレード)を見て、その力が惜しくなったのだ。当然断るリナだったが、フィルさんを人質に
使われては拒否権がない。どうすれば――迷っていたその時、突然ゼロスが現れて、いともカンタンに
フィルさんを助け出す。これであとは、カンヅェルとマゼンダを倒すのみだ。
場所を移し、いよいよ戦いの幕が開く。しかし、まだ魔力の戻らないリナと仲間達は、純魔族相手に
苦戦。それでも、リナとガウリイの剣を交換するという、リナの機転の作戦により、なんとかマゼンダを
倒し、四人はカンヅェルと対峙するのだった。
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