ストーリー
食堂のテーブルで、リナたちは最後の肉ダンゴ争奪戦を繰り広げていた。それを制したのは、根性で
最後のひとつをもぎとったリナ。それを見ていた男が、リナの方へと寄ってきた。ルードと名乗った男
はブラス・ラケッツに命をかけており、今度こそ優勝を狙うべく、パートナーを探していたという。リナ
が根性で肉ダンゴを奪ったのを見て、才能を見いだした、というのだ。
最初はしぶっていたリナだったが、そこへルードのライバル・キースが、マルチナと現れる。マルチナ
から胸のことをバカにされた挑戦を受け、リナは怒り心頭。意見をひるがえし、大会参加を決意する。
かなりムチャな特訓もなんなくこなし、あとは大会を待つだけとなった。
大会当日、リナ組もマルチナ組も、着実に勝ち上がっていく。そして準決勝。なんと相手は、アメリア
とゼロスのコンビだった。エントリーしてみたら、アメリアの顔パスでシードされてしまったという。
だが、リナの攻撃一発で、あっというまにアメリアは負けた。ちっとも残念そうではないゼロスと共に、
負けた二人は退場してゆく。
そして、決勝戦。相手は当然、マルチナとキース。だが、マルチナのサーブを打ち返そうとして、リナ
はラケットの異常に気づいた。いつのまにか、ラケットがニセモノとすりかわっていたのだ。これでは
マルチナのサーブを打ち返せない。何度となくマルチナの攻撃を受け、リナがグロッキー状態になって
きた頃、ゼロスが自分の持っていたラケットをガウリイ達に差し出した。実はそれはリナのラケット。
準決勝のあと、リナに話しかけた時、すりかえておいてハンデをつけたのだという。
ガウリイがラケットを投げ入れると、リナはそれを(顔面で)受け取り、それまでのお返しと先日の
怒りを思いっきり球にこめて、ラケットをふるう。一発目でキースが、二発目で会場の一部が、そして
三発目で会場全体が再起不能となった。
結局、リナ組とマルチナ組は共に失格。アメリア組が優勝となり、優勝者が手に入れられるという
クレアバイブルの情報も手に入れた。疲れてうなだれるリナ達の耳に、キースとルードの会話が飛び
こんでくる。なんと、ルードとキースは親子だったのだ。つまりはリナとマルチナは、親子の特訓に
巻き込まれただけ。また、アメリアがゼルガディスに渡してくれたクレアバイブルの情報も、名前が
似てるだけのガセネタ。またもゼロスにダマされて、怒りの呪文を放つゼルガディス。結局今回も、
単なるムダ骨に終わってしまったのだった。
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