恨みの魔球!根性の豪速球! (アニメNEXT第16話)



ストーリー

 食堂のテーブルで、リナたちは最後の肉ダンゴ争奪戦を繰り広げていた。それを制したのは、根性で 最後のひとつをもぎとったリナ。それを見ていた男が、リナの方へと寄ってきた。ルードと名乗った男 はブラス・ラケッツに命をかけており、今度こそ優勝を狙うべく、パートナーを探していたという。リナ が根性で肉ダンゴを奪ったのを見て、才能を見いだした、というのだ。
 最初はしぶっていたリナだったが、そこへルードのライバル・キースが、マルチナと現れる。マルチナ から胸のことをバカにされた挑戦を受け、リナは怒り心頭。意見をひるがえし、大会参加を決意する。 かなりムチャな特訓もなんなくこなし、あとは大会を待つだけとなった。
 大会当日、リナ組もマルチナ組も、着実に勝ち上がっていく。そして準決勝。なんと相手は、アメリア とゼロスのコンビだった。エントリーしてみたら、アメリアの顔パスでシードされてしまったという。 だが、リナの攻撃一発で、あっというまにアメリアは負けた。ちっとも残念そうではないゼロスと共に、 負けた二人は退場してゆく。
 そして、決勝戦。相手は当然、マルチナとキース。だが、マルチナのサーブを打ち返そうとして、リナ はラケットの異常に気づいた。いつのまにか、ラケットがニセモノとすりかわっていたのだ。これでは マルチナのサーブを打ち返せない。何度となくマルチナの攻撃を受け、リナがグロッキー状態になって きた頃、ゼロスが自分の持っていたラケットをガウリイ達に差し出した。実はそれはリナのラケット。 準決勝のあと、リナに話しかけた時、すりかえておいてハンデをつけたのだという。
 ガウリイがラケットを投げ入れると、リナはそれを(顔面で)受け取り、それまでのお返しと先日の 怒りを思いっきり球にこめて、ラケットをふるう。一発目でキースが、二発目で会場の一部が、そして 三発目で会場全体が再起不能となった。
 結局、リナ組とマルチナ組は共に失格。アメリア組が優勝となり、優勝者が手に入れられるという クレアバイブルの情報も手に入れた。疲れてうなだれるリナ達の耳に、キースとルードの会話が飛び こんでくる。なんと、ルードとキースは親子だったのだ。つまりはリナとマルチナは、親子の特訓に 巻き込まれただけ。また、アメリアがゼルガディスに渡してくれたクレアバイブルの情報も、名前が 似てるだけのガセネタ。またもゼロスにダマされて、怒りの呪文を放つゼルガディス。結局今回も、 単なるムダ骨に終わってしまったのだった。



ここがポイント

 根性で戦う。本来、リナには一番似合わないコトバのような気が……。原作6巻で、「努力とか根性 とかは暴れるほどキライ」とか言ってたし。今回のコスプレ(NEXTのギャグ強化月間は、別名 コスプレ月間かも。全話コスプレ、なんてNEXTだけだぞ)は、テニスルック。ちゃんとスパッツ はいてます(笑)スコートでもノーガードでもないあたり、露出度の少ないスレイヤーズ世界に忠実と 言えませう。
 マルチナがかなり出ばってる話ですね。何せ「マルチナ」ですから。あ、ヒンギスの方じゃありません よ。マルチナ=ヒンギスの親が、娘の名前にととった有名テニスプレイヤー、マルチナ=ラブナチロワの 方。ちなみに、こっちのマルチナは、ナブラチロワだそーです。ああややこしい。試合の決勝戦で、本来 キースを倒した最初の一発で、試合は終わってましたよね。だからマルチナがそれに気づいて、主催者側 に言えば、もしかしてマルチナは無傷ですんだかも……ムリかなあ。リナ、怒りオーラ出てたもんなあ。
 ゼルガディスが、この話ではかなり壊れてると思いませんか?(笑)いやもう、ゼルちゃん必死ー。 進んで女装はするわ、リナの特訓に積極的に協力するわ、リナの勝敗に燃え上がるわ。そんなにゼロスの 情報を信じてたのかい(笑)
 ところで、リナ達が最初に食事してた食堂ですが。あんな大衆食堂に、なんでフルセットのスーツ着た ウェイターがいるんだ(笑)しかもゼルも、なんか注文しなれてるし。あと、リナとガウリイはともかく アメリアまで肉ダンゴ争奪戦に参加してましたね。これはたぶん、姉であるナーガが大食いだから、と いう理由から、アメリアも大食いであると考えたためだと思うんですが……ちなみに、原作では一度とて アメリアがそーゆーコトしたことはありません。だからどうも違和感が。
 言うまでもありませんが、ブラス・ラケッツの説明の時、ゼロスのバックにあった壁画風の絵、あれは 「エースをねらえ!」ですねー。お蝶夫人が高校生でもちろん独身、と知った時、ビックリしません でした?