邪悪なる罠!幻の死霊都市! (アニメNEXT第24話)



ストーリー

 今まで戦っていた魔剣士は、なんとフィブリゾに操られたガウリイだった。フィブリゾは、ネタがバレ ては面白くないと、ガウリイを再び連れ去ってしまう。リナは焦燥を隠せない。
 その後、食堂でリナたちはザングルスに現在の彼らの状況を説明する。それを聞き取ったザングルス は、単独でサイラーグに向かうことにした。
 やがて、リナたちはサイラーグに到着する。とりあえず荷馬車の後ろに揺られて、街中を見て回ると、 シルフィールが驚くべきことに気づいた。サイラーグの街は復興したのではなく、コピーレゾとの戦いで 滅びたはずの街が元に戻っている、という。シルフィールが子供の頃、背比べに使った樹まで元通りに なっていた。困惑する一同のところへ、シルフィールの父・エルクが姿を現す。
 家でエルクに説明を求めるリナたち。この街と住人は、すべてフィブリゾの魔力によって蘇らせられた ものなのだという。だから、目の前のエルクも生きてはいない。その事実に愕然とするシルフィール。 フィブリゾがこんなことをする目的を問うても、エルクはフィブリゾに、必要な情報しかリナに与え られないよう作られていた。リナたちはフィブリゾの居場所を聞き、街の中央、フィブリゾの神殿へと 向かう。
 神殿へはすぐ着いたが、入り口が見あたらない。振動弾(ダム・ブラス)で開けようとしても傷ひとつ つかず、竜破斬(ドラグ・スレイブ)を撃とうとするリナ。すると突然入り口ができ、リナはその中に 飛び込んだ。だが、空間がねじれているらしく、どうしても中に入れない。しかも街の人々が、見張りの ように近づいてくる。リナたちはその場を諦め、家に引き返した。
 その夜。二手に分かれて入り口を探すことにした一同。だが、リナは一人で街を駆けてゆく。そんな 彼女にシルフィールが追いついた。リナは一人で、神殿に行くつもりだったのだ。シルフィールはリナを 説得して、二人は共に神殿に向かう。
 だが、街中にはフィブリゾの、第二のワナが待っていた。突然街の人々が、手に手に武器を持って、 リナたちや、別行動していたゼルガディスたちに襲いかかってきたのだ。空にはデーモンの群がいて、 空をとんでゆくわけにもいかない。進退極まったリナたちのところへ、先行していたザングルスがやって 来た。遠慮なく衝撃波で人々を退け、進むザングルス。おかげでリナたちは無傷で神殿にたどり着いた。
 リナは神滅斬(ラグナ・ブレード)で神殿のカベに穴を開ける。目的地は、とらわれているガウリイの 場所。そこを目指して、リナたちは走り出すのだった。



ここがポイント

 今回の絵、やっったらクドくて、イヤです。なんか。おかげでコピーレゾとの戦いの回想シーンや ラグナ・ブレードの発動シーンの絵(つまり使い回しのセル画)が浮く浮く。その気持ちを引きずった ままだからか、ガウリイがもう一度連れ去られる時、リナが走り寄るシーン。浮かれていればガウリナ シーンだと思えましょうが、「シルフィールを自分で止めたばっかじゃん」とかツッコミ入れたく なります。
 いつもとは違うツッコミもうひとつ。ザングルスに事情説明をする食堂で、アメリアのセリフ。 「ガウリイさんの正義に燃える心まで操るなんて!」……シリアスシーンなので、誰もツッコミ 入れてませんが、ガウリイに正義に燃える心は……『正義』って名前になるほど熱いモンは、たぶんない と思うぞ……。
 一番見所というと、リナが子供を傷つけてしまい、パニックを起こしかけるのをシルフィールが言い 含めるシーン。「あの子はもう死んでいるんです、ずっと前に…。いいですか、リナさんじゃない。リナ さんじゃないんです!」って、アニメのシルフィールの中ではかなりの名ゼリフにランクインする(出番 自体、そんなに多くないんだけどね…)セリフではないかと。「もう街中の人はみんな死んでいる」と、 自分で認めなければ言えないセリフなのに、シルフィールよく言った。って感じです。やはり、なよなよ とおとなしいだけの女性は、スレイヤーズ世界には生息(笑)できないのでしょう。あ、ガウリナ派の人 にはシルフィール嫌いって人もわりといますが、ジブンはキライじゃないですよ。もうガウリイのこと、 ほとんど諦めたっぽいし(笑)リナと出会う前のガウリイに、シルフィールがホレたとて、それを シルフィールの罪にして毛嫌いするのは可哀想だし……。それに原作でもアニメでも(ラジオドラマは ちと性格が性悪すぎてイヤだけど)、こうやって強さと優しさを、リナとは違う形で持ち合わせた、いい オンナだと思います。