ストーリー
基本的なストーリーは、終盤以外原作すぺしゃる10巻「破壊神はつらいよ」より。
食事をしているリナ達へ、店の主が声をかける。近くでヘンな宗教を始めたヤツがいるので、なんとか
してほしい、という話だった。初めは乗り気でなかったリナだが、なんとその宗教は「リナ=インバース
信教」というらしい。
捨ててはおけぬと、本部であるほったて小屋に向かう一行。有無を言わせず吹っ飛ばそうとしたリナ
に、回りのみんなは面白がって入ってみようと言う。そのうち、教祖を名乗るウィレーネという女性が
帰ってきた。リナを見て感激し、中に招待するウィレーネ。はたして中には、腕が6本、角が生えてて
コウモリの羽までついている、リナそっくりの御神体があった。なんでもウィレーネは、元
スィーフィードの巫女だったが、既存の宗教はどれも教義に矛盾が含まれていることに気づいてしまった
という。カンペキな宗教がないなら、自分の手で作ろう、誰かを救おうとするから矛盾が出るわけで、
見境なしに壊しまくるなら矛盾なし、と破壊神信仰を決めたという。リナに破壊神として活躍して
ほしい、と目を輝かせるウィレーネに、リナは怒りのボルテージを上げながらきっぱり断る。さらには
仲間がみんなして、「破壊神をやってみればいい」と囃したて、とうとうリナはキレてしまった。御神体
とほったて小屋を、ドラグ・スレイブで吹っ飛ばす。
これで全て終わった、と思ったのもつかの間。今度はウィレーネは、リナに依頼人の形で接触して
きた。変装にもならない変装を一発で見破り、再度、破壊神になる気はないと断ると、ウィレーネは
強硬手段を出してきた。リナ=インバース信教の信者に、リナを名乗って破壊活動をしてもらえば、リナ
は名実ともに破壊神になるという、ある意味オソロシイ計画である。ウィレーネが信者を呼ぶと、そこに
現れたのはなんと、シルフィール、ザングルス、ヴルムグン、ディルギア、ミワンの5人であった。
ちなみに集まった理由は、「面白そうだから」だという。
破壊神リナ=インバースの名前を高める活動をしようと散らばった5人。犬笛でディルギアこと
スポットは、簡単に捕まった。残り4人を捕まえるため、リナ達もばらけて追いかける。リナとガウリイ
はシルフィールを追っているうち、「リナ=インバース三上」という文字を見つける。…ちなみに、
正しくは「三上」ではなく「参上」。「これじゃリナ=インバースはロクに字も書けないと言われる」
とリナはおかんむり。手段を選ばず、ガウリイに襲われた演技をして、シルフィールをあぶり出す。
一方、ゼルガディスとアメリアは、ミワンとヴルムグンを追いかけていた。彼らを見つけると、なぜか
ヴルムグンが女装している。なんでも、この美貌(?)を使って男どもを誘惑し、リナ=インバースを
傾国の美女として有名にするつもりだったらしい。ヴルムグンは女装した自分に、すっかりハマって
しまっていた。
リナとガウリイは、その後ゼロスと、お金で偽マルチナなんぞを雇ってリナに対抗していたマルチナと
合流する。すぐにアメリアとゼルガディスもやって来た。しかし、まだザングルスが捕まっていない。
そんな中、突然聞こえてきた実演販売の声。近づいてみると、そこにいたのはザングルスだった。なんと
彼の武器、ハウリングソードを包丁にして、破壊神リナ=インバース印のハウリング包丁として売り、
破壊神リナ=インバースの名前を広めるつもりだったという。全員見つけて、これでウィレーネの企みも
ついえた、という時になってようやく、ウィレーネが現れた。いいところで現れた彼女に、ゼロスが事件
の協力者を尋ねる。
今回の件、裏で糸を引いている人物がいそうだった。ウィレーネがリナのことを知りすぎていたから
だ。そして、その人物は女性。そう、ウィレーネに破壊神の本尊としてリナをまつるよう推薦したのは、
シルフィールだったのだ。リナは仕返しに、ウィレーネへ破壊神シルフィールを崇め奉る、シルフィール
信教を作るよう吹き込むのだった。
|