フェミール王国



 国民を有能な巫女に育てあげ、男が住むことも、入国することも許されない国。立ち入った男は、誰で あろうとも処刑という、かなり過激な決まりを持つ。とはいえ、その実、王女 ミワンを初めとした、数多くの女性が「女のフリをした男」であり、おそらく半数ぐらいは男性で あるかと推測できる。それにしてもこの国、どうやって次代の子供を増やしてるんだろう……?どこか、 外国で妊娠してこないとダメよ?(もしくは外国から女の子を養女に?)
 もっとも、ミワンたち多くの女性が男性であると判明した今、そういつまでも男子禁制を続けられる はずもないから、きっともう『女性だけの国』という枕詞は取り除かれているだろう。
 「清めの泉」という泉があり、巫女になる女の子は泉にある御神体に触れ、身も心も清めて一人前の 巫女になる、というならわしがある。その正体は、巫女に必要な心の清らかさを確かめる、ウソ発見器の ようなもの。