★寝床での排泄★ |
寝たきりになったわんこは、食事も寝床の上ならば、排泄も寝床の上です。 少しでも立たせてあげられるのならば、そして排泄用の筋肉がある程度残っているならば、寝床の外でさせてあげることもできます。 しかし立てないわんこや、自分で排泄する筋肉の残っていないわんこは、人間ができるかぎり寝床を汚さないよう、排泄を手伝ってやる必要があります。 後ろ足の筋肉が落ちると、下半身に力を入れづらくなり、うまく排泄できなくなるのだと思います。 また、本来筋肉のあった場所にスペースができ、おしりの内側にポケットができて、便がたまりやすくなります。これは男の子に多い現象だそうです。 おしっこは、カテーテルでとることができます。 ただし、うちのわんこはまだ、自力で吠えると自然におしっこが出てくるので、カテーテルを使う必要がありません……。 皆さまが使う前には、獣医さんに相談してみてください。 便の出にくいわんこは、まず腸内環境を整えます。 牛乳やミルミルを使って、便秘や下痢にならないよう、調整しましょう。(→飲み物) 便が出ないわんこは、人間の指で掘り出してあげます。 使い捨ての薄手のビニール手袋をつけ、滑りを良くするために水で薄めたせっけん水を手袋につけます。 髪の長い方は、シャワーキャップ(お風呂に入るとき、髪を濡らさないキャップ)をかぶれば、流れるアメイジング・グレイス、気分は財○教授(by白い○塔)。 …あまり快い作業ではないので、こんな風に気分を高揚させてやるのもひとつの方法です。 肛門から指を1本入れれば、柔らかい便と弾力のある腸壁(筋肉)は、感触でわかります。 便を掘り出し、紙でふきとってビニール袋に捨てましょう。 わんこは嫌がるかと思いますが、ここは心を鬼にして頑張ってください。 ひとまず指の届く範囲だけ取れれば大丈夫。ただし指の届く範囲内でも、全部きれいに空っぽにするのは難しいと思います。 8割とれればかなりきれいになりますので、取りづらくなってきたら、腸壁を傷つける前に終わりにしましょう。 人間の爪は、必ず短く切ってから掘り出してください。 長い爪は腸壁を傷つける恐れがありますし、薄いビニール手袋をつきやぶってしまう可能性もあります。 必ず切ってから作業しましょう。 おしっこと同じく、年をとると肛門の括約筋がゆるみ、便がもれてしまう場合もあります。そういう時はこまめに拭くしかないのですが、紙の素材や拭く回数によって、おしりが真っ赤に腫れて、荒れてしまうことも。 そんなときは、床ずれを洗う時と同じ方法で、おしりや周りの毛を洗ってあげてください。(→床ずれ) うちで行ったときは、1日2回で驚くほどスッキリ白く……(洗剤じゃないんだ)スッキリぴんく色になりました。 これはおしっこの出口が同じく赤くなったときにも応用できると思います。 |