夏になると、人間も夏バテで食欲が落ちます。その他モロモロの理由で、わんこの食欲が落ちてしまうことがあるのは困りもの。
ただでさえ動けなくて筋肉が落ちているというのに、ますます痩せてしまいます。
ひとまず、何でもいいので食べさせるのが先決。
おいしい食べ物(肉や魚、パンやうどんなど、とにかく好物)をあげて、とりあえずカロリーを確保しましょう。
もちろんドッグフードを食べてくれるのが一番いいので、犬用のふりかけをかけたり、肉の煮汁をかけたりして、食べてくれるよう工夫します。
どうしても固形物を食べない場合は、流動食しかありません。
1日2日なら、ウィダーインゼリーが良いでしょう。ゼリー状で食べやすく、味もついていて、カロリーも栄養もそこそこ取れます。
ただし、こればかりが長く続くようですと、栄養が不足してしまいます。
数日単位で食べない場合は、流動ドッグフードに切り替えた方がいいと思われます。
流動食ドッグフードの作り方です。
1.固形ドッグフード(できれば療養食用)をお湯にひたす。
2.膨らんで柔らかくなったら、すり鉢とすりこぎで、ドッグフードを潰す。
3.さらにお湯を注いで、ドッグフードをどろどろにする。
4.注射器(必ず針ナシ)でわんこの口の奥に入れる。
固形ドッグフードは水でもふやけますが、お湯の方が早くふやけます。
また、膨らむとかなり容量が増すので、容器は大きめのものを。
すり鉢は、赤ちゃんの離乳食用のものが、大きさ的に扱いやすいです。
全体的なお湯の量は、あまり多くなりすぎないように。
水分量が多すぎると、おなかがゆるんでしまいます(うちのわんこは、できるだけ量を少なくしたにも関わらず、最初は数日ごとにおなかを下したので、しばらく薬を常用してました)。
ただ、あまり水分が少ないと、入れる方も飲み込む方も大変です。その兼ね合いは、わんこのおなかを見ながら調節してください。
あと、口の奥に直接入れるものなので、温度は人肌で。
注射器は、うちでは50mlの大型の注射器を使用していました。
嫌がって吐き出すわんこもいるかと思いますが、うまく喉の奥に入れてください(あまり大量に勢いよくつっこむと、気管に入って咳き込みますので気をつけてください)。
なお注射器とは、本来1回使い切りのものなので、4〜5食分ぐらいでゴムの部分が滑りにくくなります。
そうなったら、ゴムの側面(注射器の筒と接する部分)に食用油を塗りましょう。1回塗れば、1食分使用できます。
わんこの健康のため、低カロリーの健康植物油がオススメです。
これを、1日数回に分けて(1食分はわんこのお腹に合わせてあげましょう。うちは3カップ食べさせるので、1日4回1食3/4カップあげてました)食べさせます。
人間の膝や枕などに頭を乗せて、少し上を向かせてやると食べやすいと思います。
ゼータク病のため食べないという子のためには、犬用ミルクなどを混ぜて与えてあげると良いでしょう。うちでは吐き出す回数が半分ほどに減りました。 |