成歩堂 龍一…黒 |
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綾里 千尋…赤 |
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綾里 真宵…青 |
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綾里 春美…黄緑 |
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御剣 怜侍…茶 |
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狩魔 冥…水 |
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糸鋸 圭介…黄土 |
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ゴドー検事…薄橙 |
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裁判長…緑 |
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裁判官…黄 |
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矢張 政志…紺 |
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天龍斎 エリス…桃 |
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毘忌尼…橙 | |
葉桜院 あやめ…藤 |
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美柳 ちなみ…紫 |
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成: | ほら。弁護士のバッジです。 |
糸: |
はっはっ。あいかわらず サエないバッジッスね。 やっぱり男は、 ダマって警察手帳ッス。 |
糸: |
お。キレイッス! もしかして、 キャンデーッスか? ちょうどノドが痛かったッス。 |
成: |
ちち、ちがいますよ! 勾玉です、勾玉! |
糸: | ‥‥なんだ。ちがうッスか。 |
成: |
(いきなり口に放りこむ クセは、なおったらしいな) |
成: |
この掛け軸なんですけど‥‥ 何か知ってますか? |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ お。うまそうな ニオイがするッス! いやー、こんな日は やっぱり、カレーッスねえ。 自分、大のカレー好きッスから、 このコートにも、ニオイがシミ ぎゃあああッ! |
冥: |
カレー以外のコメントは ないのかしら? |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 特に、異常なしッス。 |
成: | ‥‥もう、いいです。 |
糸: |
自分には、ムズカシイことは よくわからないッスが‥‥ ケッキョク、これは キョーキじゃなかったッスね? |
成: |
ビキニさんが目撃したのが 正しければ‥‥ですけど。 凶器が、刃の根本まで身体に 刺さったのなら‥‥ 血痕の残りかたが 不自然ですからね。このカタナは。 |
糸: |
大丈夫ッス! きっと自分が、 キョーキを見つけてみせるッス! 春が来るまでにッ! |
成: | (待てないよ!) |
糸: | 被害者が持っていたツエ、ッス。 |
成: |
水晶がなくなっている以外、 アヤシイところ、ありませんね。 |
糸: |
あ、そうだ! ここだけのハナシがあるッス。 |
冥: |
‥‥事件にカンケイ あることかしら? |
糸: | いや。そうでもないッスけど‥‥ |
冥: | じゃ、いいわ。 |
糸: | うううう。 |
成: |
イトノコ刑事。 この、現場写真ですけど‥‥ |
糸: |
ホント、ヒドい犯人ッスねー。 でも、キョーキがこの 七支刀じゃないなら‥‥ どうして、こんなコトを したッスかねえ。 |
成: | (たしかに‥‥それはナゾだな) |
糸: |
今日の法廷は、もう お祭り騒ぎだったッス。 ‥‥このラクガキのせいで。 |
冥: |
何度も言うようだけど‥‥ トモダチは選びなさい。 成歩堂 龍一。 |
成: |
‥‥たしかに、矢張は あんなオトコだけど‥‥ あやめさんを助けようとする キモチは、ホンモノだと思う。 イミもなく、こんなものを 描くようなヤツじゃないんだ。 |
冥: |
‥‥やれやれ。ホントに お人よしね‥‥あなたたち。 |
成: |
‥‥おぼろ橋の近くで 見つかったんですよね? |
糸: |
あの絵描きは、 そう言っているッス。 被告人が、燃えるおぼろ橋を ピョーイと飛びこえたあと、 着地したときに落とした、とか。 |
成: |
(でも‥‥この水晶は、 あやめさんのものじゃない) |
冥: |
そう。それは、天流斎 エリスの ツエから落ちたものよ。 |
糸: |
しかも、水晶には 血痕が付着しているッス。 |
成: |
(そんなものが‥‥なぜ! おぼろ橋のたもとに‥‥) |
糸: |
被害者が身につけていたと 考えて、まちがいないッス! |
成: |
被害者のクビに、革のヒモが 引っかかっていた、とか。 |
糸: |
そッス。きっと、いつも 身につけていたッスね。 自分も去年から、交通安全の <<お守り>>を持ってるッス。 これで自分が事故にあったら、 アイツのせいッス。 |
成: |
(そういうものじゃ ないだろう、<<お守り>>って) |
糸: |
‥‥あいかわらず、行方不明ッス。 もう、修験洞の中にいるとしか 考えられないッス。 かなりサムいらしいッスからね。 早く助けないと、アブナイッス。 |
成: | なんとか、できないんですか! |
糸: |
アンタに、そんなコトを 言われるスジアイはないッス! |
成: | え‥‥ |
糸: |
ワレワレの対応は、これ以上 考えられないほど、素早いッス! ゴドー検事が、ものすごい速さで 手配してくれたからッス! |
成: | ご‥‥ゴドー検事が‥‥? |
糸: |
ナゾのミステリーに包まれた コーヒー好きのチコク魔ッスが‥‥ 今回のことで、自分はちょっぴり あのヒトを見直したッス。 |
糸: |
ムカシ‥‥一度だけ、 尋問を受けたことがあるッス。 あれは‥‥名勝負だったッス。 証人対弁護士! アツいアツい カケヒキが展開されたッス。 |
成: |
(証人がカケヒキしちゃ マズいだろ‥‥) |
糸: | おしいヒトを亡くしたッス‥‥。 |
糸: |
事件のあった夜から、こっちに 閉じこめられていたらしいッス。 |
成: |
真宵ちゃんのこと‥‥ 何か言ってませんでしたか? ‥‥ぼくには、 話してくれなかったんです‥‥ |
糸: |
アンタに話さないことを、自分に 教えてくれるワケ、ないッス。 泣いているばっかりで、 見ていてツラかったッス。 |
冥: |
成歩堂 龍一! ぼやぼやしないで 早く助けてあげなさい! |
成: | わ、わかってるよ‥‥ |
糸: |
ナゾのミステリーに 包まれているッス。 |
成: | それはもう聞きましたよ。 |
糸: |
まったく‥‥今日も 法廷を無断ですっぽかして。 これがフツウの会社なら、 クビッスよ! |
成: |
(なんだなんだ。検事局は 自由な社風がウリなのか?) |
冥: |
そんなことより、成歩堂 龍一。 刑事たちは、あのオトコの 身体のコト、知らないようね。
|
ゴ: |
『死人が地獄からよみがえるには‥‥ くだらねえ手つづきが必要なのさ。 定期的な身体機能の精密検査、 体内物質の補給・調整‥‥ めんどくせえ現代医学にすがって、 みっともなく生きながらえる‥‥ ‥‥それが、今の、このオレだ』 |
成: |
ううん‥‥。どうして、 ヒミツにしているんだろう‥‥? |
冥: |
‥‥もうひとつ、 妙なコトがあるわ。 そんなヒミツを、どうして あなたにだけは、話したのかしら? |
成: | (あ。たしかに‥‥) |
糸: |
おッ! そうだ。 聞いてくれるッスか! 今度、マコクンが自分に、コートを プレゼントしてくれるッス! |
成: | へえ! よかったですね。 |
糸: |
こないだの事件の お礼だそうッス! 自分のエキスがしみこんだ、 このカツオ風味のコート‥‥ これでやっと、 ヤッカイ払いできるッス! |
冥: |
‥‥なんだ。そのコート、それほど 大切なものではなかったの。 去年アメリカから、せっかく 送り返してやったのに。 |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ これはこれで、 ダイジに取っておくッス。 |
糸: |
やさしくて、いい おばちゃんッス。 とても、ウソをつくような ヒトには見えないッス。 |
成: |
でも‥‥ビキニさんの証言には 問題があったみたいですね。 |
糸: |
あれはきっと、おばちゃんの せいじゃないッス。 ‥‥自分は正しいコトを言ってる つもりが、そうでもなかった‥‥ 自分には、わかるッス! よくあるコトッス! |
冥: |
‥‥キサマは、刑事のクセに 観察力がなさすぎるの! |
糸: |
どうにも、ヒミツの多い 被害者ッス。 本名はおろか、今までの 経歴も、完全に不明ッス。 |
冥: |
妙な話ね‥‥。 身分を知られたくないのなら、 作家になど、ならないはずよ。 |
糸: |
きっと、あれッスね。 こんなに売れっ子になるとは 思わなかったッスよ。 |
糸: |
‥‥自分には、自信が なくなってきたッス。 今日、発見された手がかりで 事件はガラッと変わったッス。 正直、彼女が犯人だとは、 考えにくい状況ッス。 |
冥: |
‥‥それはどうかしらね、ヒゲ。 私は、まったく逆だと思うわ! 明日は、カクゴすることね、 成歩堂 龍一! |
成: |
(この検事さんも シゴト熱心だよな‥‥) |
糸: |
天流斎 エリス先生の お弟子さんだそうッス。 |
成: | ‥‥そうですね。 |
糸: | 似顔絵、描いてもらったッス。 |
成: | 最高じゃないですか。 |
糸: | でも。50円、とられたッス。 |
成: | 最低ですね。 |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ どうも、気のないそぶりッスね、 アンタも。 |
成: |
今日の裁判も、メチャクチャに してくれたそうですから。 (たまに、ワザとやってるんじゃ ないかと思うときがあるよ) |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ いやー、ベッピンさんッス。 ぎゃああッス! |
冥: | 最初の”間”は何かしら、ヒゲ! |
糸: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ いやー、ステキなブローチッス。 ぎゃああッス! |
成: |
(‥‥さっきから、ホメかたを まちがっているような‥‥) |
糸: |
もお、ひさしぶりッス。 1年ぶりぐらいッスかねー。 |
成: |
アイツ、わざわざ外国で 何やってるんですか? |
糸: |
さあ。カッコつけてるんじゃ ないッスか。やっぱり。 |
成: | え。 |
糸: |
ハクがつくッスからねー。 海外で研究なんて。 自分も、パリで修行してきたら、 ムッシュ・イトノコギリッスよ。 |
成: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ (御剣のヤツ、ブカに完全に リカイされていないな‥‥) |
冥: | ‥‥説明しないほうが悪いのよ。 |
成: |
イトノコ刑事。 ‥‥これなんですけど。 |
糸: |
うーん‥‥そッスねー‥‥。 ちょっと今日はサムいッスから、 アタマがはたらかないッス。 |
冥: |
夏になるまで待つかしら? ‥‥成歩堂 龍一。 |
糸: |
あ。自分、アツくても アタマがはたらかないッス。 なにぶん、ナイーブッスから。 |
成: |
(自分で言うなよ‥‥) |
成: |
あの、ビキニさん。 ちょっと、これを見て |
毘: |
ぎゃあああああ! ダイジな掛け軸に、 なな、なんてコトするの! |
成: | いやいや! ぼくじゃありませ |
毘: |
そこのムスメさん! ジマンのムチで、やっておしまい! |
冥: |
いいわ、ジューショクさま。 コラ! いけない子! 成歩堂 龍一ッ! |
成: | (ひいいい‥‥助けてくれぇ‥‥) |
成: |
あの、ビキニさん。 ちょっと、これを見て |
毘: |
ぎゃあああああああああああッ! なな、なんでアナタがそれをッ! 早く返しなさいッ! |
成: |
ダメですよ! 証拠なんですから。 (やはり‥‥これは 重要なものらしいな‥‥)
|
決定的な証拠が!」 | |
成: |
いかがですか? ‥‥ビキニさん! |
毘: |
‥‥やっと、わかったわ‥‥ きっと、あなたのココロは 汚れきっているの。 |
成: | ‥‥え。 |
成: |
だから、そんな愚かしい コトを口走るのね‥‥ エリス先生の『まほうのびん』を お読みなさいッ! |
成: | (し‥‥しまった!) |
毘: |
エリス先生は、リッパな 絵本作家‥‥それだけよ! |
エリス先生の正体がハッキリする!」 | |
成: | いかがですか! ビキニさん! |
毘: |
‥‥アンタ、葉桜院の <<お守り>>を買ったほうがいいね。 |
成: | え。 |
毘: |
さもないと‥‥ 暗い夜道で、小さな オバサンに襲われるよッ! |
成: |
(何をやっているんだ! カンタンな話じゃないか!) |
毘: |
そ、そんなの‥‥ただの お守りだよ! 返しなさい! |
成: | ‥‥そうは行かないんです! |
彼女が、何者か‥‥?」に合流) |