第3話『逆転のトノサマン』探偵パート3日目(後編)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
荷星 三郎…紺
オバチャン(大場 カオル)…灰
スタッフの子…黄
大滝 九太…黄緑
カントク(宇在 拓也)…橙
姫神 サクラ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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オ: なんだいアンタたち。
まだいたのかい。
そんなにここが好きなら、
オバチャンのかわりに働くかい?
真: オバチャン‥‥
元気ないですね。
オ: みんな、イブクロちゃんのことを
わすれようとして、必死だョ。
英都撮影所がここまで大きく
なったのは、誰のオカゲだい?
みーんな、イブクロちゃんの
オカゲじゃないか‥‥。
真: オ、オバチャンが
グチをこぼしてる‥‥。
キケンだよ、なるほどくん。

(「5年前の事故」を聞く)
成: あの‥‥。
5年前のことなんですけど‥‥。
オ:
アンタ!
‥‥ダレに、それを!
成: そ、それは‥‥。
オ: 間宮だね!
成: ま、まみや‥‥?
真: なるほどくん。
スタッフの子の名前だよ。
成: と、とにかく。
聞いたんですよ。
イブクロさん、撮影中の事故で、
人を‥‥
その。
‥‥死なせちゃった、って。
オ: アンタたち!
そうやって人のムカシを
ほじくりかえして、
たのしいかい!
成: い、いや。これは、荷星さんを
助けるためですから‥‥。
オ: イブクロちゃんが、荷星の
着ぐるみを盗んだって!
そんな言いがかり、
オバチャンは信じないよ!
それとも、何か証拠でも
あるのかい!
成: (イブクロさんが着ぐるみを盗もう
とした証拠か‥‥どうだろう?)

(「証拠はある」を選択)
成: オバチャンには悪いけど‥‥
あるんですよ、証拠。
イブクロさんが、着ぐるみを
盗もうとしたという証拠は‥‥、

(「ステーキの皿」を選択)
成: ‥‥あの日、おヒルに
ホネつきステーキを食べましたね?
オ: あ、ああ‥‥食べたケド。
成: これは、そのときの
荷星さんの皿です。
睡眠薬のコンセキが
見つかっています。
オ: は‥‥はん!
荷星が自分で
入れたんじゃないのかい!
あんな男でも、眠れないこと
ぐらい、あるだろうからね。
成: この睡眠薬、イブクロさんが
入れたという証拠があるんですよ。

(「睡眠薬の小ビン」を選択)
成: 睡眠薬が入っていたビンです。
‥‥イブクロさんの指紋が
残っていました。
オ: ‥‥!
‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥。
そうかい‥‥。
かわいそうにねえ‥‥
イブクロちゃん。
やっちゃいけないコト、
‥‥やっちゃったんだネェ。
真: オバチャン‥‥。
オ: アンタにゃ負けたよ。
‥‥話すとしようか。
オバチャンも、ちょっと
つかれちゃったからね‥‥。
成: オバチャン‥‥。
オ: たしかに、今から5年前。
‥‥人が死ぬ事故があったよ。
まずいことに、芸能記者が
写真を撮っちまってね。
その写真をめぐって、大さわぎさ。
そのさわぎをおさめたのが
あの女、姫神だよ。
あいつ、暴力団とつながりが
あってさ。
芸能記者たちを、だまらせたんだ。
‥‥それからだョ。
あの女が、英都でデカいカオを
するようになったのは‥‥。
真: ‥‥そうだったんですか。
オ: でも。わかってやってョ。
イブクロちゃんに、悪気は
なかったんだ!
真: オバチャン‥‥。
オ: ちょっと待ってな。
真: なんか、オバチャン
かわいそう‥‥。
オ: これ、持っていきな。
成: ? ‥‥写真、ですか。
こ‥‥これは!
オ: そのときの写真だよ。
成: ここは‥‥第2スタジオの
コテージ、ですか‥‥?
オ: イブクロちゃん、階段の上で
ワルモノと戦うシーンでね。
相手役を‥‥花壇の鉄柵の
上に‥‥。
成: ‥‥なんでオバチャンが、
こんなものを‥‥!
オ: ムカシのことだよ。
‥‥話したくもないネ。
成: ‥‥わかりました。

<<5年前の事故の写真>>を
法廷記録に挟んだ。

(「第1スタジオ前」に移動する)


10月19日 某時刻
第1スタジオ前

真: 事件があった日‥‥
イブクロさん、トノサマンの
着ぐるみを着て、
ここから第2スタジオに
行ったんだよね‥‥?
成: そうだね。
真: でも、なんのためかなあ。
姫神プロデューサーか、カントクが
呼び出したのかなあ‥‥。

(「第2スタジオ前」に移動する)


10月19日 某時刻
第2スタジオ前

真: あ‥‥。なるほどくん、
姫神プロデューサーだよ‥‥。
こんにちは。
姫: ‥‥‥‥。
真: こ・ん・に・ち・は・!
姫: ‥‥‥‥。
真:
こ!
ん!
に!
ち!
は!
成: ま、真宵ちゃん!
ムキになっちゃダメだって。
姫: ‥‥‥‥。
雲を見てるの。アタクシ。
‥‥‥‥。
成: (終わりみたいだな‥‥)

(「イブクロさん」を聞く)
真: あの。あの。事件当日、
イブクロさんはここへ‥‥
姫: シッ。
真:
姫: 聞こえなかったかしら。
雲を見ているの、アタクシ。
他のことに、興味はないわ。
真: なるほどくーん!
ムカつくよぉー!
成: (‥‥やれやれ‥‥)

(「荷星について」を聞く)
真: 荷星さん、ハンニンじゃ
なかったんですよ!
これでまた、トノサマン、
つづけられますね!
姫: もうあきたわ、アタクシ。
‥‥トノサマンは。
真: ハ‥‥ハンニンだ。
なるほどくん!
コイツがハンニンだよ!
あたしの、綾里家の霊力が
そう言ってるゥ!
成: (‥‥やれやれ‥‥)

(「宇在カントク」を聞く)
成: あの、宇在カントクの
ことですけど‥‥。
姫: ‥‥‥‥。
どうしてもあの男の
話をしたいのなら、
コテージの中でやってくれない?
アタクシはヌキで。
成: (‥‥やれやれ‥‥)

(「5年前の事故の写真」をつきつける)
姫: ‥‥‥‥。
成: (‥‥見ようともしない)
姫: それ。
成: ‥‥は、はい?
姫: どこで拾ったの?
成: そ、それは‥‥。
姫: 大場ね。
成: お、おおば‥‥?
真: なるほどくん。
警備員のオバチャンの名前だよ。
成: と、とにかく。
姫神さん。
あなたは、この事故を
もみ消すかわりに、
イブクロさんを、自由に
あやつっていたんですね!
姫: ‥‥‥‥‥‥。
風。
成: え。‥‥な、なんですか?
姫: 強くなってきたわね、風が。
‥‥‥‥。
おもしろい話。
つづきは、コテージでゆっくり
聞かせてもらうわ。
真: なるほどくん。
コテージの中に入っちゃったよ。

(「コテージ内」に移動する)
姫: フン‥‥来たね。
‥‥じゃ、つづきを
聞かせてもらおうじゃないか。
成: (‥‥!
なんか、フンイキが違うぞ‥‥)
姫神さん。
あなたは、この事件をネタに、
イブクロさんを
自由にあやつっていたんですね!
イブクロさんは、格安の出演料で
子供番組の悪役を‥‥!
姫: ‥‥‥‥フン。
人を脅迫者呼ばわりかい‥‥?
真: だって、あなたのやったことは、
そうじゃないですか!
たしかに、事故で人を死なせて
しまったけど‥‥、
それをネタに、イブクロさんを
スターの座から引きずり下ろして!
姫: ‥‥お待ち。
アタクシは、引きずり下ろすなんて
ことは、してないよ。
イブクロのやつが、勝手に
ダメになっていっただけの話さ。
真: で、でも!
その原因になったのは、
あなたじゃないんですか!
不運な事故だったのに‥‥
姫: ちょいと!
‥‥ナニさ?
さっきから”事故””事故”って。
‥‥どうして”事故”だと
決めつけるんだい?
成: ‥‥どういうことですか?
姫: ものわかりが悪いねえ‥‥。
事故じゃなかったら、それは何さ?
考えてみるんだね‥‥。
成: ‥‥‥‥!
ま‥‥。
まさか‥‥。
イブクロさんは‥‥
”故意”に‥‥?
姫: ああ。そうさ!
成: 証拠は! ‥‥その証拠は
あるんですか!
姫: ‥‥フン!
‥‥そうじゃなかったら‥‥
5年間も、
人の言いなりになんか、なるかい?
アタクシはこの5年、
アイツをアゴで使ってきたんだよ。
真: で、でも! 警備員のオバチャン
は、あれは”事故”だったって!
姫: ああ。あの女は、イブクロの
ファンだったからねえ。
写真を持って撮影所にやってきた
記者に飛びかかっていって、
ボコボコになぐられながら、
その写真を奪いとったぐらいだ。
成: (‥‥‥‥
だからオバチャン、
写真を持っていたんだ‥‥)
姫: バカな女さ。
‥‥そんなもの、ネガさえあれば
いくらでも現像できるのにねえ。
でも。
今となっては、この世に残っている
写真は、それ1枚だけだ。
‥‥わたしてもらおうか、それ。
真: な、ナニ言ってるんですか!
これは、大切な証拠‥‥
姫:
‥‥アンタたち!
成: ‥‥‥‥‥‥。
あ、あの‥‥。
こ‥‥この方たちは‥‥?
姫: プロ。
なんでもモミ消すのが
こいつらのシゴトさ。
オマエたちも、
モミ消してやろうか‥‥?
成: な、何ッ!
姫: 法廷は、明日が最終日、か。
ザンネンだったね。
明日の法廷、オマエたちは
欠席してもらうよ。
成: ‥‥‥‥
な‥‥なぜ?
どうして、この写真に
こだわるんだ?
これは、”イブクロさん”の
弱みであって‥‥
”姫神 サクラ”にとっては、
どうでもいいことなのに‥‥。
姫: ‥‥‥‥。
考える時間は、たっぷりあるさ。
‥‥じゃあ。
アバヨ、お2人さん‥‥。
始末は、たのんだよ、アンタたち。
真: いやああああああああああああっ!
糸:
ちょっと待つッスゥ!
‥‥話は聞かせて
もらったッス!
姫神 サクラ!
‥‥ちょっと、署まで
来てもらうッス!
姫: ‥‥‥‥。
フン。
なかなかやるじゃないか、
ボウヤ。
‥‥‥‥
どうやら勝負は‥‥
明日の法廷、ということに
なりそうだね‥‥。
楽しみにしておくよ。

糸: だ、だいじょぶッス?
ちょっと、踏み込むタイミングが
おくれたッス。
まだまだ、ベンキョウ不足ッス。
真: 刑事さん‥‥。
ありがとうございました!
あたし‥‥
こわかったよおぉ。
糸: ナニナニ。
‥‥これが、シゴトッスから。
‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥。
真: どうしたんですか?
糸: 一度、このセリフが言って
みたくて刑事になったッス‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥。
じゃあ、自分はこれから、
もうひと仕事あるッス。
縁があったら、また会うッス!
真: さあ、なるほどくん。
いよいよクライマックスだね。
成: (姫神 サクラ‥‥
どうやら、ターゲットは
決まったみたいだな‥‥)


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