成歩堂 龍一…黒 |
![]() |
綾里 千尋…赤 |
![]() |
綾里 真宵…青 |
![]() |
御剣 怜侍…茶 |
![]() |
糸鋸 圭介…黄土 |
![]() |
裁判長…緑 |
![]() |
大沢木 ナツミ…橙 |
![]() |
矢張 政志…紺 |
![]() |
星影 宇宙ノ介…黄 |
![]() |
ボート小屋のオジさん…灰 |
![]() |
サユリさん…黄緑 |
![]() |
狩魔 豪…紫 |
![]() |
矢: |
『クリスマスイブだってのに 1人なんて、さみしいじゃねえか!』(証言1) 『だからよ! リクエスト番組 聞いてたワケ。』(証言2) 『それはもう、ガンガンの 大音量でさあ。』(証言3) 『でも、銃声っぽい音を 聞いたのは、間違いないぜ!』(証言4) 『音が聞こえた瞬間のDJのコトバも ハッキリ覚えてるよ。』(証言5) | |
裁: |
ラジオを‥‥しかも大音量で 聞いていたんですか! | |
矢: |
なんなんだよ、さっきから! いいじゃねェかよ、ラジオぐらい 聞かせてくれたってよぉ! | |
成: |
(アイツ‥‥何が問題なのか、 カンゼンにわかってないな‥‥) | |
狩: |
裁判長。 こんな証人のコトバが 信用できるだろうか? おおかた、西洋ダイコの音とでも 聞き間違えたのだろう。 | |
裁: |
たしかに、そうですね‥‥。 証言には、信頼が‥‥ | |
成: |
待ってください。 証人は、”音がした瞬間のDJの コトバをおぼえている”と言った。 | |
裁: | でぃーじぇい? | |
成: |
アナウンサー。おたよりを 読む人のことです! とにかく! 問題の音がした瞬間、音楽は 鳴っていなかったのです! だから、音が聞こえた可能性は あります! <<尋問>>をさせてもらいますよ! | |
裁: | わ‥‥わかりました。 | |
成: | (あぶないあぶない‥‥) | |
成: | なんて言ってた? | |
狩: |
弁護人。 たのむから、ムダな質問は ヤメたまえ。 そんなことを聞いて どうなるというのだ! | |
裁: |
そうですね。 特に意味があるのならば、 質問をゆるしますが‥‥? | |
成: |
意味はあります! もちろん! | |
狩: | どんな? | |
成: |
う。 そ、それは、聞いてみないと なんとも‥‥。 | |
裁: |
まあ、いいでしょう。 証人。証言してください。 パアンという音を聞いたとき、 ラジオのアナウンサーは何を? | |
矢: |
『”クリスマスはもう目の前ですね” って言った瞬間に、音がしたんだ。』(証言・補足) | |
成: |
矢張! いや、証人! 今の証言、間違いないか! | |
矢: |
え? な、なんだよ コワいカオして‥‥。 オ、オレをビビらそうったって、 そ、そうは行かねえぞ‥‥! | |
裁: |
ど、どうしたんですか? 成歩堂くん。 | |
成: |
裁判長! コイツは今、 こう証言したんですよ。 ”クリスマスはもう目の前ですね” とDJが言ったとき銃声を聞いた! | |
裁: |
そうですね‥‥。 それがどうかしましたか? | |
成: |
”クリスマスは目の前”‥‥つまり まだ、クリスマスじゃなかった。 ということは、いいですか! コイツが銃声を聞いたときは、 まだクリスマスイブだったんです! | |
裁: | そうなりますね‥‥。 | |
成: |
しかし、ナツミさんとさっきの オジさんはハッキリ証言している。 銃声を聞いたのは、午前零時を すぎていた、と! つまり! ナツミさんたちは、クリスマスに なってから、銃声を聞いている! これは、あきらかに ムジュンしています! | |
裁: |
‥‥静粛に! 静粛に! どういうことですか! 2人の証人は、零時すぎに 銃声を聞いている。 しかしこの証人は、零時前に 銃声を聞いたと言う‥‥。 |
|
狩: |
裁判長。 ‥‥カンタンなことだ。 その証言台の男が、 カン違いしたのだ。 見るからに、そそっかしそうな 男ではないか‥‥。 | |
矢: | なんだとお! | |
裁: |
‥‥ふむう。 成歩堂くん。どうですか? 矢張くんが12時前に銃声を 聞いたというのは‥‥? | |
成: |
矢張は間違っていない! 零時ちょっと前に、 彼は銃声を聞いたのです! | |
狩: |
‥‥‥‥‥‥ おもしろい。 そこまで言うからにはモチロン、 証拠があるんだろうな‥‥? 零時より前に 銃声が鳴ったという証拠だ! | |
成: |
この写真を見てください。 昨日の証人、大沢木 ナツミさんが 例のカメラで撮影したものです。 撮影時刻は、12月24日の 午後11時50分です。 | |
裁: |
‥‥ほほお。 ? でも、この写真には、湖の他に、 あやしいものは写ってませんよ? | |
成: |
裁判長。 何が写っているかは、この際 問題ではありません。 問題なのは、この写真が なぜ、存在するか‥‥です。 | |
裁: | どういうことでしょう? | |
成: |
いいですか。 この写真は、あるカメラで 自動撮影されました。 ”破裂音”に反応してシャッターを 切るようにセットされたカメラで。 | |
裁: | ‥‥‥‥あっ! | |
成: |
そうです。 午後11時50分にも、 破裂音が鳴ったのです。 だから、この写真が存在する。 つまり! 矢張が銃声を聞いたのは、 間違いなくクリスマスイブだった! | |
裁: |
‥‥そ、そうなりますね‥‥。 そうなると‥‥ どういうことですか? ナツミさんは、零時すぎに 銃声を聞いたと証言しました。 彼女の方が 間違っていたのですか? | |
成: |
そうではありません。 実際、カメラは零時15分にも 写真を撮っている! あの夜! 銃声は25分の間をあけて、 2回、鳴ったのです! | |
裁: |
いったい、なぜ‥‥ そんなことが‥‥? | |
狩: |
ごまかされてはいけない! 裁判長。 カメラはあくまでも、 ”破裂音”に反応したにすぎない! | |
裁: | どういうことですか? | |
狩: |
11時50分に鳴った”破裂音”が 銃声だったという証拠はない! そこの証人がクシャミをして、 カメラが反応したのかもしれん! | |
矢: |
オ、オレはクシャミなんか してねぇぞ! | |
裁: |
‥‥ふむう。 さて、弁護人。 もう後にはひけませんよ。 私に提示してください。 11時50分に鳴った”破裂音”が 銃声だったという証拠を‥‥。 | |
成: | 証拠は、これです。 | |
裁: | ‥‥凶器、ですか‥‥。 | |
成: |
ずっと気になっていたんです。 昨日の証言では、銃声は 2発だった。 しかし、凶器のピストルは、 3発撃たれています。 残りの1発は、いつ 撃たれたのか‥‥? 今、その答えがわかりました。 零時ちょっと前に、矢張が 聞いたのは、その銃声です! | |
裁: |
静粛に! 静粛に! ‥‥ふむう‥‥。 たしかに、そう考えると ツジツマは合いますね‥‥。 ‥‥‥‥‥‥。 しかし‥‥そうなると、 フシギなことになりますね。 | |
狩: |
そのとおり。 銃声は、25分の間をあけて、 2回鳴ったことになる。 11時50分と、零時15分。 いったい、なぜだ! | |
成: |
(くそ! ここで、何か 答えを出さなくては‥‥! ‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥‥待てよ! 25分の間があいた銃声‥‥?) あああああああああっ! | |
真: |
ど‥‥、 どうしたのなるほどくん! | |
成: | 見えてきたぞ‥‥。 | |
真: | ? | |
成: |
トノサマンの事件を おぼえてるかい? | |
真: |
え? う、うん。 おぼえてるけど‥‥。 | |
成: |
今回の犯人もね、同じような 考え方をしたんだよ‥‥。 | |
真: | ど‥‥どういうこと‥‥? | |
成: | 真宵ちゃん! | |
真: | うん! | |
成: |
今、答えを出さないと、 有罪判決をくつがえすのはムリだ! これからぼくは、思いつきで この事件を解決してやる! | |
真: |
えええっ! ‥‥だいじょうぶなの? | |
成: |
そもそも、だいじょうぶなら 有罪判決なんてもらわないよ。 | |
真: | ‥‥‥‥ | |
成: |
ぼくがなんかヘンなことを 言ったら、教えてくれ。 | |
真: | ‥‥わかった! | |
成: | 裁判長! | |
裁: | な‥‥なんですか、成歩堂くん。 | |
成: |
ただ今の証言で、今回の事件の ナゾは、すべて解決しました! | |
裁: |
どういうことですか! 弁護人! | |
狩: |
‥‥クックックッ‥‥ キサマにも、やっとわかったか。 犯人は、御剣 怜侍以外には ありえない、ということが。 | |
成: |
そうではありません。 もちろん、犯人は他にいます! | |
狩: |
いいか、若いの。 ‥‥もう一度、落ちついて 状況を思い出してみろ。 犯行時間、湖の上にはボートが 1つ浮いているだけだった。 それは、証人の写真が示している。 ボートには、被告の御剣と、 被害者の生倉弁護士が乗っている。 ボートの上で銃声がして、 生倉弁護士が湖に落ちた。 被害者が撃たれた距離は、約1m。 自殺ではあり得ない。 ‥‥どうだ? ボートの上に残った、もう1人の 男が犯人に決まっているだろう! | |
裁: |
‥‥たしかに、それ以外は 考えられないと思いますが? | |
成: |
そうですね‥‥。 でもそれは、被害者が撃たれたのが 零時15分だった場合の話です。 | |
裁: |
‥‥‥‥ どういうことですか? このとおり、発砲の瞬間の 写真もあるじゃないですか。 この写真は、零時15分に 撮影されたものですよ。 | |
成: |
しかし、それより25分前にも、 矢張が銃声を聞いている! 生倉弁護士は、そのときに 殺害されたのです! (そう考えないと、犯人は 御剣しかいなくなるからな‥‥) | |
裁: | ‥‥‥‥‥‥ | |
狩: |
‥‥‥‥‥‥ 弁護士‥‥。 何を言っておる? じゃあ、このボートの上の 人影は、いったい誰なんだ! | |
成: |
もちろん、 御剣と犯人ですよ! 犯人は生倉弁護士を 11時50分に殺害したあと、 生倉弁護士になりすまして 御剣に会ったんです! | |
裁: |
そ‥‥ そんなバカなことが‥‥! | |
成: |
御剣は、なぜ事件の夜、湖に 行ったのかを話してくれません。 しかし、おそらく。 あの夜、御剣は、生倉弁護士に 呼び出されて、湖に行ったのです。 御剣は、生倉弁護士のカオを よく知らなかった。 だから、犯人が入れ替わっていても わからなかったのです! | |
裁: |
‥‥‥‥‥‥ なんということだ‥‥。 | |
狩: | バ‥‥バカな! | |
裁: |
成歩堂くん。 いったい、あなたの言う 犯人とは、誰なんですか? | |
成: |
犯人ですか。 ‥‥そいつの名は‥‥! | |
成: |
犯人の名前‥‥。 そんなの、わかりませんよ。 | |
裁: | わ、わからない! | |
狩: | キサマ! フザけるな! | |
成: |
‥‥だって、 名乗りませんでしたからね! | |
狩: | ‥‥‥‥! | |
成: |
犯人は、ボート小屋の管理人。 あのオジさんですよ。 彼は11時50分、 生倉弁護士を殺害したんです。 | |
裁: |
か‥‥管理人のオジさんが‥‥! い‥‥いったい、どこで! その時間、湖にボートは なかったんですよ! | |
成: |
誰かを撃つために、わざわざ 湖の真ん中に出る必要はない‥‥。 今回の本当の殺人現場は、 ボートの上ではなかったのです。 | |
裁: |
なんですって! で、では! いったい、 どこだったというのですか! | |
成: |
(裁判長に、ほんとうの 殺人現場を示そう!) | |
成: |
もちろん、ここです! 彼が住んでいる、管理小屋ですよ。 誰にも見られず、被害者と 会うことができますからね! | |
狩: |
そこが殺人現場だったという 証拠はあるのか! | |
成: |
さっきの、矢張の証言を 思い出してください。 矢張はあの夜、ボートで 探しものをしていました。 それを見つけて、 彼はボートを返します。 そして、帰ろうとしたとき! 彼は銃声を聞いた。 さて、このとき‥‥。 彼はヘッドフォンをしていました。 でも、銃声は聞いている。 つまり銃声は、矢張のすぐ近くで 鳴ったことになります! それは、どこか‥‥? | |
裁: | ボートの管理小屋‥‥ですね。 | |
裁: |
成歩堂くん! あの夜、ひょうたん湖で いったい何があったのか! 最初から、セツメイして もらえませんか! | |
成: | は、はい。 | |
真: |
なるほどくん! だいじょうぶなの‥‥? | |
成: |
ど、どうかなあ。 ‥‥たぶん、最初から順序だてて 考えていけば、 なんとか なるんじゃないかな‥‥。 | |
成: |
‥‥あの夜。 ボート屋の管理人は、生倉弁護士を 管理小屋に呼び出しました。 ‥‥これが、11時50分ごろの できごとです。 ‥‥矢張の聞いた銃声は、もちろん このときのものです。 その後、管理人は 生倉弁護士のコートを着て、 彼になりすまします。 そして、御剣とボートに乗り、 湖の中央へ出た‥‥。 |
|
裁: |
成歩堂くん。では、ボートの上で ピストルを撃ったのは‥‥? | |
成: |
もちろん、ピストルを 撃ったのは、犯人の方です。 御剣に当たらないように、 適当に2発、撃ったのです。 | |
裁: | ちょっと待ってください。 | |
成: | は、はい? | |
裁: |
当てるつもりがないなら、 なぜ2発も撃ったんですか? | |
成: |
う‥‥。 (細かいことを聞くなよ‥‥) | |
狩: |
どうした、弁護士。 言っておくが、セツメイに詰まった 時点で、キサマの負けだぞ。 なぜ犯人は2発、撃たなければ ならなかったんだ! | |
成: |
それは、目撃者を作るため だった、と考えられます。 | |
裁: | ”目撃者を作る”‥‥? | |
成: |
犯人は、まず1発、 ピストルを撃ちます。 そうすれば、その音を聞いた 人は、かならず湖を見る。 実際、ナツミさんも、音がしたから 湖の方を見ています。 さて。 犯人は、少し間をおいてから、 2発目を撃ちました。 そして‥‥、 犯人は、自分から 湖に飛び込んだのです。 ピストルはボートの上に 残して‥‥。 | |
裁: |
‥‥‥‥‥‥ なるほど‥‥。 それを湖畔から見ていれば、 もう片方の人物に撃たれた、 と思ってしまうでしょうね‥‥。 | |
成: |
犯人は、カメラが設置されている なんて知りませんからね。 わざと目立つように2発撃って、 誰かに見てもらおうとしたんです。 | |
裁: | ‥‥ふむう。 | |
成: |
あとは、カンタンです。 湖を泳いでもどった 管理人のオジさんは、 生倉弁護士の死体に もとどおりコートを着せて、 その死体を湖に投げ込んだのです。 ‥‥これが、 今回の事件の真相です。 | |
裁: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ | |
狩: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ | |
裁: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ 法廷係官! 今すぐ、先ほどの証人を つれてきなさい! あの、ボート小屋の 管理人です! 早く! | |
裁: |
‥‥では、あの管理人が 来るまでのあいだ、 被告人・御剣 怜侍に 話を聞きたい。 被告人。 証言台についてください。 御剣くん。 弁護人の話は聞きましたね。 |
|
御: | うム。 | |
裁: |
いかがですか。 なぜあなたは、あの晩、湖に 行ったのでしょう? | |
御: |
‥‥‥‥‥‥ 成歩堂の言ったことは、 だいたいにおいて正しい。 気味がワルいぐらいだ‥‥。 ‥‥そう。 私は数日前、 1通の封書を受けとった。 生倉弁護士という男からの 手紙で、 ”クリスマスイブの夜の12時、 湖のボート小屋に来い。 ‥‥大事な話がある”、と。 | |
裁: | ”大事な話”とは‥‥? | |
御: |
‥‥‥‥。 それは、言えない。 | |
裁: | ‥‥ふむう‥‥。 | |
係: | 裁判長どの! | |
裁: |
係官! ‥‥審理中です。 しずかに‥‥ | |
係: |
管理人が消えました! 管理小屋にも、帰っていません! | |
裁: | なんですって! | |
係: | ど、どうしましょう‥‥? | |
裁: |
早く、あとを追うのです! 逃がしてはなりません! | |
裁: |
狩魔検事! 逃げた管理人は‥‥! | |
狩: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ すでに‥‥手配ずみだ。 | |
裁: |
‥‥ふむう‥‥。 さて。言うまでもなく、この状態で 判決を下すことは不可能です。 よって、審理を明朝、 最終日まで延期します。 警察は、全力をあげて 管理人のゆくえを探すように! いいですね! | |
狩: | ‥‥‥‥‥‥。 | |
裁: |
そして、もう1つ。 いったい、あの管理人は誰なのか? ‥‥彼の身元も、非常に 重要だと考えます。 あわせて、調査を命じます。 | |
狩: | ‥‥‥‥‥‥。 | |
裁: |
では、 本日はこれにて閉廷! | |
地方裁判所 被告人第2控え室 | ||
真: | なるほどくん! やったね! | |
成: |
うん‥‥。 なんとか有罪判決を ウヤムヤにできたよ。 | |
真: |
でも、でも。 カルマ検事も、ヤッパリさんの デタラメぶりにはカタナシだね。 ヤッパリさんのおかげだよ! | |
成: |
矢張か‥‥。 テキに回すと怖ろしい男だな。 それにしても‥‥。 毎回まいかい、なんでこう ギリギリまで追いつめられるかな。 | |
真: |
ホントにねえ。 依頼人を助ける前に、 こっちがまいっちゃうよ‥‥。 | |
成: | なあ、御剣? | |
御: | ‥‥‥‥‥‥ | |
真: | あの‥‥御剣検事? | |
御: |
! な‥‥なんだろうか? | |
真: |
なんでそんな苦しそうな カオをしてるんですか? このぶんなら、明日は たぶん、無罪っぽいですよ? たまには、ちょっと にこにこしてみましょうよ。 |
|
御: |
‥‥‥‥‥‥ キミたちには すまないんだが‥‥。 どうも、そういうワケには 行かないかもしれない‥‥。 | |
成: | ど、どういうことだ? | |
御: |
成歩堂。 ずっと迷っていることがある。 キミに話すべきかどうか‥‥。 | |
成: | ‥‥御剣? | |
御: |
もう、時間がない。 話してしまって、ラクになりたい。 ‥‥しかし。 ‥‥‥‥‥‥ ‥‥やはり、今は 決心がつかない。 ‥‥‥‥‥‥ | |
成: | それは、なんの話だ? 御剣。 | |
御: |
‥‥‥‥‥‥ 私の‥‥悪夢の話だ。 私が犯した罪の記憶‥‥。 | |
成: | お前の‥‥罪? | |
御: | ‥‥殺人‥‥の記憶だ。 |