SS02に登場。 年は二十代の半ばほど。長身で、ハンサムと言っても許される程度の顔はしているのだが、柄ものの 派手なジャケットとスラックスをだらしなく着崩し、ポップな髪型と寝癖との境界線上ギリギリアウト な脱色ブロンド、片耳に三つずつのピアスはコーディネートがなっておらず単なる悪目立ちとなって いる。話し方も性格も、実に軽薄な男。その軽薄な軟派っぷりが、レティシアには心底嫌われていた。 惑星ローデルランドの、ある政治家の三男坊。惑星ランドバームまで、ふらりと旅に出ていたの だが、都合で里帰りをすることとなり、シェリフスター・カンパニーへと 護衛を依頼してきた。……ということになっているが、実はアルトらと 組んで(おそらく首謀者はアルトで、彼は面白がって計画に参加したのであろう)、シェリフスター・ カンパニーへの嫌がらせが目的だった。 宇宙船酔い(宇宙船は通常、惑星上より重力が小さいため、そのギャップで体調を崩すこと)を する、とシェリフスター側には伝えていたようだが、それほど体調を崩していなかったところを見る と、おそらくアルトらが襲撃しやすくするためのウソであろう。 だが、そんな中でもレティシアやメニィを本気で口説こうとする、女好きでイイ性格をしている。 また、自分に都合のいい考え方(というか妄想)しかしておらず、レティシアたちがなびかないのを 本気で悩む、ある意味シアワセな人。口数が多く、クサいセリフやキザな行動で女が口説ける、と 思っている。もう少し、センスを磨いて出直した方が懸命だろう。 レティシアとメニィなら、どちらかといえばクールビューティーのレティシアの方が好みらしい。 しかしもちろん、レティシアは全く相手にしなかった。また、子供の頃の算数計算の成績は最悪で、 同じく恋の計算もサイアクのようである。 |