タイプA

 エルパの遺伝子操作生体兵器(バイオウェポン)。
 大きさも体型も、大柄な大人の男ぐらい。尖った耳に四つの目、頬まで開く口。エルパ研究所で暴走 させられた中には、これが四本腕で、主要臓器の位置を細工しているものもいた。他のタイプもそう らしいが、血が赤いところを見ると、ベースは哺乳類なのだろう。一度手にした自由を手放す悲しみ を、涙として表現できるということは、彼らはおそらく人間の遺伝子も入っているはずだ。
 マーシャを殺したのもこのタイプであろうと考えられる。また、それを 調査しに来たサミィたちを、現場のビルで襲ったが、数秒と保たず、あっという間に倒される。サミィ たちを襲ったのは、簡素な防護スーツと、両手にカギヅメを模した分子振動クローを装備していた。