MS02 略式ストーリー

 内乱渦巻く惑星メルキア。戦っているのは、人と機械。なぜか突然反乱を起こした機械たちが、人を 見境なく殺しまくっている。
 そんな中に降り立って、依頼者を連れてくるのが今回の依頼。自分たちの手に負える依頼じゃない! ――というサミィの抗議もどこ吹く風、やれと言われれば逆らえないのがキツいとこ。がんばれ サミィ、負けるなイーザー、今回は君たちの言う、『冷血女とトーフ娘』もついてるぞ! ……もっと 不安かもしんない……。
 意志なき機械が反乱した、その目的とは。そして、会社はなぜ、そんな依頼を受けたのか。事件の 展開と共に、ショッキングな事実が明らかにされる――



ここから先はネタバレ感想です。 文字を反転させてお読みください。
 サミィの「成長」が、今回のカギでしたねー。大したことのできない、無力な自分を知る。それは、 人間としての成長の一過程だと、ジブンは思うのですよ。自分は無力で、とても小さい。けど、何も できないんじゃなくて、小さいなりに何かはできる。誰かの力になれる。人間としては、こんな嬉しい ことはそうそうないんじゃないか、と思う。
 たぶんサミィにとって、これが生き甲斐のひとつになったんではないかな。造られた命、という自覚 があるゆえに、我々よりはるかに、「造られた目的」以外の生き甲斐を欲しがるはず。「自分は人形 じゃない」ってもがくサミィが――『人助けをする』っていう操り方を、仮にされているとしても―― 戦わされていても、他にできる小さなことがある。サミィとしては、生きる意味が見つかる瞬間でも あったのではないかと思うのですが。
 個人的に残念だったのは、サミィがレティシアを苦手、ってとこー。なんでー?レティかわいーじゃ んーー。……って、サミィがそこまでレティシアのことを知らないから苦手なんだけどさ……。己の わかんないものに拒否反応を示す、っていうのは、ある意味サミィが子供という印だろうと思います。 クイーンや、他の人間にはそういう気持ちを抱かないのにレティシアだけ、っていうのは、たぶん彼女 が実働部隊中唯一の人間だから、じゃないかなあ。自分と同じ実働部隊の一員だけど、自分と違う 人間。……これ、ヒトがサミィたち生体兵器(バイオウェポン)を嫌うのと、感覚的には同じだと思う んだけど、それには気づいてないんだろーな(苦笑)
 イーザーの成長ぶりが、とっても楽しいっす。…いつの間に、こんなにオチャメになったんだろう …。MS01の冷血っぷりは一体どこへ?こっちのが楽しいから大歓迎だけど(笑)サミィに言われ なければ、感情表現すらおぼつかなかったイーザーは、冗談?すら言えるプリティー青年に。サミィに 対し、一時間も前に「ロナルド・シティはもうすぐだ」と言ったのは、果たして気遣いだったのか どうか。ともかく、飛躍的な成長ぶりといえませう。サミィの影響だろうか?よっぽどシェリフスター に入る前は、感情の教育されなかったのだなぁ。これから先、彼がどう変わるか。これが実は、ひそか に一番関心があることだったりする。




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