アンコール遺跡旅行記
2024年12月

シェムリアップ(アンコール・トム(2)(バイヨン(2))


アンコール・トム バイヨン
デバター像

 東門を入る少し前から柱にデバター像やアプサラダンスを踊っているレリーフが見受けられるようになりました。

 数多のデバター像は当時の女官をモデルにしていて、顔はもちろん、髪型、アクセサリー、服装など、全て異なっているそうです。

アンコール・トム バイヨン


 東門を入るとすぐに左手に曲り、第一回廊のレリーフの見学開始。

 まず目に飛び込んできたのは、チャンパ軍との戦いにおけるクメール軍の行進→です。

 ここで、その高さ・大きさを含めたスケールに圧倒されました。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 クメール軍には、中国人の傭兵もいたそうです。

 馬に乗って行軍する人、象に乗って行軍する人。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 レリーフには、行軍する兵士たちの姿の他にも、木々に実る果実、空を舞う鳥、荷車を引く牛、兵士の食料を運ぶ人々の姿もあります。

 その人々の中には、車輪の向かって左側に子供の姿も見られます←。
 竈で煮炊きする人の姿のレリーフも→。

 あまりに壮大なレリーフでつい全体を撮ってしまい、ガイドさんの説明を聞いているときはフムフムと思っていても、後で写真を見返すと、この右の写真くらい→対象物をアップで撮っていないと、どうしてこのレリーフの写真を撮ったかが分からなくなってしまっています。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 回廊のレリーフの写真から一転、回廊外の写真。

 おそらく回廊から回廊外が見えたときに撮ったものではないかと…もうすでに記憶が…。ここからあちらの建物には行っていないはず…。
 行軍の兵士の中には、銅鑼を叩く人の姿のレリーフ→も刻まれています。芸が細かい。

 レリーフの耳たぶが長い人々がクメール人、髭を生やしていて髷を結っているのが中国人だそうです。右→や下の写真の兵士さんたち↓は耳たぶが長いので、クメール人です。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 水牛の血を飲むと戦争に勝てると信じられていたそうで、生贄にされる水牛のレリーフ↑もありました。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 第一回廊の脇から伸びる階上←部分には、ガイドさん曰く「図書館があります」だそうです。マップと照らし合わせると、ガイドさん言うところの“図書館”とはどうも経蔵のことだと思われます。
アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 こちらに描かれている皆さんは髷を結っているよう↑ですので、中国人の方々が宴会を催しているレリーフのようです。
 ←船上での戦いで敗れて水中に落ちてワニに噛まれる兵士→と下段には虎に追われて木に登って逃れようとする人間の姿←が彫られています。

 ドラマチックなシーン。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊


アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 対照的に、←シラミ取りのシーンを描いたレリーフや出産シーンのレリーフ→もあります。日常生活。

 ここで、来た道を正面に戻って第二回廊へ。

アンコール・トム
バイヨン 第一回廊

 いよいよバイヨンの第二回廊へ入ります。

 建物の出入りや建物内でも、細かな段差があり、木の階段が掛けられていたり、オリジナルの石の階段のままだったりします。いずれの階段でも、グラグラ揺れる段があるので要注意です。

アンコール・トム
バイヨン 第二回廊


アンコール・トム
バイヨン 第二回廊

 第二回廊に入って最初の見学はリンガ→。

 リンガとは男性器のシンボルでシヴァ神を象徴しており、リンガが鎮座しているのが女性器を表すヨニだそうです。

 リンガの見学後、建物の外に出て中央祠堂を見渡します。

 四面の観世音菩薩を戴く塔が林立。

アンコール・トム
バイヨン 第二回廊
リンガ


アンコール・トム
バイヨン 中央祠堂


アンコール・トム
バイヨン 中央祠堂

 “クメールの微笑み”と称される四面の観世音菩薩さま方。うっとり。
 中央祠堂付近の建物にもデバターの彫刻がたくさん。

 周囲を大きく見回しても、近くの柱を見ても、どこを見ても興奮Maxな場所です。

アンコール・トム
バイヨン

 ガイドさん言うところの「東門から入り、北門に抜ける」の北門に近づき、北門付近に鎮座されている仏さま→にご挨拶。
アンコール・トム
バイヨン 北門付近 仏像


アンコール・トム
バイヨン 北門

 北門を出て、バイヨンの数多の四面の観世音菩薩像を見渡せる場所まで来ました。

 振り向いてバイヨン。
 完全に舞い上がっていて無我夢中で歩いていた気がします。

アンコール・トム
バイヨン 北門

 9時55分、バイヨン観光終了。

 バイヨンの北門を出てパプーオンまで行くところにある大仏→。

 バイヨンから、次の見学地のパプーオンまでは徒歩でほんの2、3分の距離。

アンコール・トム
大仏