エジプト

エジプト考古学博物館(カイロ博物館)



労働者の村発掘現場見学 → エジプト考古学博物館  ギザ泊

 本日は昨日ほど天気がよくなく(エジプト流/笑)、少々晴れ間がのぞく。

 労働者の村の発掘現場を訪れ、実際に発掘作業はどう行われるか実技指導を受ける。

1.砂を掘る。掘った砂はタイヤをリサイクルしたようなバケツ状の物に入れ、ロバで指定の砂捨て場に持って行く。
2.何かあったらシャベルでそっと砂をかきわける。
3.さらに物体に近づいたら刷毛でそっと形をなぞる。

 砂を掘り出す作業をほんの少しやらせていただく。砂を掘るのは単純作業。しかし、これをあてどもなくやるのは精神力がものをいうと痛感。
 おやつのチャイを飲ませていただくと、これが目茶苦茶甘い。汗をかくとこれくらいの甘さが必要なのか。

 昼食はカイロ市内のレストラン。大型観光バスで市内を巡る。自動車の波とクラクションの音が響き渡る道路を進む。それは発掘現場とは180度違う喧騒の世界。
 人がその中を器用に横断していく様は感動的ですらある。到底マネできない。

 昨日と違い、チケット取るとか時間に制限があるわけではないので、ゆっくりと昼食をとった後、エジプト考古学博物館へ。

 新館(別館?)で企画展が行われていたので、そちらから見学。企画展は彫像中心だった。館外は暑いが、館内は涼しくて上着がいる。

 それから、いよいよツタンカーメンの部屋からエジプト考古学博物館の見学を開始。あぶちゃんの説明が面白くて、展示品に見入りつつ、聞いて歩いていると、時間の経つのも忘れる。

 その後、フリータイム。再び、ツタンカーメンの部屋に戻り、じっくり見た後、館内を彷徨い歩く。世界でたった一つしか確認されていないクフ王の像(10cmくらい?)を見つけたりして、充実のひととき。満足。


ツタンカーメンのマスク
 ホテルにもどり、アラビア語の挨拶などの言葉のレクチャーの後、エジプトといえば付き物の某W大学の某Y教授のもとで研究員を勤める某Zさんによる考古学論&(2003年1月)現在発掘中のダハシュール北遺跡の発掘秘話などのお話。やはり発掘秘話が面白い。
 2〜3年は日本に帰らず発掘を続けるとおっしゃっていたが、2005年1月にこのときから発掘をすすめていた場所で、高位の神官のものと思われる木棺が発掘されたと報じられた。おめでとうございます。

 某Zさんを囲んでの夕食で、話をしていた何かの話の拍子に、某Zさんとえむちゃんが同じ高校の出身と判明。日本を遠くはなれたギザで会うとは運命的な偶然。某Zさん思わず「おお!○輩!!」
 帰国後、ときどき、週末のクイズ番組のエジプトの回に某Y教授とともに某Zさんが画面に映ると「某Zさん、陽に焼けた。太った。ひげ伸びた。」などと喜んで拝見している。

 今日は昨日ほど、あちこち飛び回らずに比較的楽な行程なはずなのに、かなり疲れている。発掘現場で砂を少々かいたのが効いているのか?